2017年5月8日月曜日

『まんがタイム』2017年6月号

『まんがタイム』2017年6月号、昨日の続きです。

『見上げればいつも妹が。』。ビールの匂いに酔ってしまった遥が兄ツブテに狼藉を働く。うしろから抱き付くばかりか、そのままギリギリと首をしめはじめて、お姉ちゃんと呼ぶまで離さない。それでツブテ、遥お姉ちゃんやめてっていっちゃうのね。おかしかった。でも、遥、なぜここまで兄を弟扱いしてしまうのか。それはツブテの魔性のためなのか。職場でも後輩がツブテを先輩と認識しながらもお姉ちゃんと呼ばれたいなんて思ってて、いや、しかし首をしめるのはやりすぎです。ツブテ、遥に悩みや我慢があるのではないか。そういって心配して、やっぱりこういうところは兄で、対しツブテのことなでたりする遥、これは実は甘えているのだろうなあ。そうそう、酔った遥に危機感覚えたツブテが調理中手にしたみりんの危険性に気づく。あの落ち、ちょっと気にいっています。

『友ちゃん!』。友ちゃん、頑張りますね。雨の朝、修の傘に入れる、相合傘チャンスだってはりきって、自分の傘には穴があいてる、嘘までついて修の傘に入る。傘のうちでの距離感に悶々とする友ちゃんがよかったですね。だんだん離れていっちゃう。ドキドキが聞こえちゃうんじゃないかって、こうした様子が実に愛らしく、そして友達の優に目撃されて、写真撮られたら嬉しい。前からも撮って。こういう素直さ、とてもいいですね。ひとつの傘にふたりが入ったために、修の肩が濡れてしまった。それを気に病む友ちゃんもまたよくて、優ちゃんから傘借りてさ、帰りは修の迷惑にならないようにしようっていうんだけど、修は修で肩くらい濡れてもいいのにって、ええ、ふたりともに素直に自分の気持ちを伝えられない。距離はこんなに近いのにねえ。そうしたもどかしさが大変によい漫画ですよ。

『おかわり自転車』。気にいってますよ。社会人に見えないミトと高校生に見えないレイ。ふわふわしたミトだけど、生活しっかり成り立たせてたりいろいろ気がついたりと、わあ大人だ、っていいたいけど、大人でもそういうのできてない人いるから! ミトさんはしっかり優良物件ですよね。人見知り強くて誤解されやすそうなレイも、すっかりミトのご飯に惚れ込んじゃって、おお、あの緩んだ表情! ふたりあわさると表情の幅が広がって面白いなあ。今回はミトのサイクルショップでの運命の出会いの話題。あれ、自転車の部品? とか思ったら、おお、サイクルジャージですか。恋愛かと思ってたコトコの感情の揺れ動き、これが面白かったですね。そして最後に四コマが2本。コマ割り漫画の余韻をこの四コマがうまく整えてくれる、そうしたよさがあっていいですよ。とりわけ今回は、本編の話を受けてここでしめられているわけですから、なおさらでした。

  • 『まんがタイム』第37巻第6号(2017年6月号)

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