『まんがタイムきららミラク』2017年7月号、発売されました。表紙は『うらら迷路帖』。これは面白いなあ。千矢と佐久隊長ふたりの表紙なんですが、千矢も警ら隊の制服決まして、凛々しく敬礼ですよ! といいたいところが、ええーっ、なんで佐久隊長に抱き上げられてるの! ふたりともにいい笑顔。眉尻をこうきゅっと上げましてね、でもこれが実にいい表情になってるんです。キツさとかまったくなくって、むしろやる気、気持ちの高まり感じさせるものあって、ええ、凛々としたその気持ち、とてもいいですね。生き生きとしたいい表紙。とても魅力的です。
『ビビッド・モンスターズ・クロニクル』は前回までの怒涛の展開が一段落して、今回はむしろおだやか、振り返りと日常のエピソードでありました。ドラゴンとの戦闘でまさかの防具破損。ボンちゃんのウルフ耳も壊れちゃってて、それであんこに誘われて始まりの平原にいくことになりました。あんこの言い分は無償でウルフ耳が調達できるかもって、ええワイルドウルフを狩りまくるわけですね。ボンちゃんが、あんなに苦労したカエルプリンスに圧勝できるようになってる。またそこで出会った初心者にも親切に応対して、ああ、ちょっと昔を思い出す。ずいぶんと時間がたったんだなあ、友達も増えたんだ、感慨深かったです。ギルドに戻ればキャロがおかしなことになってる。って、猫! でもって麦茶! 結構な大惨事だ! ボンちゃんの新しいウルフ耳、あんこのストック品をもらったんですね。ということは、やっぱりあんこ、ボンちゃんと一緒に始まりの平原にいきたかったんだ。そしてボンちゃんから贈られたリボン。あんこ、本当に嬉しそうで、ああ、これとてもいいなあ。性能とかいうとあれだけど、そういうスペックでは語れない価値がありますよね。
『mono』、めちゃくちゃ面白いですね。ハルさん、漫画家なんだ。漫画と店、兼業なんですね。さて、前回は雨宮が全天球カメラを買ったという話。今回は霧山がカメラを買った話でありますよ。ほう、どんなカメラだい? って、アクションカム! ちっこくてよく撮れるの、最近出てましたよね。あれなのかな? これ、雨宮もいってますけど、写真部としては異色ですよね。全天球はまだしもアクションカムは違いすぎますよね。まあ、それはそれで面白いからありか。で、このアクションカムの顛末がおかしい。ハルさんの店にいた猫、たいしょーにとりつけてしまいました。あっちこっちいろいろいってるらしい猫なんですけど、こいつにカメラつけたら面白いもの撮れそう。好奇心が災いしましたね。なんとたいしょー、一度出ると一週間は帰ってこないらしいぜ? いや、これ、カメラなくなる展開かと思ったんですよ。ちゃんと戻ってきてよかったねえ。けどカメラは傷だらけ、って、そらそうよ。で、撮れた動画はえらい凄惨なものでって、安らぎからは程遠いありさま。もうしびれましたね。
『広がる地図とホウキ星』、今回は船旅ですよ。いやあ、ほんと面白い。ヴェリの実家にお泊まりというんですが、船旅の途中、リンが船員見習いになってしまってたり、しかもその後、どんどん出世していったりと、見どころいっぱい。いや、やっぱり魔法の活躍するのがいいですよ。海の知的生物、アンモ族の困りごとを魔法でもって解決したりね、って、ゼルダの凍結魔法使ったアイスクリーム作りか! で次は、船に迫る流星魚の進路を変えるためにヴェリとリンの協力魔法が炸裂! その情景の幻想的なこと! ほんと、物語が面白い、情景がまた魅力的、それでもってキャラクターがチャーミング。素晴しいものありました。船に迫るピンチも、人助けのお礼で回避できてと、この充実した展開のチェーン、本当、最高でした。これ、一通り読んで、エピソード2回3回分読んだくらいの充実感ありますよね。素晴しいわ。
『こはる一番』、連続掲載第1話です。憧れの陽南先輩を追うようにして柊学園に入学した小春。中学時代は風紀委員で一緒に頑張ってた先輩は今では生徒会長になっていて、さすが先輩! といいたいところだけど、久しぶりに会った先輩はちょっと変わってしまっていました。風紀委員として学園の秩序を守りたい、そう思っていた小春だけど、先輩は校則にしばられない学園生活、生徒の自主性を重んずる。と、そこまではいいのだけど、校則を破ることもやぶさかではない、なんていっちゃうようになっていて、先輩どうかしたのか。生徒会副会長という水上潮、この先輩の影響なのか!? この学校、名門であるようなのですが、遅刻しない生徒はいないくらいにルーズになっている? これは自由なのか無法なのか、まったく謎の状況に戸惑う小春と、そしてそんな小春を見初めた柊先輩なる人物。お、この子は学園長の娘とかそういうポジション? この人、小春の味方になるのかな? それとも逆? 予想もつかない展開が待ってそうですね。
『リトルリーダー』、特別読切です。生徒会長、小上陽菜。生徒会長就任の挨拶でしょうか? ステージに立つ陽菜の姿が、演台に隠れてまったく見えない。小さなこの子はまだ中学生で、書記の崎村亜紀ははたしてこの子に務まるのかと心配している。そんな陽菜のこと、副会長の三島和花が太鼓判を押す、のかなと思ったら、あれー、ギャップ萌えしてるだけだこの人! 陽菜のこと危ぶんでる亜紀、しかもこの人、和花をひとりじめする陽菜に嫉妬感じてて、危険だわ、剣呑だわ、そう思ってたら、なんだちゃんと会長のこと認めてくれるんじゃん。天才少女とかじゃなく、小さな背丈で一生懸命頑張る姿を見せるのはなかなかよいかも知れません。でもって、みんなを笑顔にしてくれる人だって和花がこの子のことを評価していて、ええ、この子たちがなにを大切にしようと思っているのか伝わってきますね。
- 『まんがタイムきららミラク』第6巻第7号(2017年7月号)
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