『まんがタイムきららキャラット』2015年11月号、一昨日の続きです。
『すわっぷ⇔すわっぷ』は、誤解された夏子でありますよ。クラスの子に、どうも避けられているみたい。それで春子に頼み込んで、体を貸してもらうことになるんですね。なるほど、春子として話し掛けて、なぜ避けるのか、その理由を聞こうというんです。普段の春子の、あの表情感じさせない目が、夏子と入れ替わると普通に可愛くなっちゃうのが面白いなあ、なんて思いながら読み進めて、このね、春子と夏子の違い、表情、感情、その違いが最後にそれとなく感づかれてるの面白い。というか、春子 in 夏子で、アレ気な本読んでるところとか、これ、ちょっとした被害だよな! でも、なんともいえず面白かった。というか、春子も夏子も友だち増えていってるようで、とくに春子ね、よかったよねえ、なんて思うんですね。
『つりぱん。』、田舎に引っ越してきたお嬢様、水萌の釣りライフ、ことはじめでありますよ。学校帰りの寄り道は非行にあたるのか。考えた末に、なぜか嘘をつくことに至る水萌が謎です。しかも、なぜ剣道部なんていった。ああ、このあいだ部に勧誘された、それが記憶に残ってたせいなのか。水萌の釣りの先生が増えましたね。岬アンナの妹、岬ナナと知り合って、職業はアングラーなんだそうですが、すげえな、姉妹で大会上位を独占か! 水萌、アンナの竿を借りて、最初の難関? 餌をつけるところからはじめるんですね。疑似餌でも叫ぶほどってことは、ワーム系なのかな? アンナも活餌は苦手だったと思い出話。ああ、今でも本物は気持ち悪いんだ。ゴカイとか? ともあれ、なかなかうまくは釣れないものの、その楽しさは感じてきているみたい。ええ、はやいこと、釣りをやってるって家族にもいえるようになるといいですね。
『へんてこバスと飴玉くるり』は、ビー玉ちゃんの詩集が出ます。それにあたり、挿絵が欲しい。とはいっても、月光号には絵の描ける人、いないんですけどね。そう思ってたら、ああ、サヨナラちゃんがいい感じ。ビー玉ちゃんの詩の情景をよくとらえて表現して、けど、想像が情熱が、小さな紙におさまらないんですね。だから、夜、皆が寝静まってから、部屋いっぱいに紙を敷き詰めて、思う存分筆をふるう! この情景が、もう素敵でね、見事な大作、すごく豊かで、ハッピーで、これを皆がスキャナカメラで、最高画質で残してくれた。そりゃそうですよね。これは残したくなる、人にも見せたくなる。そんなイラスト。もう、ほんと、出版社の人も目を見張る、それだけのものがあるよね。そんな素敵な展開。ええ、詩集の挿絵ではなくて、詩とイラストの本になったのも納得です。けど、B2版か。すごいな。
『塾後のあそびば』、これ面白い。夏期講習も終わり。夏らしいことしなかったなあ、っていうので、これから花火をやります。ヒナがいいだしっぺ。夜の九時、塾後の花火でありますよ。へー、迎え火を花火でやるところもあるんだ。ヒナのうちはマンションだから火はつかえない。だからキュウリの馬を凝っていて、わお、ペガサスだ。皆、それぞれに、いろいろを楽しんでいる、その感触が実にいいです。花火を楽しむいち子、その楽しむポイント面白く、おおう、炎色反応を楽しむんだ。ずらずらぞろぞろと金属の名前が出てくる、そのニコニコ顔が最高で、面白いなあ。そして美空との会話、これも面白くて、美空、いち子にテストで勝てないの、気にしてるんだー。千代子が全体にサポート役になってますよね。しっかりして真面目な子。そうした皆の性格が、それぞれ違って、それがいい。組み合わさることで、もっともっとよくなる、そうした感じがとてもよかったです。しめのヘビ花火から、いち子のライターまで、ええ、実に面白かった。
- 『まんがタイムきららキャラット』第11巻第11号(2015年11月号)
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