『まんがタイムきららミラク』2016年11月号、先日の続きです。
『あじさいプラネット』、雨音さん、晴奈におねだりです。晴奈とおそろいのピアスが欲しい。けど、雨音の耳に勝手に穴を開けさせるわけにはいかないと、晴奈、ちょっと無理難題を出してみるんですね。バイトにいっているあいだに、家のこと全部やっておいてください。バイト先、ぬいぐるみに入っていたら、やってきた優子が雨音のこと報告してくれたんです。雨音がいつもと違う様子でいろいろやっていた。ちょっと心配してくれている? それ聞いて晴奈もいろいろ悩んじゃって、けれどピアスは避けたい。それでおそろいのアクセサリーを買って帰るんですね。帰宅すれば雨音の様子が違う。いつもよりずっとしっかりして、掃除もばっちり、食事も見事なもの用意されていて、おお、なんか見直した? そうかあ、雨音、たいていのことできるんだ。でも、緊張がとければいつもどおりで、そしておそろいのネックレス。ああ、ふたりとてもいい感じ。喜んでる雨音、とても素敵でしたよ。
『お願い!ロイヤルニート』、めちゃくちゃ面白いな! 毎日毎日やってくるほたる。桜花、すっかりくたびれちゃって、なんとかできないものか。それでパーティーを開くことにしたっていうんですね。チープな歓迎パーティーを開いて、あなたにはこの程度で充分と、歓迎してないってこと知らしめてあげましょう。というんだけど、なんだこりゃ、えらいことなってる! そうか、自室でとか、ちょっと飾ってとか、そんなレベルじゃないんだ。新築のビル、ワンフロア借り切りました。って、え? チープ……? 衣装も2シーズン前の流行遅れ。2シーズン? 半年前……。食事はコースではなくブッフェ形式で、って、待って待って、相当なもの出てきましたよ。それでほたる感動しちゃって、でも桜花たちからしたら、その感動がわからない。ロイヤルニートの女の子たち、なんだかんだいってもいい子ですよね。感激して泣いちゃったほたる、その涙を勘違いして、泣かせてしまったと思ってうろたえてしまう。いや、ほんと、この子たち、いやがらせとか向いてないよ! そしてほたるのしあわせそうな笑顔、言葉にすっかりほだされちゃって、ああ、より親しくなりそうですよ。ほんと、桜花とほたる、一歩距離を縮めた、そんな風に感じます。
『カラフル・マキアート! — 魔法少女は戦わない。』、プラムブロッサム病欠! それで代理の魔法少女が派遣されてくることとなって、というか、副会長なんですけど、まさかこの子もコスプレするのか!? ええ、してきましたよ。おお、水色だ。しっかり変身してきましてね、いやあ、いい感じ。けれど変身、いやさコスプレにいたるまでの攻防がおかしかったです。会長からのメッセージ。専用の衣装を用意してくれている。ほんと、会長、どれだけコスプレに入れ込んでるのか、どんだけ副会長のこと引き込みたかったのか。設定まで用意してるっていうんだけど、今はそこまで要求しないからと、おねがいしますと、それでお願いされたら頼みきいちゃうのが副会長なんですね。変身。可愛い。と、そのタイミングで写真送ってくれって、会長、ほんと元気だな! かくして副会長、カラフル・マキアートと対決することになったのですが、いや、対決? なんか副会長の指示でカラフル・マキアートの面々が掃除、片付けに動員されてるだけみたいに見えるよ! それで印象が怒ってばっかりの人ってなっちゃって、悪役認定されちゃって、しかも校内ではプラムブロッサム同様に不審者扱い。復活した会長はというと心底ご機嫌で、ああ、ほんと楽しいです、この漫画。大好きですよ。
『拝啓、かしこ』、これ素晴しい。前回はお婆ちゃんに頼まれて手紙を書いた女の子、なおとがメインのエピソードでした。そして今回はというと、なおとが手紙を出した相手、北条ケイ側の状況描かれて、うわあ、これ、素晴しいな。なにが素晴しいって、キャラクターがチャーミング。見た目に大人っぽいものだから、まわりの子からもそうした大人っぽい発言もろもろ期待されちゃって、それが内心と食い違っちゃってる女の子。本当は可愛いもの大好きなのに。ぬいぐるみとか大好きなのに、と、それをなかなか人前で出せずにいるんですね。そうか、内気なんだね。北条さん。北条と書いてほくじょうさんなんですね。友達からは北ちゃんって呼ばれてる。ほくちゃんなのかな? ともあれこの子が旅先で出したハツネさん宛ての手紙。その返事がね、さっそく翌々日に届いて、ああ、あの手紙ですよ、前回なおとの出した手紙ですよ。なおとという名前を見て、それからちょっと大人っぽい字? そうしたもろもろから、大人の男の人かな、なんて思っちゃって、お兄ちゃんみたいなのだったらやだな、いくつなのかな、家事のできる男の人ってかっこいいな、いろいろ妄想しちゃって、ほんとケイったら可愛らしくって、いやいや、なおと君はそんなじゃないぞ! っていうのは、読者、それからハツネさんだけが知ってること。ともあれ、こうしてケイもなおとに返事を書いて、このやりとり、ほんと、微笑ましくって、わくわくさせられる、浮き立つ気持ちがいっぱいで、たまらないですね。素晴しい、素晴しいですよ。これ、なんだか手紙書きたくなっちゃいますね。
ちょっと待って。よく考えたら、かしこで終わってたら女子だわ。
『ハートオブtheガール』、すごい終わり方した! 宇宙人のゲーム『ハートオブザガール』のターゲットになった女の子、城島カコイ。この子を攻略するのが目的だったのに、ここでがらっと状況が変わって、カコイからのぞみに急接近。一緒に私をクリアして欲しい。そして告白、さらに押して、押して、私からキスしてもいい? この漫画、はじまった当初、カコイは攻略される対象であり、いわばカコイののぞみに対する気持ちにいつのぞみが気づくか、そういう話なのだろう、そう思っていたのに、いや、まさかこういう最終攻略になろうとは。すっかり驚かされて、しかもこの攻略の状況ものすごく、カコイさん、踏み込む、踏み込む、どんどん攻めて、なんとー、こんなことにー! 最初からちょっとやりすぎっぽくあったこの漫画。そのやりすぎをどんどんエスカレートさせて、ばっちりしっかり、あるべき地点に着地した、そう思わせるラスト。ぐいぐいきて、ばっちり持ってきましたよ。
- 『まんがタイムきららミラク』第5巻第11号(2016年11月号)
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