2017年5月5日金曜日

『まんがタウン』2017年6月号

『まんがタウン』2017年6月号、一昨日の続きです。

『あいたま』、順調にお嬢様が沼にハマっていってますね。ひよこのライブがチケット完売と聞き、すっかり落ち込んでしまうバニラ。いきたくないとか強がりいって、これまでアイドルを嫌いといってきた手前、スポンサーをやっている家のものにも頼れない。面倒な人でありますなあ。当日券が出るかもと聞いて準備した格好、あれ最高でしたよね。ジャージ、眼鏡、三つ編み、素晴しい。これほどまでに輝きを放とうとは、登場時には予想だにしていませんでした。さて、チケットは悪い魔法使い、はみちゃんのおかげで入手できました。はみちゃんは仕事でいけないというんですね。他のクラスメートも仕事でいけないもの多数。友情よりも仕事を優先する様子を見て今は理解できないというバニラですが、これ、この子の心のつかえが関係してそうでありますね。ええ、いつかこの子もかたくなさがとれて、自分の気持ちに素直になれたらいいですね。

『俺の生徒は神メイド』。知世子がメイド喫茶で働いている件。九鬼先生、保護者に許可をとりにいくというんですが、ああ、自分がハードな状況にいること自覚させられてしまいましたね! なんと、メイド喫茶りとる・ば〜どのオーナーは知世子の父。九鬼先生がメイド喫茶に足繁く出入りしてることも把握されてるし、知世子にとっては家の仕事の手伝い。バイト代=小遣いといった事情も明かされて、もうこれ先生、完敗ですよね。さて知世子を追い回す女生徒です。夏川。知世子のこと敵視してる? 勝負!? いやけどきっとメイド喫茶がらみだな。知世子には心当たりがないみたいなんですが、ということは、知世子がそうであるように、夏川もメイドになるとすっかりキャラが変わっちゃう!? 見た目に反してなんだかどんくさいお嬢さん。悪くはならなさそうな予感がしますね。

『ようこそ!スマイリーバーガーへ』。新人物の登場ですね。たまこがバイト先にいったらば、やたらけばけば、いや、華麗なお姉さんがフロアで働いていて、おお、たまこの前にいたバイトさんらしい。一度やめてまた戻ってきたらしい。とりあえず南町田さんとは仲がよろしくない模様。この人、新町桜。でもそれ、偽名らしい。ああ、なるほど、個人情報とか考えると本名より偽名ないしは源氏名で働いた方がいいのかも知れないなあ。本名は山下梅さん。うん、いい名前。というか、本名、浸透しとるんじゃん。この人にとって、このちょっと古い響きの名前がコンプレックスなんだろうなあ。できるバイト、山下梅。しかし問題ありありで、店長が出勤そうそうその問題を解消すべく実力行使する。化粧を落とせ、髪は盛るな、香水も禁止。なるほど、これは過度でありますか。また衛生面からも好ましくない、ということで装備解除してきた梅さんですよ。おお、いいじゃないですか。この方がいいじゃないですか。ええ、この方がいいですよ。ところで最後の南町田さん。ええ、この人のこういう可愛げが普通に出たらつきあいやすくもなりますでしょうのにね。不器用さんで放っておけませんわ。

『中年マンガ家ですが介護ヘルパー続けてます』。おおう、ハードな現場です。朝、入院している皆のためのお茶を用意するところからはじまるというのですが、場所がないのでお風呂場でというの、これ、大変だなあ。いろいろと充分でないことがここでもううかがえる。そして申し送りにおいても、トイレに洗剤が出しっぱなしでした。で、これ、飲んでしまう人がいるっていう、そうしたところがもうハードで、またトイレの見守りも、ちゃんとトイレをできるかどうかに加え、トイレの水を飲んでしまわないようにって、ええ、本当に大変だと思います。しかしこれね、こうした患者さんひとりひとりに求められる配慮、注意事項を、ベテランの看護師さんたちはきっちり把握してるってことですよね。さらには限られた時間の中で、やるべきことを、きっちりてきぱきこなしていくそのスキル。まさしくプロフェッショナルの現場なのですね。作者さん、そうしたスキルに圧倒されて、私はまんがを描く以外なにをやってきたんだろう、そんなことおっしゃられたのですが、そこは自信を持っていただきたい。ええ、吉田さんは漫画のプロフェッショナルとして、これまでも、そして今も、表現なさってるのです。それは立派なことだと思うのですよ。

  • 『まんがタウン』第18巻第6号(2017年6月号)

0 件のコメント: