『まんがタイムきららキャラット』2017年7月号、一昨日の続きです。
『まちカドまぞく』、ご先祖がびっくりするほどチョロいよ! かつて桃の姉に接触していたかも知れないシャミ子の記憶を探ろうというのだけど、その方法は魔法少女に知らせたくない。そういっていたご先祖がよりしろチケット一発で転ぶ! たった一コマだよ! ご先祖の解説するシャミ子の力の本質。けどシャミ子がさっぱり理解してなくて、なのに自己の無意識の探求、挑戦させるんだ! なるほどご先祖が付き添ってくれる。そう思っていたのだけど、ああ、はぐれちゃった。シャミ子のいやな思い出が大量に押し寄せてきたからっていうんだけど、その時のご先祖の解説がもう感動的で、いやな思い出なんて誰にもある。それをちゃんと埋め立てて笑顔ですごせているのはシャミ子と周辺の心が健やかな証だ。ああ、シャミ子がまぶしいです! というのは、それ、自分にはできないことだからなんです。ご先祖のいう、いやな記憶をなんども心の中で反芻しちゃう奴。それが自分だ。私がこの漫画を楽しく、心地良く読んでいられるのは、その健やかなるシャミ子のありかたあってかも知れませんね。そうだよ、シャミ子の明るさに憧れたり救われたりしてるんだろうなあ。そして今回の最終盤。ご先祖とはぐれたシャミ子! そのピンチを助けてくれた人がいる。って、まさかの千代田桜! しかもこんなほがらかに!? いやもう予想もつかないわ。こんなあっさり出てきてくれるとか、まさか思わないじゃん!?
『はるみねーしょん』、すごいぞ! 面白くってためになる。今回の話題は動画投稿者。小学生の憧れの職業だなんてところから話が広がっていくんですが、どういう動画が人気なのか、その具体例がすごいの。ああ、そうか、そりゃ面白いわって納得いく説明がなされていて、子供からしたらやりたくてもなかなかできないことを代わりにやってくれる動画。大人からしたら、おもちゃならそれがどういう仕組み、構造であるとかの解説が面白い。なるほどなあ。私は動画サイトとかほとんど見ないんですけど、こういうふうに説明されれば、なるほど納得でした。これ、素晴しいわ。そして今回、最後の落ち、あれが最高でしたね。ほんと、なるほど納得、そりゃそうだ。無言でうなずく3人が味わい深かったですよ。
『花降り宿のやどかり乙女』、面白かった。GW時期の旅館は書き入れ時。とんでもなく忙しくって、さながら戦場だっていう、そんな最中のしばしのオアシス。休憩中の会話がメインであります。六花が、この忙しさを実家の旅館にも分けてほしいみたいなこといっているんですが、ああ、六花の実家は年中閑古鳥が泣くような状況なのかあ。六花の想像する将来の自分、あれよかったですね。一人前の仲居像がこれなのか。ほんと艶やかで美しくて、今の六花とは大違いだっていうんですけど、実際こんな風に成長したらよいなあ。今回は皆の夢の話があって、六花にとっては立派な仲居ですね。でもまだお座敷には上がれていないというのだけど、そのことを受け入れてる六花の姿勢が素晴しかったですよ。九条屋旅館にきて経験してきたこと、学んできたことが今の六花を作っている。目立たない裏方も大切な仕事だという、そして影ながら勉強している、そんな精一杯な姿勢がしっかり描かれているものだから、六花はじめ皆のことを応援したい、そんな気持ちにもなるのでしょうね。
『アニマエール』、今回は虎徹メインのお話? 部室にいったら床に伏している虎徹。私はとんだ豚野郎だよぉ……。って、何事なのか。そうか、こはねの高所恐怖症を知ったんだ。それで自分のこれまでの言動が恥ずかしくなってしまった。そこからの会話、主にダイエットに関するもの、面白かったなあ。虎徹は別に太ってない、そういってヒョイっと抱えあげてしまうひづめさん、イケメン女子だ! 走り込みしてお腹がすいてしまった虎徹の補給する状況も本当におかしかったです。後半はこはねの高所恐怖症についてですね。落ちてケガしたのが原因。その時の状況語られて、うおお、これは怖い! そうかあ、落ちてケガしたからじゃなくて、落ちてケガした自分のせいで、皆を不安にさせて泣かせちゃった、それが理由なのですね。いや、しかし今回、最高でしたよ。めちゃくちゃノッてますよね。食べる虎徹、自虐する虎徹、絶対やせる!! のコマなど最高。また自分の弱さを克服しようとするこはねの気高さ! 机の上に立ってみせるこはね、その成長に思わず真顔になってしまった宇希とひづめとか、もう笑わないではおられない。最初から最後まで、最高、充実、フルスロットルでしたよ。
- 『まんがタイムきららキャラット』第13巻第7号(2017年7月号)
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