『まんがタイムジャンボ』2015年10月号、昨日の続きです。
『ナデシコ!』は、運動の秋、運動会! というんですが、ウチの会社はやりません。ヒナの学校でやるんじゃないかといわれるも、春にやるからもう終わったけど。そうなんですよね。最近、春にやってますよね。はじめて知った時には驚きましたし、今でもちょっと馴染まないんですが、それでダメージ受けてるエミがおかしくて、ほんと、どんだけ運動会に憧れてたのか。おかしくてたまりませんでした。実行委員やるなら会社で運動会やってもいい、その内諾をとって、それはいいんだけど、準備を考えると来年度にしかできない。ほんと、テンション高いのはいいけど、地に足がついていない様子が見てとれて、どれだけのフィーバーなのでしょう。自治体の運動会に出るんですね。って、そんなのやってるんですね。話には聞くけど、自分の周辺じゃやってないですよ。でもって、ヒナがやっぱり巻き込まれて、この子、いつもいつも大変だな。そして助っ人外人として迎えられたエミ。期待が落胆に変わったという、その話がしみじみと胸に染み入りましたよ。
『最後から二番目の神様』、おお、話が少し前に進んだ感じがしますよ。というか、より深みを増そうとしている、そんな感じです。フルコト、テラスのなくした神器を探すんですね。けど、それはカルラが持っている。そのことをフルコトもテラスも気づいておらず、だから今、鍵はカルラが握っている、そんな状況です。カルラがフルコトに迫るんですね。フルコトを脅して、テラスから手を引かせよう。しかし、フルコト、怯えながらも抗ってみせて、テラス、友だちをまもるって決めたんだ! おお、男の子ですよ! って、あ、この子、女の子だった。今は女の子だって凛々しくてかっこいいよ! 人とか神とか関係ない。そんなフルコトの言葉がカルラの記憶に働きかけて、そしてフルコト、カルラのことを知るんですね。キミはさみしがり屋だろ。図星をついたフルコト。この場面、ほんと、渾身でしたよ。フルコトがなにかをいおうとしている。ページをめくれば、大きなコマにて決め台詞。ああ、胸をわしづかみにされた。そんな思いがした。はっとさせられた。そしてこの思いは、カルラのそれにも似ていたのではないか。ええ、屈指の名場面だった、そう思います。そして、神ならぬ身で神器を扱うペナルティが語られて、ああ、カルラがあぶない! いずれカルラはフルコトに救われるだろう、その予感はありますが、それ以前にちらほら見え隠れしている危うさ、それが気になってしかたないんですね。
『科目の数だけ恋してる!』、今回は美術ですよ。科目擬人化、真由美の妄想、けいなにも見えてるんですね! キャサリン、ナイスバディなお姉さん、って、真由美、心の中に男性を隠してやがるな。「美しいもの」をテーマに描く。そうした課題に自画像で答えた真由美。さらにキャサリンはその肉体の魅惑でもって真由美に働きかけて、というか、君、どんだけ食い付いてるんだね。ほんと、真由美、見事でした。曲線美について、真由美、自分の直線に衝撃うけてますけど、いや、それもそれでありだと思うよ? しかしもうほんと、真由美の迷走、どんどん状況は悪くなる。そんな真由美が気になるからと、居残りにつきあってくれるけいな。ほんと、いい友だちじゃないですか。真由美も、そんなけいなの心遣いに応えようと思ったんでしょうね。このくだり、とてもよかったと思います。
『どさん娘道』、都会育ちのお嬢さんが北海道で知るカルチャーギャップ。というか、お昼にサイレン鳴るんですね。なれないと、確かにびっくりしそうです。洋食ばかりのお嬢様ツバキは、結び昆布を知りません。それで、ももに昆布について教えてもらって、って、こんなに本格的な話になろうとは予想もしなかったよ! 昆布も漁師なんですよね。なんか、漁って印象ないんですけど。もものお父さんが、その昆布漁師で、ももも昆布を干すの手伝ってる。その説明をうけて、ツバキの思い描く情景が全然違ってておかしくて、そしてツバキの昆布干し体験。まさかのメイド装束でやってくるっていうんですね。まあ、仕事着ではありますよね。大量の昆布、まさに格闘というような情景に押し潰されそうになってるツバキがおかしかったです。というか、ももの、そいや、ビシイ、の絵の威力、これもかなりのものでしたよ。でもって、仕事を終えての情景の、タオルを渡されて思わずバサッと干しちゃうツバキ。もう、これ、めちゃくちゃ面白かった。最高だったと思います。しかし、今回のどさん娘道、お嬢様ならずとも、相当な経験させてもらえる、そんな怒涛の展開でした。大満足です。
- 『まんがタイムジャンボ』第21巻第10号(2015年10月号)
0 件のコメント:
コメントを投稿