『まんがタイムスペシャル』2017年7月号、昨日の続きです。
『ちんまり経理のヒメ先輩』。ヒメと若林の誤解、勘違い、すれ違い、めちゃくちゃ面白かったです。テレビニュースで見たボーナスの話題。けれど若林にはボーナスがなくて、と、それを気に病むヒナはいい先輩だなあ! あんまり気にして、ボーナスがないなら休暇を、そう思ったのに誤解されて解雇とか思われちゃう。いや、ヒナちゃん、まだまだ未熟というべきか、言葉の選びようが間違いだらけで、ほんと、若林は役立たず扱いされたと思ってるし、かと思ったら若林の言葉に、もうすぐ辞めちゃう!? ヒナも勘違いしちゃうのね。でも、それで父すなわち社長に談判して、少ないながらも若林に寸志を出させる。ええ、ほんと、いい先輩ですよ。ちょっとドタバタ。でもって勘違いも晴れて、ああ、最後のヒメの先輩風。最高だと思います。
『課長と私のおかず道』。めちゃくちゃ面白いです。いきなり後悔する保志からですよ。いったいどうしたのか、なにがあったのか!? なんと南条課長のおかず語りがノンストップ! その引き金を引いてしまったー! っていうんですね。しかしこのおかず談義、廊下まで聞こえてるのか。それで橘さんも加わって、ごはん派、パン派の熱い戦いが!? と思ったら、パンに合わないものはどうでもいい。すごいわ、めちゃくちゃ面白い。この人たちのおかず談義、なんてことないことを一生懸命に語る課長がおかしければ、ついついつきあっちゃう保志もいい。この人たちの、こうした時に現れる人柄、個性が本当によくて、表情が魅力的で、今回はそうしたよさ、ばっちり出てたと思いますよ。しかしついついたくさんになっちゃうおでんの話。あれ、実におかしい。うん、足して作る系のおかずって油断するとどんどん増えますよね。
『まちがいだらけの恋愛道場』。今回は圭介に迫ります。マサスケが街で見た圭介は店とは違い男の姿で、芝が見かけた圭介はいい男ふたりはべらしたセレブ風。いったいどちらが本当の圭介なのか。あるいはどちらも違うのか。それを本人にそれとなく聞いてみようというのだけど、圭介ノリノリ。で、圭介の過去の恋の話。聞いてる芝とマサスケの、それぞれ全然違うこと想像してるのがほんとおかしくって、けど圭介の真実までには辿りつけんのかー! いやあ、これずっと謎でいくんだろうなあ。圭介の謎、ちょっと知りたいなあ。そう思ってる私は芝サイドの人間です。
『メェ〜探偵フワロ』、ミスレモン、報われました! ずっと悩んでた小説。読み切りながらも載ります! 代原ながらも載ります! レモンさん、浮かれてみたかと思えば、一緒に載るだろう小説に自作を比べちゃったりしてね、もうそうなったら不安で不安でっていう、その気持ちの揺れ、見てるとおかしいんだけど、本人には切実なんだろうなあ。しかしそれでコバーン少年、レモンさんの助けになろうとあちこちに取材しようっていうんだけど、うおお、ラウールが酷い! 死人みたくなっとるよ! コバーン少年を前に大人の態度で接してたローラさんも、壊れたラウールにその鬱屈した気持ちを露にして、ほんと、これ、どんな面白さやねん。最高でしたよ。そしてやっぱりレモンさん大人気。おお、よかったなあ。好評じゃん。でも突っ込んだ感想が恥ずかしい! ああ、創作というのはそういうものなのかも知れませんね。その恥ずかしさや照れを超えないといかんのかあ。
- 『まんがタイムスペシャル』第26巻第7号(2017年7月号)
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