『まんがタイムきららフォワード』2016年11月号、発売されました。表紙は『あんハピ♪』をメインにしまして、はなことヒビキ、ふたりの表紙。向き合いまして、つないだその手には花が握られているというのですね。ダリアでしょうか、ふたりの髪を飾る花もまた美しくてですね、そしてふたりの笑顔、無邪気と感じさせるはなこに、ちょっとしてやったりといった風が可愛いヒビキ。ふたりともにそれぞれ素敵な表情です。他に『なでしこドレミソラ』、『がっこうぐらし!』のカットもございます。
『放課後のアルケミスト』、新連載です。錬金術が非科学とされる世界において、しかしそれでも存在する錬金術。彼らの秘術が生み出したもののひとつとして紹介されたものが、人造生命体、ホムンクルスで、駅のタッチで通れる改札機、その中にもそんなのがいたりする、そういう世界観にて展開される物語であるようですよ。そして我らが主人公は、自分の正体が知られていない隣町の高校にあえて進学してきたという女の子。その力は尋常でなく、投げたボールはグローブも貫いて、銅像ですかい? そいつの首も台座もろとも吹き飛ばす威力を見せるというのですね。あ、この人、ホムンクルスか。思いますよね? こんだけなんですから、思いますよね? まさか違うとか、ほんと、騙されますってさ。この子の怪力、攻撃力って、家に伝わる武術のたまもので、さらにそこで最強とも称されている、うん、ただ尋常じゃなく強い普通の人でした。この子が引き込まれたのが料理探求部。料理部に入りたかったこの子にとっては渡りに船だと思いきや、これがなんだか変な部活で、今回はホムンクルスがらみの依頼受けて、弱った人造生物を回復させたりしてるんですね。さて、このなんともいえない部活。ホムンクルスのなんともいえない変化。いろいろおかしなもの見せてくれそうな予感させる第1話ですよ。
『レンズ越しのふたり』、ゲストです。お、カメラものですね。レンズというから眼鏡なのかカメラなのか、どちらだろう、そう思っていたんです。って、登場人物の女の子たち、ふたりともに眼鏡かけてますね。つうことは、両方か。カメラ好きの女の子が、特にカメラに興味があるわけでない女の子を沼に沈めようという話であるようです。無理に引っぱってきて、それで猫でもって釣って、カメラを持たせるんですね。構図のこと、三分割法の説明したり、それから焦点距離についてちょっと触れたりね、カメラ、写真のこと、いろいろ解説したりしていく話になるんでしょうか。とりあえず今回は、なにも考えずに撮ってみようの巻。スマートフォンとはまた違う写りに、ちょっと興味も出てきたようで、ええ、こうしてカメラ女子が増えていくのだとすればそれはとてもいいことだと思います。女の子たちの触れて知っていくカメラの世界、どういうものになるか楽しみなだけに続いて欲しいです。
『街頭少女迷宮』、ゲストです。吸血鬼の女の子が、獲物となる女の子を探しているっていうんですね。しかし選り好みがはげしい。というか、自分の美意識とか気位とか、そういうのというよりも、気弱だとか臆病だとか、そういう感じがするなあ。さてそんな彼女が見つけたのが可憐な少女。かなり変わった子みたいなんですが、考えた末に、この子を狙うと決めるのですね。なるほど、迷宮というのは、この吸血鬼の思考の迷路、それを指すのでしょうか。ともあれ、襲うと決めたものの、どうもしっくりこない。うまいことコミュニケーションが噛み合わなくて、吸血鬼を怖がりもしなければ疑問にも思わないその様子に、戸惑いながらも襲ってみれば、あまりに物事に頓着せず、執着も見せない、そんな子が、去ろうとする吸血鬼を引き止めるというんですね。これは吸血されたからではないだろう。むしろ、変だ変だといわれてきた自分のことを、普通の人間だ、変わってなどいない、そういってくれたはじめての存在に、心動かされるものあったのだろう。そう思わせるものあって、すなわちこれはガール・ミーツ・ガールものであるというわけですね。
『朝来るあの子は嫁入り後』、ゲストです。ユキナを起こしにくるのは、母親でなく幼なじみのちーちゃん。しかし、ちーちゃん、同居してるわけでなく、同じ学校に通ってるわけでなく、というか年も離れていて、しかも既婚。夫もいれば子供もいるっていうんです。いろいろマイペースないしは自由謳歌するように生きているちーちゃん。ユキナの制服に触発されて自分も制服着てみたり、学校帰りのユキナを誘ってトイレットペーパー買い出しにつきあわせてみたり。ちーちゃんのフワフワした感触と、ツッコミツッコミ抗いながらもなんだかんだとノセられてしまうユキナ、ふたりのやりとりながめているのはなかなかに楽しいと思えるところありました。
- 『まんがタイムきららフォワード』第10巻第11号(2016年11月号)
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