『まんがタイムジャンボ』2017年6月号、発売されました。表紙は『レーカン!』、天海さんと井上さん、ふたりが持ってるてるてる坊主。天海さんは例の猫で、井上さんは代返侍なんですね。ちんまりとしたマスコット。レインコート着てるのが可愛くて、そしててるてる坊主持ってる天海さんは晴れ晴れとしたいい笑顔。対し井上さんはちょっと眉ひそめてまして、いや、これはいつも素直になりきれないこの子の通常運転っぽくありますね。
『人気マンガ家になるための15の法則』。出版社の謝恩パーティーに出席します。いや、相沢さんはどっちかというといきたくない。けれどそれを編集の喜多村が強引に連れ出して、ああ、でもこれ喜多村の策略か。人気作家の綺羅星先生。この人が相沢の漫画のファン。でも全然素直じゃなくて、相沢の漫画好きなのに憎まれ口みたいなこときいちゃう。でもそれが全然通じないってんだから相沢すごいですよね。これは空気読めないためなのか、それとも喜多村に鍛えられたせいなのか。どうもその両方っぽいよなあ。喜多村のいいたい放題、相沢相手だけかと思ったら綺羅星にも同じだったんですね。相沢の前で隠したかったろう秘密をべらべら曝露されてしまった綺羅星。けどそれで結局相沢と連絡先交換できてるんですから喜多村の対応、あれで正解だったんでしょうなあ。しかしこの出会い、相沢にとってプラスに持っていけますでしょうか。綺羅星からしたら見事な空回りですよね。この関係いかにも長引きそうで、期待大ですね。
『イヤよイヤよも好きのうち』。アキ、いい感じに変化してきてますね。会社のイベントでいちご狩り。最初は面倒くさがってた先輩もおいしいいちごに機嫌なおしていい感じ、と思ったら、アキ、いちご、あかんのか。なるほど、いちごが野菜に分類されるから。果物はいいけど野菜はダメ、ってこれ面倒くさい子だな! わかってたけど! 実際に食べて好きかどうかじゃなくて、野菜はダメ、ゆえに野菜に分類されるものはおしなべてダメ。前回のパクチー、あれは薬味とかに分類されるからいいのかな? ともあれ、甘くすると大丈夫というところから、ジャムを作ってみたらという話になって、ああ、あの挑戦してみようかと思ってるアキ、いい表情してましたね。そして最後に味見して、おお、うまいことできたんだ。いや、もう、雄弁な笑顔でしたよ。
『江戸の蔦屋さん』。耕書堂にライバルですよ。鶴屋喜右衛門の店、仙鶴堂。なるほど、実在していた有名店。もともとは京都の店だったのが、分家して江戸でも店を開いたっていうんですね。その店主、鶴屋喜右衛門は女性なんですな。耕書堂をなりあがりと馬鹿にして、ことあるごとにいがみあって、けど決して仲が悪いばかりでもなさそうというのが味噌ですね。耕書堂の工夫をばんばん真似していったりと、けれどそうやって張り合うの、蔦重に気があるからなのかどうなのか。また眼鏡かけたの格好悪いといってるわけですが、いや、この時代の眼鏡って富の象徴よね、ともあれ目つきの悪かったのは目が悪くなってたせい。それでもって眼鏡姿もわるくないぜ、って、いやあ蔦重さん、わかったはる! 鶴喜さん、眼鏡かけると蔦重の見てるもの、成功する絵師の背負ってるあれが見えるっていうのか。けれどまだそれがなにかわかってない模様。いつかこの秘密に気づくことがあるのか。それでもって、いよいよ蔦重のライバルとなっていくのか。今はわからないけれど、鶴喜、この人はなかなかに面白い人のようで、気にいりましたよ。
『大正みつば歌劇団』、これやっぱりいいですね。新入部員がふたり入りました。大月かおるさん。おとなしそうなお嬢さん。青柳小夜さん。なにか妖艶さ漂わすお嬢さん。ふたりともに3年生で、そうかマリたちは4年か。幽子のことかわいらしいですねとかいっちゃって、すごいなあ、余裕のお姉さんだ。いや、後輩だけど。この人、女優になりたいのだそう。演劇部に入るつもりでいたのだけれど、部はなくなってるし、新しくできたという部はなにやらおかしな活動やってるしと、なかなか加わる気にならなかった。でも朗読劇を見て、ちゃんとした部なんだと入部を決めたっていうんですね。ああ、朗読劇やった甲斐がありましたね! しかし小夜さん、演劇の経験あるのでしょうか。なにかいろいろと詳しくて、でもかおるの話からすると舞台に立って演じてみたいなことはまだやってないのかな? 浅草の劇団に知りあいがいるというのも、自分が参加してるからというのではなく、女給の仕事してる関係でって感じですからね。って、女給の仕事、それ校則違反なのか! 不良だ、不良だわ! マリとはまた違う意味で過激派。やると決めたらとまらないタイプの人みたいですね。ということは、常識人でつっこみ役の歌子さん、この子の負担、いよいよ重くなりそうですよ。
- 『まんがタイムジャンボ』第23巻第6号(2017年6月号)
0 件のコメント:
コメントを投稿