『まんがホーム』2016年10月号、昨日の続きです。
『孔明のヨメ。』、孔明、月英に話が戻ってきましたね。いつぞやの不審者がやってきた事件。これを受けて、月英はやたらナーバスになってるわ、黄承彦は大量に警備を送ってくるわ、もういろいろ大変なんだけれど、それをうまく孔明が調整してくれましてね、今だと月英にあまりに負担がかかりすぎている。それを避け、荘園も黄家の守りも確かなものしたい。ええ、荘園に働くものも参加して、自衛できるようにする。その策講じて、男にも女にも、黄家のものにも、月英にも、それぞれ役割与えて、疎外感ないようにする。皆がちゃんと荘園の守りにたずさわることができる、そうした気持ち、モチベーションを持てるようにするっていうんです。そうした孔明をさして、黄承彦、軍の長官といいまして、ああ、これ、孔明の今後をうらなう、そんな出来事かも知れませんね。さらに、次のページ、徐兄の劉備のもとでの働き描いて、ああ、軍師。このふたりの働き、遠く離れた場所ではあるけれど、なにか関わりをもっている、関連している。そんな描きかた、ぐっときますね。
『ようこそ!オーロラ百貨店』は武道狩りですよ。って、えにちゃん、それは勘違いだ。というか、普通そんな間違い方はしない。ぶどう狩りですね。えにちゃんにはぶどう踏みをやってもらう。ワインの仕込みの行程ですね。それで、えにちゃんの踏んだワイン飲みたいだなんだ、アウトな話が続いて、いやもう、今回はえにちゃんに踏まれる話か。そう思ったら、おお、メインは水菜でありました。酒に酔うとキス魔になる。才子にもした。けど、女の子相手にってことは、水菜も男なんだなあ、と思ったら、男もされてる、続々されてる。社長がされてないというの、ああ、酔おうとどうなろうと避けられるのが社長ってわけですね。えにちゃんとのこと、水菜、知ってしまいましたね。それで、なんだかちょっといい雰囲気になったりする? みたいに期待させて、そうはさせない。ええ、こうしたところ、とてもいいと思います。そうか、殺してでもか。
『スナックあけみでしかられて』は、スナックを離れて、あけみママと幼なじみの菜々ちゃんとの話。毎夏、ふたり一緒にいくところがある。学生時代の恩師のお墓なんですね。あけみ、しみじみと語りかける。そして思い出される過去。ああ、あけみ、先生のこと憧れてたのか。いつかあけみの母の店に、ひいではあけみの店に飲みにいくと、そんな約束してたのに、かなわぬままとなってしまった。こうした昔の思い出の、ちょっとした機微があけみも菜々も、ふたりのキャラクターの幅の広さをつくりだす、そんな風に思われて、ええ、夏の切ないエピソード。しみじみ読みました。
『天国のススメ!』は、心霊写真100%を誇る奇跡の男、太一の活躍です。太一が撮っても映る。太一が撮られても映る。というか、霊の人たちも手慣れたもので、ネタの仕込みも忘れません。なんだよ、リトルグレイって。その格好、あんた、コスプレしてきたのか。ええ、霊の人、見事なサービス精神です。普通なら歓迎されない、むしろ嫌がられる、太一の心霊写真能力。喜ぶなんて草間くらいだろう。そう思っていたのに、結婚式ですよ、新婦の母が太一のことを聞いて、写真を撮ってほしいと頼む。ああ、ここでももう会うことのできない、そんな大切な人とのささやかなひととき、写真の中だけといえど実現させて、切ない話、でもこれは新婦にしてもその母にしても、どれほど嬉しいことであっただろう。ほんと、しみじみ読みましたよ。
- 『まんがホーム』第30巻第10号(2016年10月号)
0 件のコメント:
コメントを投稿