『まんがタイムジャンボ』2016年10月号、昨日の続きです。
『おやすみモーニング』、杉野エリカ、夜勤明け。ダイエットはうんざり、やつれてしまったなんていってるこの人に、ばあちゃんはどんな食事を出すのだろう。ああ、ごく普通の定食でいいかってなるのね。デトックスを意識して、意識しすぎて、ずぼらも祟って、ほとんどちゃんとした食事ができてなかったっていうんですね。ゆでタマネギとキノコがメイン。飲むのも水か白湯というので、ああ、あんた、これ、栄養とか偏ってたんやで。というので、ばあちゃんの定食。蛋白質も野菜も穀物も、多様に入って、その幅広さ。また多少のアクもいいんだよ。極端に走ることなく、鷹揚に取り組むのがいいみたい。そんなこと思わせてくれた今回です。
『ペンタブと戦車』。武田大尉の運命を知った面々。それでなにをするのかと思ったら、89式ハク人形を作って、運命変えるべくアドバイスしようっていうのか。しかし武田大尉。今夜は初夜だぞって、ベルトはずしながら、なにおっしゃってるの! ハクならぬ里見青年のやだ怖い!! が心底面白かったです。里見曾祖父の入れ知恵で里見青年が話す。はたしてこのやり取りの果て、どこに向かおうというのか。そう思っていたら、ああ、さすがに戦車がハクの姿をとって現れたとかは思ってないんですね。ハク人形と一緒に月を眺める武田大尉。じぶん の運命は知っている。だがそれでもノモンハンに臨む。ただ死ぬ気はないのだという、その意気込みが沁みるのです。里見曾祖父も、里見青年の同人誌他持って作戦参謀にかけあおうとするも、あらら、ビンタ受けて帰ってきちゃった。うん、しゃあないわなあ。ともあれ、いよいよノモンハン? 運命を乗り越えてくださいよ、武田大尉。
『でっかいんちょ』は育の休日です。朝寝を決め込んでいたら、お母さんから、さらに育っちゃうわよっていわれて、必死に起きる。おかしいなあ。そうか、やっぱり大きいの気にしてるんだなあ。なるほど、お母さんは平均というかむしろ小柄なんだ。対してお婆ちゃんが大きかった。飛び越し遺伝、隔世遺伝のことこういったりするのか。家事の手伝い申し出る育に、なにが一番被害が少ないか、いろいろ考えるお母さんがおかしいです。ふとんを干すの頼んだら、ふとん叩きでパァンパァン。発砲か、爆発かと、近所が動揺するってのがすごいですよ。洗濯での思い切りと、風呂掃除での思い切り。それがたたって着替えがなくなった育に、お婆ちゃんの着物を着せました。ええ、とてもきれいにおさまりましたね。けどそれで料亭の若女将と勘違いされるとか、ほんと、驚きの展開でした。
『シコふんじゃえば?』は、昔、杏子のことをミス相撲といってイジメてた男子ふたりと遭遇して、ああ、杏子のピンチです。家に逃げ込もうとしても、鍵がかかっている。さあどうなる、どうする? と、そこに舞が助けに飛び込んできてくれるんですね。いきなり塩まきから入るんだ! しかし、杏子ちゃんをイジメるな、その言葉の頼もしいことですよ。舞、杏子に友達だって、どんな時も杏子の味方だって、嬉しいこといってくれて、さあ、これで杏子はどう出るのだろう。相撲部屋の娘だっていうんだろうか。ええ、今回はそれはかなわなかったのだけど、舞にもらった軍配のヘアピンつけて、友達だって、そういって、ええ、距離が縮まりましたね。ふたり、ほんと、いい友達になれそうですね。
- 『まんがタイムジャンボ』第22巻第10号(2016年10月号)
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