2016年9月8日木曜日

『まんがタイム』2016年10月号

『まんがタイム』2016年10月号、昨日の続きです。

『おひとり食堂』、いつぞやの白石さんです。お嫁さんにしたい女優ランキング上位常連の彼女。しかしその実態は豪快そのもの。食堂せいちゃんの前で、いびきかいて寝てたりするような人なんですね。そんな白石さんの最近あったつらいこと。なにかというと、スポンジケーキをこがしてしまった。それで、誠一郎、ケーキ作ってあげて、バースデーケーキ。それはいいんだけど、その都度白石さん豪快で、でも誠一郎はやっぱりドキドキしてしまうんですね。誠一郎、マネージャーから恋人へのバースデーソングという依頼がきたと連絡あって、ケーキも曲も作るのに彼女はできないとかいってる、その様子がおかしくて、しかしそれでちゃんとできたんでしょうか。最後のあの歌、バースデーソングというより、コミックソングになってますよね。

『ボンジュール!仲居さん』は、厨房の宮原さん、サラに声をかけて、一緒に出掛けることになるんですね。朝市の仕入れ。久しぶりに洋装のサラですね。にぎやかな市場の様子、サラも楽しそうで、あっちこっちいっちゃうから宮原さんも大変です。しかしサラ、人懐こいというか、初対面の、見た目にいかつい親父さんとも仲良くなって、サービスされたりしてね、それでサラが買い出ししてきた魚への愛着わいてるっていうのがまたいい感じ。お客さんにもいつもより積極的に食事の魅力伝えられた、そんなところもチャーミングでありました。

『ひとみ見つめないで!』。視線に過敏な人見ヒカリ会長。全校生徒のプロフィール覚えようとして見ている名簿、顔写真の目には線が全部入れられていて、なるほど写真でも目が苦手。それでヒカリ、副会長のすすめで、生徒ひとりひとりに会って、握手していこう。それで覚えていこうっていうんですね。しかし、出会う生徒、ひとりひとりのクラスと名前が、例の目線入り顔写真で紹介されるのがおかしくって、ちょっと悪っぽい女生徒たちもヒカリの魅力にやられちゃって、悪くねえな握手、うん、なんか目覚めちゃったようで素晴しい。図書委員を手伝えば、うっとりと見つめられて、お姉様って呼んでもいいですか? 素晴しい。トイレにいきたい図書委員もさりげなく助けて、ほんと、ヒカリ、有能です。先輩の進路相談にものっちゃう。視線に敏感なヒカリ。一番気づくのが、困って助けを求める視線なんだっていうんです。なるほどなあ。それで放っておけない。的確に助けに入るものだから、なおさら人気が出るっていう、そのサイクル。ナイスでした。

『パパは心配ご無用』。娘に甘々な父を持つエリカですけど、決して甘やかされてるわけじゃないんですね。エリカが準備していた山のような資料。なにかというと、こづかい増額のための説得資料だっていうんですね。しかも厳しい質疑があるっていうんだから、これ、面白いなあ。きっとエリカ、しっかりものに育ちます。父の会社が、あるいは父が、地元の工務店を大切にしている。父に感謝している人がたくさんいる。そうした事実を知った娘が父に少しやさしくなったりするのもいい。と、こうやっていい話があれば、エリカの門限管理がタイムカードとか、見た目にもおかしい話もあって、ほんと、このバランス感覚、とてもいいと思います。そうそう、母の味。これもよかったですよ。エリカ、いつか真実を知る日がくるのか。私としては、このまま知らないでいてくれた方がいいなあって思いましたよ。

  • 『まんがタイム』第36巻第10号(2016年10月号)

0 件のコメント: