2015年9月8日火曜日

『まんがタイム』2015年10月号

『まんがタイム』2015年10月号、昨日の続きです。

『女神さまと呼ばないで!』、いい感じに動いておりますよ。学校に忘れものをしたというので、涼を呼び出して夜の学校へと向かう神奈でありますが、夜の学校が怖いのかな? ええ、怖いんですね。それも尋常じゃない怖がりようで、おかしいなあ。普段のあのエレガントさとのギャップがすさまじい。涼、そんな神奈のこと意外に思ったりして、そんなだから夜の学校とか余裕余裕なのかな、とか思ったら、あれ、この人も結構なビビリなんだ。そんなふたりが、互いに相手のこと守らないと、とか思ってるのがね、よかったんですよ。ええ、相思相愛ではありませんか! 学校での様子もおかしくて、神奈涙目! けど、なんかとてもいい子だ! 夜の学校、音楽室ときたら、聞こえてくるピアノの音ですよね。女性のすすり泣きまで聞こえてきた! って、藤ヶ丘さんだー! なにこの展開! さすがに予想外で、めちゃくちゃ面白かったです。ほんと、そして、やっぱり相思相愛のふたり。藤ヶ丘さんもついていけない、深い仲がグッドでした。

『ゆとりノベライズ』、都が不調ですよ。目のしたにクマなんかこさえちゃって、編集氏から心配されちゃう。心機一転、初心に戻って書き上げた新作も、ちゃんと書けてる、申し分ない、けれど光るものもないというんです。なぜか、なにが駄目なのか。都、迷走の巻、でありますね。里美に頼るんです。今度は都から訊ねていって、そして里美の話を聞くのですが、里美のいう作家の三様。用意周到里美タイプ、我が道をゆくミツヒタイプ、そして都は迷走の末に新たな地平を見出す、そうしたタイプだっていうんです。里美、都のことしっかり励ましてくれて、これで都もひとつ心労を軽くすることができたのかな。ちょっとね、都が甘えてるみたいでね、そうしたところよかったって思ったんですね。意外と自分の悩みやら心配やらを、ありのままに誰かに委ねて、助けを求めたりしない人ですよね。けれど今回はそんな都の様子が見られて、よかったなって思ったんですね。

『マコトの愛の見つけかた!』、どんどんよくなってるんじゃないでしょうか。冒頭、のっけから食い違う想い。課長はマコトが好きで、マコトは受付の小石川さんが気になってて、かと思ったら、小石川さんはマコトに対し闘志を燃やしている。今回はその小石川さんの闘志が明確で、けれど仕事となれば私情では動かない。マコトの落としたメモを持って全力疾走、届けてくれたんですね。同期の出世は面白くないし、って、おいおい、すごいな、いいきっちゃったね! でも、足をひっぱってまで邪魔したくないんだ、仕事に対しては真摯な、ほんと、真っ向ファイターでありますね。かっこいい。いいじゃん。小石川さんのマコトに対する評価、真面目男。そして中桐課長のことも真面目女といってるんだけど、小石川さんも真面目なんじゃないかね? ともあれ、ふたりのピュアオーラにちくちくダメージ受けてる小石川さん、あの表情がナイスでした。今回は、小石川さんが光ってましたね。

『だいじょぶ!?カナ先生』、おかしいですよ。授業中にぐーぐーお腹を鳴らしたまではいいけれど、それを携帯電話の呼び出し音といって誤魔化すんだ。すごいな。どんなアグレッシブな誤魔化しなんだろう。朝ご飯食べてきたのか心配する生徒に、これだけ食べたと黒板に列挙してみせる、その量! 喫茶店のメニュー表のようだと生徒が驚いてる。ええ、けど、食べても食べても足りない、そんなカナ先生の食いしん坊ぶりが見事に描かれて、不人気メニューもボウルでもぐもぐ。好き嫌いなくなんでももりもりいっちゃうよ! おやつ、やめられない。一口が多すぎる。なにをやるにも、居眠りしても、食欲が先立つ、そんなどうにも駄目っぽい先生だけど、いざというときにはしっかりしますよ。そうしたところも描かれて、ええ、いざというときのために、いろいろ温存してるのかも知れませんね。

  • 『まんがタイム』第35巻第10号(2015年10月号)

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