2016年9月4日日曜日

『まんがホーム』2016年10月号

『まんがホーム』2016年10月号、昨日の続きです。

『うちの秘書さま』は、七瀬お休みです。あまりにお疲れの様子。それでぼっちゃんが休みをくれたというんですが、確かに住み込みで働いて、そうなると仕事とプライベートがだんだん区別されなくなっていく。うん、悪い傾向ですね。強制的にでもちゃんと休暇をとるよううながす。これ、正しいことだと思います。でも、それではじめ、宿題をいいかげんにするなど、いろいろ問題あったりで、結局なかなか七瀬の気は休まらないっていうんですけど、ほんと、はじめ、七瀬に休みを与えたいなら、しっかり自分のことを自分でできるようにならないといけませんよね。と思えば、七瀬がいないことをいいことに、メイド連が甘やかす甘やかす。ゲームなんて、もう接待の域で、うん、やっぱり七瀬がいないとあかんのではないか、そういう思いを強めさせるエピソードでしたね。そうそう、面白かったの、七瀬の朝食ですよ。おお、ぼっちゃん、バケツに水を汲んできて、結構しっかりしてるじゃないですか。そして仕事を取り上げられた七瀬にはじめの姿を見る。これ、近くにいることで似てきている? でも、傾向はまったく逆ですよね。

『マチ姉さんの妄想アワー』。『ツルの恩返し』、ひっぱりますね! ほんと、面白い。正体がバレた以上ここにはいられないというその理由、あんたの身辺問題が関係者にバレるからか! もう、ほんと面白い。『かさじぞう』2題も面白い。キッスがあれば、エロ本があって、よくこんなの思いつきますよ。ほんと、キッスで葛藤する地蔵がおかしければ、エロ本かぶせてもらった地蔵の事情、描かれなかっただけに想像がふくらんで、ほんと、おかしかったです。『カチカチ神話』、もう4コマじゃねぇよコレー!! だそうですが、いやもう、力強くこのまま疾走していただきたい。めちゃくちゃ面白いです。今回妙に気にいったのは、「自縄自縛」、閻魔さまの葛藤で、ほんと、なんだよ、すごくやさしーじゃん! 柔軟対応、引き出されてきたものの怖れようと、あまりに普通の閻魔大王の対応。あれが本当におかしい。素晴しかったです。

『歌詠みもみじ』はスマートフォンの話です。マナーが悪い。歩きながら使ったりね、そういうのが問題視されるんですが、その状況にひとり抵抗してみせる芹澤先生。ああ、いい先生だ! と思ったら、違うよね、自分のためだよね! なんだかんだうまいこというけど、生徒と一緒に遊んでるのは間違いなくて、いや、でもこれくらいでいいよなあ。取締側の剛田先生。この人のスマホゲームを嫌う理由がめちゃくちゃ面白かった。せがまれて嫁に服買うアバターの。うまいわ。川柳をぴたりぴたりとはめていく、そのうまさはいつものとおり。それに加えて、芹澤先生のお茶目な可愛さ描き出して、さらには問題改善の工夫、努力、それがどれだけ有効であるかは別としても、展開に動きをつけて面白いし、そして最後にはいい感じに終わる。芹澤先生、美しい勝利ですね、と思ったら、なんか自爆なさってるし! ほんと、今回は芹澤先生の魅力が押し出されて、大変よかったです。

  • 『まんがホーム』第30巻第10号(2016年10月号)

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