2015年9月28日月曜日

『まんがタイムきららキャラット』2015年11月号

『まんがタイムきららキャラット』2015年11月号、発売されました。表紙は『ひだまりスケッチ』、ゆのを先頭にひだまり荘のOG含めて全員集合といった具合ですよ。ヒロさん、沙英さんも懐かしの制服姿で、ええ、ありし日のひだまり荘から今のフレッシュなメンバーまで、みんな揃ってその賑やかさ。ああ、このひだまり荘の歴史、これでもってキャラット独立創刊10周年を表現しようということなのか。ええ、『まんがタイムきららキャラット』、10周年なのだそうですよ。

『カスタムメイド!』、メイドの皆が忙しそうで、マサキもモトキもアサヒも、全然ユウのことかまえていない。どうも人手が足りないのだそうで、なのでメイド募集をはかるべくPVを撮ります。って、えらいことになってますが、ただでさえ忙しいのに、さらに負担かけるのかい? と思ったら、モトキが同じこと思ってた。けどアサヒがノリノリで、ああ、もう、引き返せない。メイド三人のそれぞれの取り組みようが面白かったですよ。基本真面目でコツコツ練習するアサヒに、天才能力でもって見るだけでマスターしてしまうモトキ。そして、一夜漬けにかけるマサキ。ほんと、ろくでもないな、モトキ、マサキ姉妹。でもって、一番可愛いユウ様。岡野先生の、なんだかんだいって一番乗り気だったりするのも面白くて、それでもって、このビデオがお蔵入りになるところまで、テンポよい展開、面白かったです。

『まちカドまぞく』、扉絵、にぎやかで面白いなあ。10周年というので、10があちこちにちりばめられてるんですね。さて、桃によるシャミ子特訓でありますよ。シャミ子に魔力を奪われて弱くなってしまったので、街を守るのをシャミ子に手伝わせる。そのためにはシャミ子も強くならないといけない、っていうんだけど、いきなり、なんか、尋常じゃない大きさのタイヤ引かせようとしたり、というか、これ、桃、持ち上げられるのか! 弱くなってこれ!? というか、ものすごい桃の筋肉信仰。おう、すごいキャラだよな。杏里のアドバイスは的確? あの、シャミ先が吐きそうになってるの、ぐっ…ぐっ…って、とにかく小ネタが面白いな。桃の、まんじゅうこわい、それに簡単にひっかかるシャミ子にはびっくりでしたが、けど、これがあながち騙したばかりじゃないっていうの、桃の過去のこと、姉のこと、少し語られて、ああ、なにかあるのかも知れないなあ。なんて思わされましたよ。

『疾風ういんどみる!』、ゲストです。ういんどみるっていうからソフトボール? と思ったんだけど、違う、これ、ヨットか。海風が大好きという女の子、かざみどりふうこが出会ったのは風の神様? 風を読んで、強く吹くそのタイミングをはかることのできる女の人。すっかり憧れて、ついていったら、いや、まあ、神様とかじゃなくて、ヨット部の先輩だったんですね。神様ならぬ神代颯天。この人と部長の五十嵐蘭。ふたりだけの部活に、ふうこ、その友だちの牧島つむじが入部することになるんですね。しかし、皆、名前に風に関する言葉が入ってますね。ふうこの髪についてる、風車のかざり。風に吹かれてグルングルンまわってる、いや、これ、ふーこのテンションか! それもなんだか面白かったです。

『すぽっとらいと!』、ゲストです。いきなりのインパクト、転校生の上月クリスは魔女なのだそうです。ホウキに乗ってふわふわ浮いてる。そんな彼女は演劇の経験者で、この学校でも演劇をやりたいと思っている。というわけで、演劇同好会に入ることになるんですね。同好会には、沙夜、南光、八千代とあって、なるほど、いちばんちんまりした沙夜が部長、ならぬ会長? なんですね。かくして、魔法と演劇のハイブリッド。といっても、クリスは魔法は苦手のようで、失敗たくさん? 魔法で空につれていかれて、そこで魔法解除とか、とんでもないな。死んじゃうよ!? 魔法の場面、同好会の皆をつれて空に飛び上がるところの絵、そのダイナミックな見せ方などは、実に魅力的。ここから演劇に寄せていくのか、魔法のケレン味を押し出すのか、いずれにしても期待させられるものあります。

『ガールズ・スタディ』、ゲストです。女の子ふたりの会話劇といった感じです。受験生のヒロイン、ええと、名前がわからないな、ええと、高橋と、その友人である明菜。ふたりが基本ぐだぐだしゃべってる、そんな感じ。高橋が、なんかどうしようもないんですよね。理数科目が得意といわけでもないのに、理系クラスを選んだ。おかげで全然成績がふるわなくって、文転を考えてるんだけど……。それで、人文系学問のこと散々にいうっていうのが、よくいえば毒舌ってやつなんでしょうか、いやね、学問はその探求こそが目的であって、実際の用にたつこと、それをもって判断するものじゃないんですのよ? とか思ってしまった自分は、ちょっと心が狭いのであります。と、こんな具合に、読み手を、あるいは明菜をイラっとさせる、そんな高橋のトークに、ちょっと同調したり、あるいはやれやれと脱力したり。見た目にはかなり可愛く描かれたふたりです。その可愛さ、美少女度合いと、その会話のどうしようもなさのギャップに魅力を見出せる、そんな漫画でありますよ。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第11巻第11号(2015年11月号)

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