『まんがタウン』2015年10月号、発売されました。表紙は『ちょい能力少女あゆむ』をばりっとメインに、三姉妹、揃い踏み。ああ、これはめちゃくちゃ可愛いですね。あゆむがセンター、明るくのびやかなその様子、とても魅力的であります。長女瞳はお姉様の余裕? 栞はちょっといじわるっぽく笑ってる、その様子、表情の可愛いらしさがたまりませんね。他に『新クレヨンしんちゃん』、『派遣戦士山田のり子』、『ちはるさんの娘』、『うちの大家族』のカットもございます。
『押しかけ時姫』、大内家の娘、海斗にぐいぐいきますよね。一緒に帰ろう、くらいならまあ普通かな、と思いきや、大内の娘の中ではつきあってることになっている。けど、このあっけらかんとして押しの強いところとか、魅力的だなって思います。一方、海斗にはそんな余裕がなくって、時姫の父、野々江の最後の城主、その末路が気になる。大内家に攻めこまれて、ということは、その子孫が大内の娘? 気になってしかたないんですね。昔のことなので、大内家の末裔なのかはさだかではない。しかし時姫がいうには、戦国の時代に出会った大内の娘とそっくりなのだそう。海斗、気付くんですね。この町には大内姓が多い。けれど野々江姓はまるでなくて、その意味を海斗思いながら、時姫に、野々江の名字、姫が増やせばいいじゃないか。って、きゃー! プロポーズ!? みたいに思ったんですが、姫は全然そんな風ではないし、まあ、海斗も時姫を心配してのこと、だけなのかもなあ。だったらつまんないなあー。みたいに思っちゃったりしたのでした。いやね、海斗さんよ、もう腹をくくっちまいなさい。
『恋するヤンキーガール』、アヤメちゃん、可愛いですよね。どうにかしてナギに好かれたい。その一心で、ナギが友達と一緒に見てるアイドルグラビア、見にきちゃったりするんですよね。男子のあいだで、なぜナギがアヤメとつきあってるのか、なんであんな不良と、みたいにいわれてるんですけど、真っ向から不良じゃないと、可愛いところがあるんだといいつのるナギがね、ほんと、いいじゃないですか、いい彼氏っぷりでありますよ。ええと、もうつきあってるってことでいいんですよね? 一緒にデートにもいきましたし、いいんですよね? しかし、ほんと、アヤメちゃんのナギに向ける愛情、斉木はしっかり理解してくれたみたいですね。実に素晴しい。
『居間には今外国人がいます。』、なんと、万希がチョコレートを作るっていうんです。バレンタインデー! それで、皆、浮き足立っちゃって、ついに万希にも春が! というわけで、赤飯なんて炊いてしまう。すっかりみんな日本に順応してますよね。万希がいうには友チョコなんだそう。自分でやるから、意気揚々と台所に入るんだけど、あー、どうもやっぱり駄目っぽいですよね。それで皆に手伝ってもらうんですけど、それがきっかけになって、皆がチョコレート贈る行事に興味を持ってしまう。万希が新しく作ってあげるよ、といおうとしたら、居候たちだけで盛り上がっちゃったりね、でもってこれ、キリスト教の聖人がらみだけど、そもそも宗教的なイベントでないしと、皆、柔軟に受け入れちゃってるのがおかしかったです。やっぱりクリスマスとは違うのかあ。お菓子交換会、すっかり仲間外れにされちゃってた万希でしたけど、皆にサプライズでチョコレートを用意して帰ったら、見事お見通しとサプライズを受ける。このね、皆の気持ちがなんだかんだと同じようなのがね、いいなあって思うんですね。もうすっかり、みんな三池家に順応してますよね。というか、お婆ちゃんがちょっと疑問に思ってるの、あれがおかしかったです。
『フミちゃんの東大受験日誌』、ついに最終話を迎えましたね。ずっと思ってたんですよ。フミが東大に合格するかどうか。これまでの頑張りが実って見事合格、そういうラストになってもいい。けれど、合格こそはかなわなかったけれど、最初の目的だった宗馬との仲を深めることができるというラストもあり得るな。どちらになるんだろう。心待ちの最終回。楽しみに、大切に読んで、ええ、最初のページを見て、ほっとしましたね。そうか、合格エンドだったかあ。本編は受験当日に戻って、緊張するものも多い中、フミ、結構余裕を見せていて、けど、二日で痩せ細るほど頑張ったんだなあ。吹雪の中、ファミレスに避難したふたりですよ、宗馬がフミのこと、いつしか同志以上の感情を抱いていたとかいっちゃうんですね。あ、これは、これは、告白じゃないな、友達になってくれとかいうんだろ、と思ったら、見事そのとおり。けど、しっかりその仲を深めていっていることには間違いなく、ええ、フミ、よかったなあ、そう思ったんですね。さて、春になって、あー、大学生ムラカナ。なんだろう、面白いな。なんだろう、なんともいえん味わいだな。ここで仕掛けが明かされるんですね。あー、そうですか、フミもムラカナも、東大には落ちてたんだ。ムラカナ慶應、フミは早稲田に入って、ふたりとも相変わらず仲良く喧嘩してるわけですが、そんな中、肝心のふたりは宗馬くん、フミちゃんと呼びあうまでになってるんですね。合格こそはかなわなかったけれど、皆がそれぞれになにかを得た。そんなラスト、素敵なものだったと思います。
- 『まんがタウン』第16巻第10号(2015年10月号)
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