2016年9月21日水曜日

『まんがタイムスペシャル』2016年11月号

『まんがタイムスペシャル』2016年11月号、発売されました。表紙のテーマは、眼鏡でしょうか。ちょっと赤面して眼鏡をかけようとしているマキ。あ、これ、なんでそんな赤面しているのか、理由、キャプションを見ればわかりますね。この眼鏡、あいつか、ヤンの眼鏡というわけか! そして他には『ローカル女子の遠吠え』りん子も眼鏡、って、この人、違和感ないな! 『可愛い上司を困らせたい』めぐみも眼鏡、と、こちらはどえらく可愛くしあがってきましたよ。

『ローカル女子の遠吠え』は、会社のつきあいでヨガ教室にいきますよ。なんとりん子も! そしてそこには蜂須賀さん、はっちもやってきて、会社の皆がりん子に友達のいたこと驚いてるのがおかしいですよね。今回、ヨガメインかと思ったら、案の定といいますか静岡ローカルネタ出てきて、遠州焼きなんてものがある。その由来など語られて、それはいいんですが、これは浜松あたりの料理で、りん子たち中部の人間は最近まで知りませんでした。いや、まあ、でもそんなもんですよね。めんどくさい秋津さん、とてもいいですね。そしてはっち、ちょっと回復してきている? 自分の来し方振り返って、そして今をポジティブに受け入れられているっぽい。いや、どこまでそうなのかはわからないんですけど、でも、ちょっとでもよくなっているのだとしたら、これはいい傾向でありますよ。

『課長と私のおかず道』は、ヘルプでやってきた蓮見透子さん、この人が保志、そして南条課長に関わりを持ってきましてね、保志からしたら、バリバリと働くできる人。お弁当もばっちりで、肉巻きをね、もらったらそれがおいしくて、そして課長もその肉巻きにインスピレーションを得てしまうというんですね。しかし肉巻きを力説する課長、すごいな。めまいするレベルなのか。ついに奇行の域に入りつつあるな。今回は出会いによる変化がテーマなのでしょうか。課長は、意外な具材のマリアージュみたいな話してたんですけど、保志にとっては課長との出会いが思われて、そして蓮見さんとの出会いもそうで、ああ、その蓮見さん、課長のことが好きとかいってます。小説のキャラに似ていると、それで初見から気になっていて、課長のちょっとぶっきらぼうな対応も、すごいな、なんか、フィルタかかってすごく紳士的な素敵シチュエーションになっている! 課長は、あんまりこのへんなびいたりとかなさそうなんですよね。ということは、この出会い、むしろ保志側に変化をもたらすのでしょうか。

『ざしきわらしと僕』、裕貴に会いにやってきたみう。この子の田舎体験、いよいよ終盤にさしかかりましたね。神社にくれば、すごく落ち着いた雰囲気と驚く。そうかあ、今や都会の神社はいろいろにぎやかになってきてるんですね。そんなみうを見守る視線、カマイタチのヤイバっていうんですが、みうがタイプだというんですね。すっかりざしきわらしに面白がられて、もしや裕貴の方に気が…!? ざしきさん、攻めてきますね。小さな田舎の学校、そして中学生にあがるころにおとずれる変化。そうしたこと語られる中、今は一緒に遊んで話して、仲よくしている、その気持ちをなくしたくないって子たちの様子、とてもいい。そして同時に、座敷童子の胸中に去来する思い。ああ、これもまた寂しいことであるんですね。最後にね、明かされるみうの気持ち、そしてみうがざわ子とヤイバに別れの挨拶して、ああ、見えていたのか。あの懸命に鎌をふって別れを惜しんでいるヤイバも泣かせましたね。

『架空彼氏』、新人賞とのことですが、これ、なんか面白いな。そろそろ結婚しないの? そういわれている美穂なる女性。ちゃんと恋人もいる、らしいんですが、って、待ってくれ、その彼氏ってコンピュータグラフィック。3Dでモデリングして、自分の写真に合成しちゃってるのか! 恋人がいないというの、それがコンプレックスで、ついつい彼氏がいることにしてしまった。紹介してくれという友達に、いまさら嘘でしたともいえず、仕事で身につけた技能を駆使して、架空の彼氏、竜崎総司を作り出してしまった! すげえ、今を感じる! 感じさせる四コマだ! 5年もの間、ひとり旅行しては写真を撮り、そこに総司を合成する日々を送って、何故私はその時間で本当の彼氏を作らなかったのか!? はげしく後悔している美穂がほんとにおかしい。架空彼氏の秘密を知ってるのは妹カリンただひとり。父にも母にも彼氏の秘密ばらしてなくて、紹介してくれないかとせっつかれる日々。ほんと、この進むも地獄退くも地獄のシチュエーション。すごいのやってきましたよ。

  • 『まんがタイムスペシャル』第25巻第11号(2016年11月号)

0 件のコメント: