2015年9月7日月曜日

『まんがタイム』2015年10月号

『まんがタイム』2015年10月号、発売されました。表紙は、収穫の秋でありますよ。『おとぼけ課長』が大きなおにぎり手にして、満面の笑みでもっていよいよ食べようとしているのをメインにしまして、『マコトの愛の見つけかた!』中桐課長はスーツ姿で稲刈り、ってなんだこのシュールな情景。長靴に鎌という不思議装備ですよ。『まりあ17』まりあは、どっせーいと俵を1俵持ち上げて、ってすごいな、どんだけ力持ちなんだろう。そして『さわらせてっ!あみかさん』あみかさんは、顔くらいでっかいおにぎりを食べようとするところであります。

鉄仮面のイブキさん』、もうほんと喜多くん、伊吹さんのこと意識してから、いろいろぎくしゃくしてしまってるみたいですね。本を見て、褒めればいいんだ、そう思ったら早速実践。笑顔が素敵というんだけど、伊吹さん、笑ってなかった。拗ねちゃうわけです。なんとかして、伊吹さんの気をひきたい、そう思う喜多くんと邪魔する相楽さん、まさしく典型的状況ですよ。相楽さんをなんとかしないことには、伊吹さんとの仲は深まらない。そう思うのは喜多くんだけなんですけど、まあ、基本あかんたれですもんね、彼。強敵相楽さんは、先輩に任せることにして、先輩は相楽さんに、喜多くんは伊吹さんにアピールできるという、ふたりともにメリットがあるというこの作戦。でも、先輩強すぎて、相楽さんを逃がしてしまったっていう、あの照れてる相楽さんがね、ほんとめちゃくちゃ可愛いの。この漫画、伊吹さんも相楽さんも、今回はお休みの鬼怒川さんも、みんなチャーミングなんですよね。

『おひとり食堂』、これ、めちゃくちゃ面白いですね。食堂せいちゃんの店主、誠一郎は食堂経営しつつミュージシャンもやっている。苦手なラブソング、歌詞を考えてたところにお客さんがきて、メニューのつもりで歌詞を渡してしまうというハプニングからはじまるエピソード、いやもう、おかしかったですよ。お客さん、小川佑香さん、文学の月刊誌を作ってる編集者で、いわばプロ。誠一郎との対応も詞や料理への評価も、丁寧で情感溢れる、そんな言葉づかいが素敵。惚れっぽい誠一郎は見事にこの人のこと好きになっちゃうんですね。いや、でも、わかる。小川さんのアドバイスで新境地に到達した誠一郎。その誠一郎が出会った昼の小川さんが、ヤバイヤバーイのヤバイ系女子で、この誠一郎の混乱、おかしかった。いや、自分もどういうことだろう。本当に好きなもの前にすると本性が出ちゃうのか!? じゃあ、夜の、せいちゃんで会う彼女のたたずまい、あれはなんなのか。よそゆきの顔? とか思ってたら、おおー、双子の妹さん。佐織ってのね。名前のにんべんが似てるな。そして、これはもうお約束というやつですよ、誠一郎の淡い恋心破れる! でもって佐織のこと好きになってしまうという、ほんと、誠一郎、素朴で純情、どれだけ惚れっぽいのだろう。最高ですよ。

天子様が来る!』、のっけからタイムトラベラーですよ。未来の世界から歴史を改変するためにやってきた。そんな彼の目的は!? なんとアイドルとの結婚を阻止するためだったっていうんですが、って、おいおい、未来でアイドルと結婚することになってる彼、すげえおっさんになってるじゃんよ、なんだこのミスマッチ。ともあれ、未来からの彼の計画の迂遠なことったらね! そうか、熟女好きに目覚めさせるというのか! いや、ほんと、なんだその微妙な作戦。けど、平和といえば平和、とにかくおもしろいのが実にいいですよ。他のも実に面白い。詳細に個人情報が出てきて警戒されるとか、またまたタイムラベラーの警告のこれまた微妙なこととかね。すごく凛々しい顔してきてるのに、ええー!? それなの!? みたいなナンセンスさ、見事です。ワケ有り物件、二階から目薬、そしてワガママボディのテンポよく展開して、その発想の面白さにやられるというシーケンス。これも最高でしたね。

『さわらせてっ!あみかさん』は、あみかさん、プールにいくんだそうですよ。そうかあ、やっぱりちょっとやせたいんですね。肉があまったり折り目がついたりするの、やっぱりショックだったんですね。けど、そんなあみかさんにアドバイスする沙織がやばい。すごいよね、自分の欲望に忠実な沙織に妹。もうそれが見事で、ほんと、沙織ちゃん、不審者まるだしですよ。でもって職場での会話、まひろが想像するすらりとしたあみかさんが素敵で素敵で、でも肉の魅力が失われると苦悩する……。どんだけなんだろう、あみかさんの肉。ねえ、皆、見事に心奪われて、もはや魔力すら感じますよ。今回は、私には、まひろの水着姿が素晴しい。ぎろぎろって、それがいいんじゃないですか。みたいに思ってたら、あー、自分はちゃっこい派なのか。うん、チーム無象です。プールでの、意外と速いあみかさん。そして引っくり返る浮き板なんかもおかしくて、そして帰ってきたモチの妖精。あの子、もう戻ってこれなくなってますよね。

  • 『まんがタイム』第35巻第10号(2015年10月号)

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