『まんがタイムオリジナル』2016年11月号、一昨日の続きです。
『スズちゃんでしょ!』、鈴ちゃんがブドウ狩りにきてますよ。ほう、呉服屋がバス旅行とか企画するんだ。なるほどなあ、お得意さんとの関係、こうやって保ったりしながら、いつかのお買い上げに繋げるんですね。しかし鈴ちゃんはお客様じゃないので、やることというと下働き。水が欲しいといわれたら用意して、ちょっとはイベントも楽しむけど、基本はサポート。梨乃ちゃんとの行動が役だって、虫刺されの薬とか、ほいほい出てきて、有能だって評価されるかと思いきや、若旦那からはおばあちゃん扱いされるっていうんですね。へとへとになりながらも頑張ってる鈴ちゃん。独身の寂しさ思いながらも、健気に日常の暮らしを守ってるんだあって、なにか近しい、そう思わせる瞬間があるんですね。
『北斎のむすめ。』、お栄、頑張ってますな。なるほど、模写に打ち込んでます。その時々のはやりがあれば、美人もいろいろ。栄を迷わせるわけです。栄の知らぬところでは、遊廓で人気がぐんぐんあがってて、遊女たち、誰が栄を落とせるかで競争はじめてるってんですね。栄の悩む男ウケとはなに。栄泉の絵なんて、こんなにもヘタなのにって、でも版元は栄泉に魅力ありというんですね。これ、難しいなあ。うまかったら売れるってもんじゃない。なるほど、人間らしい乱れがないといけないっていうんですか。さて、吉原ですよ。人間らしい乱れを要求するあまり、鼻に筆突っ込んでみて。えらいこというな! そういうことじゃないと思うよ! ほんと面白い。追い回される栄、高尾の助けで遊女に化けたはいいけれど、それで張見世に出されちゃって、これどうなる、アゴのしゃくれた女を演じてる! しかしそんな栄を氏名するやつがいるのか! これ、どうなる! ほんと、どうなるんでしょう。あ、そうそう、風呂上がりの揚巻、めちゃくちゃ可愛いじゃないですか!
『学食の花子さん』、いい感じにキャラクター動いてますよ。食堂2階の不思議な部屋。お礼にいきたし、お化けは怖い。そんな七海を面白がって、あれこれけしかけたりおもちゃにしたりする友人が弥生なんですね。前回、七海を食堂2階に招いてくれた生徒、先輩かと思ってたら同学年ですね。片山璃久、りっくんだそうですよ。そのあだ名? 教えてくれる幽霊ですよ。さらにお礼になにかしましょう、なにをしましょう、小鉢パーティーなんてどうじゃ? イベントのアドバイスまでしてくれる。この幽霊なにものなの。りっくんには見えているのか。さっぱりわからんのだけど、少なくとも悪い幽霊じゃなさそうです。はやく仲良くなるといいなあ。
『歌詠みもみじ』は秋の情景でありますよ。衣替えの移行期間、ひとり夏服になってしまったまりなが慌てちゃってね、いや別に夏服でいいじゃん、そう思うんだけど、それをそう思えないのがこの年頃なんだろうなあとも思うんですね。そんな彼女らが見つける小さな秋。まつぼっくりに紅葉の落ち葉。そしてモズのはやにえ……。紅葉もメイプル、楓もメイプル。娘もみじと母かえで、ふたりともにメイプルと指摘されて、メイプルは母にはちょっと可愛すぎ! もみじの大笑いおかしくて、それをふと察知して父にあたる母もおかしかったです。先生のタイミング。千恵のダイエット。スポーツどこいったという、まりなのまっとうなツッコミもいかしてました。ほんと、この漫画面白い。ちょっとしたネタに、川柳が効いて、ちょっと他にない感触です。
- 『まんがタイムオリジナル』第35巻第11号(2016年11月号)
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