『まんがタイムファミリー』2016年11月号、一昨日の続きです。
『課長と私のおかず道』、ゲスト掲載されてますよ。仕事の鬼、そう思われている南条課長の秘密は、ヒロイン保志だけが知っている。ご飯によくあうおかずの探求、それで頭がいっぱいの人なんですよね。休日はもちろんおかずの探求に心血そそぐわけで、今回のテーマはきんぴら。近所のスーパーにいって、なにをいれるか悩みに悩んでいたら、保志と出会ってしまった。課長がスーツじゃない! って、いやいや、保志さん驚いてるけど、あんたも私服や。カジュアル課長も素敵なら、カジュアル保志君も可愛らしい。今日スッピンなの忘れてました。保志慌てるも、全然そのへん頓着しない課長、ナイスですよね。そしてきんぴらの悩みを相談して、アドバイスもらって、保志はアイデアを、南条課長はレシピをそれぞれ提供してのおかず作り。おいしくできて、そして相手を思う。この関係、すごく素敵だなって思うんですね。ええ、ゲスト回だけにシンプル、でもそのシンプルさが素敵でした。
『軍神ちゃんとよばないで』はまた面白い。ついに虎千代、足利将軍に会いますよ。御所に向かう途中、大猿、というかゴリラ? に遭遇する一行ですが、これ、こういう話が実際にも残ってたりするのかな? 猿をけしかける将軍の人の悪さよ。そして大猿をものともしない弥太郎。というか、こいつ何者なのか。尋常でない強さになってきてますよね。将軍との面会。虎千代、国主を辞めようと思って京まできたのだけれど、これはあっさり失敗。将軍喜ばせただけで終わっちゃいましたね。そして、いきなり歌を詠んできた将軍に、虎千代まさかの返歌! ああ、そうだよ、源氏物語にかぶれて、和歌のやりとりしたいっていってましたよね。それがここに生きてくるとは、まさかの予想外、意外ってやつで、いやあ、心底やられましたよ。
『きみちゃんの味じまん』、今年最後の仕事をおじさん、きみちゃん、ふたりでやりとげました。ほう、今年最後の売上入金ですか! ところで扉の春夏冬二升五合って、あきないますますはんじょうですね。なるほど、これがきみちゃんの書き初めですか。お正月の準備をします。うちの取り分っていう具材、これ、なるほどお店で出した残りなんでしょうか。お頭とか中落ちとか、そいつをうまいこと材料に変えていく。その具合とてもいい。中落ちほじって、ごはんに乗っけて食べる。うん、これはいいな。すごくおいしそう。テレビ見ながら仕事するお婆ちゃん、これもいいですね。仕事ではない、身内同士の気のおけない、そんな時間が流れているように思います。そしてきみちゃん、中骨のコラーゲン、こいつに着目して、お婆ちゃんもノリにノッちゃって、それを粕汁にどんどん入れて煮込んだものだから、翌朝固まってた! すげえ! うん、これは面白い。いい落ちでしたよ。
『あまてる!』、さくらが元気ないんですね。お腹がすいたの? みんなにそう思われてるさくらがいいですよね。なるほど、上京して服飾の学校にいくと決めた。そんな彼女の気掛り。それはなんなのかというと、ええ、皆との別れ、それだったんですね。さくらのためにスペシャルパフェを、椛にそんな依頼があって、それでさくらも元気が出て、そう思ったら、その楽しい時間に、いや楽しい時間だったからかも、泣きだしちゃって、ええ、さくらの目標に頑張る気持ちと、みんなと一緒にいたい気持ちと、それから皆からの応援と、それらの行き交う時間、感じいるものたくさんでした。将来、大人になって戻ってきた時にお代はいただきます。そういう椛のはからいも粋であったと思います。
『かしこみかしこみ』、山椒に妹が生まれたそうですよ。それで山椒里帰り。ムクも奏衣様もついてきてくれるというんですね。おお、いい上司。山椒の妹は山吹と名付けられました。キッとした目。父似だっていうんですけど、どこが? 目? どこが? と思ったら、あ、ほんとだ、父、目を見開くとそんななんだ! 山吹は人見知り。山椒も一緒。けど、ムクはそのほんわかした雰囲気からか山椒もすぐに馴染んで、それは山吹も。で、ムクに化けてお兄ちゃんだよとかいっちゃう山椒がおかしくって、奏衣様のツッコミなかったら、このままムクを兄と勘違いしてしまうところでした。これから一週間、山椒は実家で過ごすことになって、その団欒の風景、とてもいい。ああ、一家、楽しそう、しあわせな一時ですなあ。そして山吹も山椒にすっかり慣れて、ああ、お兄ちゃん子になったかな? ほんと、とてもいいエピソード。山椒が帰ってくるとソワソワしてるムクの落ち、一本目の四コマ受けての構成、これもまたよかったですよ。
- 『まんがタイムファミリー』第34巻第11号(2016年11月号)
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