『まんがタイムきららMAX』2015年11月号、一昨日の続きです。
『すくりぞ!』、よいのではないでしょうか。4人目が登場。理事長の孫にして学級委員の満田リン。きっちりしっかり、そんな印象の彼女だけど、ホテルという言葉で動揺する。あー、蒼の同類っぽいぞ。寝子と総のあとをつけて、そして結局引き込まれることに。にゅうにケンケン詰問されて、それが快感になってるとか、この人も変わった人だなあ。攻められて喜び、褒められて舞い上がる、なんだか楽しい、いや、ちょろい娘さんですよ。しかし、この人がどうもキーパーソン。ホテルの部屋に憧れる、そんな彼女らよりもやるべきこと、それを理解していて、そして部の設立にまでこぎつけて、って、家がホテル経営してるのか! ほんと、頼もしい味方であります。
『神様生徒会部』、水着の購入ですよ。街で見掛けた兼子さん。ウズメが興味津々で後をつけはじめるんですが、それをこっそりメールで教えてるまりあ。ああ、これはなかなかにパターンをやぶって好ましい、そう思いましたよ。まりあが兼子のこと助けてくれる、そういうんだけど、むしろ売られている、そんな展開。でもそれで、まりあの新しい局面が開かれた感じがします。今回、扉でも水着大会でありますが、本編ではテラス、ラオ、ウズメが水着に着替えて、しかしそれがまさかの買い取り! このわあわあと楽しんでどつぼにはまる感じ、実に面白かったです。
『レベルアップ!』、ゲームを仲立ちに仲良くなった女の子たち。その会話、面白くて、しかし、なにが面白いって、はなですよ。会話してる時に選択肢が出るのもおかしいんだけど、その中にバッドエンドに直結しそうなのがまじってるのが最高で、ぜひ、それを選んでみて欲しいんだがなあ、なんて思うのは、私がはなとして物語に埋没しているのではなく、第三者視点を持ち続けてるからなんだろうな、なんて風に思ったりしたのでした。今回のテーマは、友だち。はなの友だちの話、いなかったわけじゃないんだけど、ゲームの話できるような友だちはいなくて、苦手な恋愛話とかのおかげで疎遠になって……。はなの、ゲーム孤独話は身につまされましたよ。基本シングルプレイヤーだった自分も同じようなことしてた。たまにあるマルチプレイヤーステージ、それもシングルでプレイしてたっけなあ。ネットでの対戦も基本野良。一緒に遊んでくれる友だち欲しいなあ、なんて思ってしまう自分には、今回の話、最後のレベルアップがね、すごく羨ましく思えたのでした。そして、ああ、なるほど、レベルアップ! 納得したのであります。
『アリノス☆ワンダーランド』、ついに最終回でした。たかみんとナカちゃんの物語。一旦のお別れから再会して、今にいたるふたり。ルリ、みかよりも、ナカちゃんのこと、いろいろな表情を知っている、そんなことを自慢するたかみんが可愛くて、けれど泣いてるところは見たことがない。そこからナカちゃんの回想がはじまるんですね。以前泣いた時の話。ああ、たかみん、ナカちゃんのお別れの情景が描かれて、この時の約束、そしてずっとなんともないかのように振る舞っていたナカちゃんの本心が溢れるところなど、本当、素晴しかったですよ。
- 『まんがタイムきららMAX』第12巻第11号(2015年11月号)
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