2011年5月30日月曜日

Morning Arch

 アニメ『Aチャンネル』、絶賛放送中でありますね。いや、ほんと、私の周辺で妙に評価が高くてですね、四コマアニメ化の理想形じゃないかなんて声も聞かれるほど。いや、ほんとほんと。で、私も毎週楽しみに見ているのですが、もちろん『Aチャンネル』に描かれるエピソード、彼女らの感情の動きややりとりの面白さ、それらが好きだっていうこともあるんですけどね、歌がね、いいんですよ。なんと、毎回ミュージックパートがあるんですよ。エピソードにそった歌が歌詞つきで流される、そんな演出にもうすっかりやられてしまって、ほんと、楽しみでしかたないんです。

歌といえば、オープニングテーマ、『Morning Arch』、これもまたいい曲で、すごく気にいっています。アップテンポで、すごくはつらつとしてる。また、オープニングのアニメーション、これもよくて、まさか『きららキャラット』がそのまま出てくるなんて! 『Aチャンネル』がどんなアニメであるか、説明することよりも、ビジュアルの面白さを優先していると感じられて、けれどこれが結果的に、『Aチャンネル』への興味を増さしめるように思うんですね。また、このオープニングもまた『Aチャンネル』であるな、そう思わせるところもある。ええ、第1回、はじめて見た時からすっかりまいってしまっています。

さて、『Morning Arch』を歌っているのは河野マリナ。第4回全日本アニソングランプリで優勝、なんだそうでして、これ、CDのCMで知ったんですが、そうかあ、すごいなあ。私はアニソンに限らず最近の歌手とかほとんどぜんぜん知らないから、なんの予備知識もなく新鮮な思いで、この歌を聴いたんです。けど、その新鮮さは、まさにこの人が持っていたものでもあったのか。そう思ったんですね。

これからまさに今日がはじまるという歌。そのはじまっていくという感触は、この河野マリナという人の持つ雰囲気、一生懸命頑張っている感じやまだ自分の色といえるようなものを確立させていない、そうしたところからも得られるようで、ええ、これからきっと広がっていく。そうした予感、伸びしろの感じられる歌になっているのですね。

この、未来の開かれているといった感覚。『Aチャンネル』というアニメにもよくマッチしてると感じられます。やっぱりこのアニメはオープニングから楽しい、やっぱり『Aチャンネル』のテーマ曲なんだなって思うのでした。

  • 黒田bb『Aチャンネル』第1巻 (まんがタイムKRコミックス) 東京:芳文社,2009年。
  • 黒田bb『Aチャンネル』第2巻 (まんがタイムKRコミックス) 東京:芳文社,2011年。
  • 以下続刊

BD

DVD

CD

2011年5月29日日曜日

『まんがタイムきららキャラット』2011年7月号

『まんがタイムきららキャラット』2011年7月号、昨日の続きです。

と、最初に。今月号には付録がついてまして、『Aチャンネル』の着せ替えクリアファイルなんですけどね、最初クリアファイルがつくって聞いた時なんて、ええーっ、そんなのいらないよ、とか思ってたんです。けど、実際に手にしてみて、これはいいよ。これはよく出来てる、というか、これはちょっと嬉しい。これ、顔出し看板の要領なんですが、一番上に着ぐるみっぽいのがきて、下に制服、水着と層をなしてる。あのちょっと不愉快そうにしてる表情とかね、すごくいいですね。いやあ、これ、もうひとつ欲しい。けど、無闇に雑誌増やすのもなんだしなあ。いやもう、単体で売って欲しいですよ、これ。

うらバン!』は、ペア組んで個別に練習。普通はあまりないチューバとクラリネットという組み合わせは、それはそれで面白そうに思われて、普段遠くにいるパートだけで吹いてみると、これまで意識してこなかったものに気付けそうです。と思ったら、なんだい、背の順なんだ。しかしそれはそれで、ほたるが普段気付きにくいものを意識してみたり、あるいはつつじ先生のバイト事情が垣間見えたり。とまあ、あんまり演奏してる練習してるって感じじゃないんですけどね。けれど、それでも、今年が最後のコンクールとなるナツのこと。金賞なんて無理だと思っていた冬美が、そのことに気付かされて、頑張ろうと決意するところなど、よかったなって思うんですよ。あの、振り返るひとりの姿、あのコマが多くを語っていた、そう思うんですね。

『かためで!』は、あいかわらずおかしくて面白い。刀愛好会にみづき、さやかを誘おうとする、まの、こゆり。こゆりが一生懸命で、いろいろ工夫して興味ひこうとしてる、その頑張ってる風なのがいいですよ。口数少なく、刀大好き。で、みづきも自分と同じと思ってるんだけど、実はちょこっとすれちがったりしてるっていうのがらしくって、ちょこっちょこっと噛み合ったりはずしたりが繰り返されるのね、期待がはずれちゃうこゆりはちょっと不憫ですけど、そのうまくいかない、振り回されてる感じ、それが面白みになってると感じます。ところで、松の廊下ならぬ、学校の廊下では抜刀禁止っていうけど、どこででも抜刀はまずいよね。でも、そもそも刀を携行してるって点でぶっとんでるわけで、細かいとこ考えてもしょうがないっていうところ、それが味ですよ。

『読書びより。』、ゲストです。放課後、読書会をやっている女の子たちの話。トーンをあまり使わず、白と黒、きっぱりと塗り分けている、そんな画風が印象的。コントラストがはっきりとして、切り絵っぽくも感じられる。こういう絵は好きなんですよ。内容はといいますと、読書会だけあって、みんなで本を読む。けど、詩織こそは真面目に読もうとするのだけれど、詠子、麻耶はなんだか好みがあるようで、厚い本は嫌い? あるいは詠子、お色気重視? と、こうした三人に賞をとった一年生、皆森夜那が加わって、ええと、本名は守谷ななみ。きびしく書いた書評を読まれて、気にいられた模様です。なんだか人づきあいの苦手そうなななみ。ちょっと世間知らずでもあるようで、なんか悪い先輩にいろいろ影響されそうなのが面白そうです。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第7巻第7号(2011年7月号)

2011年5月28日土曜日

『まんがタイムきららキャラット』2011年7月号

『まんがタイムきららキャラット』2011年7月号、発売されました。表紙は『Aチャンネル』、トオルとナギですね。なんだろう、色のつけかたがちょっといつもと違うっぽいのかな? 顔のあたりなど、なんだか少し淡く柔らかに感じられて、いや影とか含めたもろもろ、全体になんか違う感じ。なんだろう、わからないけど、きれいだなって思います。しかし、白がベースの背景に、小物やら、水玉、梅雨時だから雨粒なのかな? がちりばめられたかのような表紙です。ああ、この白にふたりが浮き出ているような感じ、それが違うと感じる理由なのか? ちょっと要素多めで、けどごちゃごちゃしてるという感じはしない。速いシャッター速度でもって、一瞬を切り取ったみたいな、そんな動きや元気が静けさに封じ込められた表紙であります。

でもって、表紙めくってすぐに飛び込んでくる、この青空を押し出してくる感覚、これがまたいいですよ。あえて人物いれてないんですね。広い青空、はみ出さんばかりの絶賛放送中の文字。これ、明らかに表紙との対比を狙ってると思うんだけど、背景の要素を減らした人物メインの次に、人物なしの背景のみページを持ってくる。中央から下部に向かって情報多め、文字と囲みの大きさ違えて遠近感じさせることで、特に強調せずとも見せたい情報にぐるり視線を誘導する表紙に対し、文字を平面的に配置しながら上方に黄色をさして目立たせている口絵。この強い黄色がために、一気に目が遠く、空の向こうにまで持っていかれる感じがします。

これ、いつぞやの『GA — 芸術科アートデザインクラス』のアニメ化告知する時の表紙を思い出させます。ちょっと懐かしい、けどあの時とはまた違う味ですね。しかし、私はデザインとかちゃんと学んだことない門外漢だけど、口絵の文字の配置って、セオリーをあえて外してるんだと思いますが、重心が上にきすぎてて、けど空がそれを支えてるなあ。これは、でっかいポスターとかで見てみたい、そんな風に思わせるデザインです。

『もこもこBOX』、これは本当に面白いなあ。サブタイトルに「たんけんラビカッチ!」とあるけど、探検してるのは下級生組、マメたちだよなあ。そんな感じ。でも、このちびっこたちが、めちゃくちゃ可愛いの。なんでもめずらしいものに興味津々で、いつもと違うしっぽにくっついていく。出された食べ物はなんでも食べずにはおられない。あの、鯉の時は普通にほのぼのと面白い、そう思っただけなんですけど、次のカメの時、これはめちゃくちゃ面白かった。最初の鯉の美味しくないがあったからこそなんだろうなあ。ええ、流れをつくってく、その構成がうまいんだと思います。しかし、なんでもない、鯉があもあもゆって、子供らがきゃあきゃあいう、あのシンプルな繰り返し、これももう面白くって、ほんと、この面白さはなんなんだろう。あの飛行機の絵などもね、ほんとすごく面白い。シンプルなんだけど、よく練られて、よく表現されてる、ってことなんでしょうね。

GA — 芸術科アートデザインクラス』は絵手紙の話。数年前からはやってますよね、っといって流しちゃうわけにはいかないくらい、しっかりと展開していく絵手紙のもろもろ。あの、描いたのが誰か、しっかり伝わってくる絵手紙の数々、個性が絵にもよく表現されて、面白いんです。しかし、これ、漫画としての面白さをしっかり展開させながら、絵手紙の魅力なんていうのもばっちり伝えて、がまんできませんでした。 あれはすごいですよ。漫画に落ちをつけながら、いけてる絵手紙になってるんですもの。そして海、パノラマ。今回は夏の空気が濃厚で、これからの季節、いよいよくるぞって予告するかのごとし。ほんと、人に、題材に、そして皆を取り巻く世界そのものに、魅力がいっぱいつまってる。そうした様、素敵であります。

『ウォーターガールズ』、いい感じに話が動いていると思います。最近、朝に泳いでいる人がいる。誰だ!? と思ったら、教育実習生。大学で水泳やってるっていうのは、部活なのかな? 最初、体育大学とかで専攻してるとかかと思ったのだけど、そういうわけでもないみたいですね。顧問代理に任命されて、けど顧問ってなにしたらいいのかという疑問が出るあたり、伝統的に顧問不在の部だったということか。最初はかたくなに距離を置いていた部員たちとも、だんだんに打ち解けていく。それで、今後も部に関わったりするのかな? そういう展開を希望しちゃうけれど、教育実習ってことは4年の夏前かな。てことはさすがに無理かなあ。でもちょっと期待してしまうんですね。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第7巻第7号(2011年7月号)

引用

  • 『まんがタイムきららキャラット』第7巻第7号(2011年7月号),3頁。
  • きゆづきさとこ「GA — 芸術科アートデザインクラス」,同前,79頁。

2011年5月27日金曜日

『まんがタイムオリジナル』2011年7月号

『まんがタイムオリジナル』2011年7月号、発売されました。表紙のテーマは、バンドなのかな? みなが楽器を手にしていて、山下ナースはストラト。で、その後ろにいる『ゲンセンカラン』のヒロイン、からん。いや、これはいいよ。ミュージックマン・スティングレイ。たすきがけした赤い着物に緑のベースがすごくマッチして、そしてジャンプ! すごくいいですよ。元気で、楽しそうで、はつらつとして魅力的。このカット、もっと大きいので見たいなあ。で、他にはリコーダー吹いてグリーンスネークカモンしてるらいかと、キーボード弾くマリア、ピアニカ吹くまる。そして、褌一丁で太鼓を叩く榊医師であります。

『ゲンセンカラン』、人気あるのかな? 2色で登場ですけれど、やんちゃな仲居、からんさん。こういう元気なキャラクターは好きなので、連載になってくれると嬉しく思います。しかし、面白い。あの男の子の遊びに付き合ってあげるくだりとか、あれ、前見えてるのか!? っていうのはどうでもいいとして、ああいうノリのいいところ。気取らないさっぱりしたところがすごくいいと思うんですね。で、からんが手本にせよといわれた綾さん。この人、美人でおしとやかで、そんな人だけど、まさかの空手有段者。いいですよ。綾もただただおしとやかな人気ものというわけではない。そして、からんもただがさつなわけでない。こういう両面があるところ、すごくよいと思います。あ、からんはすごくキュートな人だと思います。

『放課後KTK』、悪くないと思います。梅雨どきの風景。部員たちはあまりにインドアなために、雨だろうと晴れだろうと、なんら変わりがない。っていうのはいいとして、今回はマンガの回ですね。あの会報の流れ、続きはないのか、あれがえらい面白くって、たいていこういう漫画では、無茶な部があれば、それに批判的ないしは対立してる生徒会みたいになるのに、この漫画では会長も同じ穴のむじなだ! このとめる人がいないっていう感じ、 対立が対立にならないところ、それが気にいっています。

『花咲だより』、終わっちゃったんですね。にぎやかなお姉さん。ちょっとわがまま。なんのかんのいって、皆から好かれてるんだなっていう最終回。いやしかし、最後までやりたい放題のお姉ちゃん。やっぱり好きだなって思ったんですね。そして最後のコマ、お姉ちゃんと咲太の人形が寄り添ってるのね、これがなんだかすごくよくって、なんのかんのいって仲のいい姉弟っていうの、それが描かれてたのがいいと思うんですね。

『天使な小悪魔』、2本立ての前半は、希望にきらきらと輝くそね子、けど現実の簡単でないということを思い知らされて、それで落ち込んでという、その落差、アップダウンはある程度予想されたこととはいえ、それが本当に効果的に描かれていて、けど、ちょっと先輩、厳しすぎることないかい。でもこれは、ちょっと上手だからといって素人とプロのそれは違う、っていうことなんだろうなって思って、そうした厳しさをそね子に実感させて、その上でそれを乗り越えていこうと決意させる。ってことなんでしょうね。こうした頑張ろうとする人を描く漫画は大好きです。

  • 『まんがタイムオリジナル』第30巻第7号(2011年7月号)

2011年5月26日木曜日

姉の結婚

 書店でみかけて、買ってしまいました。『姉の結婚』。モノクロの表紙がきれいで、見れば西炯子。カラフルなイラストが並ぶ中、トーンさえ使っていない繊細なペン画が印象的でした。長い階段の途中、振り返っている女性。この人がヒロインなのか。しかし、ヒロインはこんなにも小さく描かれて、ああ、けれど坂のある町の風景、それらがともに描かれることで、いっそう多くを伝えて、物語を予感させる。手にしないではおられない、そんな表紙でした。

センチメンタルな回想にはじまる物語。ヒロインは県の図書館に勤める司書なのですが、老けて見える? いや、実際にそこそこいい年してるのか。東京に出ていたけれど、地元に帰ってきた。見るからに有能そう、けれど少々頑なそうな岩谷ヨリ。どうも結婚や恋愛については諦めがはいっているようなのだけど、そんな彼女にいい寄る男が現れた。といった話であるのですね。

これはある種の願望なんだろうかな。そんな感じもするのでした。二十年もの間、自分のことを思い続けていた男がいた。それも、さえない昔の面影はいずこへか、すっかりいい男に成長を遂げて、と、それが真木誠。評判のいい医師、大学でも教え、著書も人気らしい。当然のようにモテる、そんな彼はずっと岩谷の面影を追っていた? 策略を巡らせ、強引に迫る真木は、一歩間違えばサイコスリラーだけれども、実際ヒロインは当初おおいに困り、怖れてた。けれど、それがいつしか真木のことが気になるように……。

情熱的に愛されたい。そうした思いは、やはり誰しもあるのだろうな。そして、誰かを愛したい。それも情熱的に、心からの愛でもって。そうした気持ちもあるのだろう。いわば、この『姉の結婚』とは、そうした潜在的な欲求を引き出して、叶えようとする、そんな物語なのかも知れません。読者に対しては、この恋の物語が。ヒロインにおいては、あの強引な男の情熱が、この年になったら恋愛とかもうね、そうしたなかば諦めぎみの、自嘲ぎみの考えをさっと拭いさってくれる。ああ、恋っていうのはいいなあ。そうした気持ちを思い出させ、そして危険な恋のスリルでもってくすぐってくれる。恋愛する気持ち、もう純粋ではいられない、そんな恋と、けれど恋を怖れ、自分自身にさえその気持ちをごまかしてしまう、弱気でうぶな心。それらがないまぜに描かれて、切なさに共感すれば、だんだんに高められていく緊張にはらはらと気をもむこともしばしば。いきおい気持ちは、その次その次とはやるのですね。

  • 西炯子『姉の結婚』第1巻 (フラワーコミックスアルファ) 東京:小学館,2011年。

2011年5月25日水曜日

Green, taken with GR DIGITAL

Green月末、すなわち、GR Blogトラックバック企画であります。さて、今月のテーマは「色」。以前のカラフルとは違い、今回は単色、モノトーンやモノクロなども含むとのこと。また、実際の色をではなく、なにか色という言葉に想起されるもの、というのもありなのかも知れません。トラックバック企画「色」に参加します。

2011年5月24日火曜日

『まんがタイムきららフォワード』2011年7月号

 『まんがタイムきららフォワード』2011年7月号、発売されました。表紙は『となりの柏木さん』。柏木さんと福田さんふたりが仲良く並んで、いや、しかし、可愛い表紙。夏服が新鮮でよいなって思うのですね。ちょっとかたい感じの柏木さんに、おや、なんかすごく人懐っこそうな福田さん。いや、文句があるわけではないんですが、いや、それにしても美しいお嬢さんたちであります。

となりの柏木さん』は、前回の告白、それがさらりと流された風に終わったことを受けて落ち込む桜庭くんでありますよ。今度は柏木さんが意識する番なのかな、そんな風に思っていたら、わお、驚きのスピーディな展開です。屋上での柏木さんの反応は、ある種予想されるものでありましたが、その後の桜庭、彼の発言は予想を超えました。けどまあ、ある意味わかりやすかったのかも知れません。柏木さんの反応見ても、これで正解だったのかなあ。謎ですが、どうもこれでオッケーそうですね。

夢喰いメリー』は、もう誰を見てもあやしく見えてしまう! 冒頭、エルクレスに対立する夢魔から情報得ようとしているジョン・ドゥ、これがまたかっこよくて、けどそんなジョンにびしびしつっこむカクタスの器の彼。なんかいい関係になりそうだな、面白い。そう思っていたら、おーまい、なんてこと、エルクレス! で、エルクレスの器って誰なんだろう。こないだ出てきた完璧主義の彼、こいつか、なんかあやしいな、そう思ってたんですが、いやもしかしたら方向オンチの彼女なのか!? いや、そのどちらも違うのか、罠なのか!? もう、えらいこと振り回されてる、そんな気分。とてもいいですよ。

『ハナヤマタ』は、あのありえない運動性能を誇る美少女、人でないなにかなのか? そう思ってたけど、いや、どうも違うようだな。アメリカからの留学生。普通の人、でいいのか。そして彼女が鳴子を持っていた理由もはっきりと示されて、なるほど、そうか、鳴子といえばYOSAKOIか! これって、鳴子持ってりゃどんなスタイルでも許容するとか、そんなのだっけ? で、気弱ななるが、ハナにひっぱられてYOSAKOIに打ち込み、輝く! そんな話になるのかな。華やかな絵柄で踊りの話。読む私の気持ちもぐいぐい引っぱってくれる、そんな風になったらいいなって思っています。

少女素数』は、いろいろと恋愛する気持ちが動いていますね。敷島があんずに告白。それを受けてあんずの出した結論、そういう好きではなかったな。そして、運動会で再会した昔の友達、さやっちの言葉。ああ、こうしたすべてがすみれの気持ちに注がれていくのか。好きっていうのはどうことなのだろう。それも、男と女の間のこと、恋人としての関係、それらを支える気持ちについて、これまであえて見ようとしていなかったものに目を向けた、そうしたら気付くものがあった、といった様子。ああ、すみれさんの気持ちの動いて、一歩前へ歩を進めた。そんな感触。けど、その一歩は、大きく場を揺さ振りそうでありますね。

2011年5月23日月曜日

Rusty bloom — ラスティブルーム

  たまには、アクセス統計も気にしてみるもんだなって思いましたよ。つい先日のこと、ふと思い立って、今どれくらいアクセス数あるんだろうと確認してみたんです。そうしたら、なぜか不思議と昔の記事、Rusty bloom — ラスティブルームの閲覧数が伸びている。検索ワードを見ても同様で、最近話題になるようなことがあったのかな? 調べてみました。そうしたら、なんてこと! 単行本が出たんだ! ああ、こんな日がくるなんて、なんて嬉しいことでありましょう!

といったわけで買ってきました、『Rusty bloom — ラスティブルーム』。全2巻ですね。けれどなんでこのタイミングで、と思ったら、なるほど『緋弾のアリア』の関係ですか。アニメ、人気らしいですね。主題歌結構売れているとかいう話で、で、作者こよかよしのが漫画版を描いている、ということから『Rusty bloom』も単行本になったのかな。だとしたら、すごく嬉しい。『緋弾のアリア』には感謝しても感謝しつくせないですよ。

いえね、それだけこの漫画のこと、好きだったんです。以前にもいってましたね。繊細で少々神経質といえなくもない独特のタッチでつづられる、ちょっと陰鬱な世界の物語。錆の花が金属を侵して狂わせていく。そうした危うい世界に、黒衣の医者ソフィが謎めいて、そして魅力的だったのですね。けど、久しぶりに読んでみて、あらら、結構コメディっぽい展開もあったんだ。意外と感じることしばしばで、もっとシリアス寄りだと思ってたのは、自分の好きだった要素、側面ばかりを残した記憶、そいつを何度も反復することで、印象を歪めてしまっていたってことなのでしょうね。

奥付を見ると『Rusty bloom』初出は、『まんがタイムきららフォワード』2006年Vol. 1。5年も前というか、たった5年なのか、そうした思いです。それなのにこんなに懐かしく思う。かといって、忘れているかというとそんなことはない。どの話もちゃんと全部覚えているんですよね。そんなに何度も読み返さなかったはず。あっという間にたまってしまう雑誌です。読み返そうにも簡単じゃなく、だから単行本としてまとめて欲しいと思った。それがやっと叶った。またこれを読める、まとめて、続けて読める、それが本当に嬉しくて、この機会を得られたこと、本当に感謝します。

引用

2011年5月22日日曜日

『まんがタイムきららMAX』2011年7月号

『まんがタイムきららMAX』2011年7月号、一昨日の続きです。

ラッキーストライク!』。前回、レイレイ先輩が負けん気をぐぬぬと燃やしていた、そんな終わり方をしていたわけですが、今回は調子にのりかけている後輩に先輩からの優しいアドバイス。これまであまりレイレイ先輩が前面に出て、場を主導するっていうことありませんでしたけど、今回はもう素敵。2本のレーンを使ってプレイするアメリカンなるスタイル。それぞれのレーンに塗られたオイルの量も違えてあるという念のいりようで、後輩を指導ですよ。レイレイ先輩、よっぽどレンのアベレージ発言、腹に据えかねたんでしょうね。

で、レイレイ先輩、すべてのコマで魅力的。機嫌そこねた顔、怒った顔、疲れはてながらもへこたれない顔、ギャグを冷たく流す顔。希少な鉄拳制裁があれば、以前からもたまに見せていた悪い顔。もう、最高じゃないですか。一番の好みは、とりあえずやってみましょうのコマなんですが、ここからのレイレイ先輩。レンの出端をくじくとともに、ちゃんとアドバイスもするっていうところ。ああ、ライバルないしは自分を脅かしかねない存在としてレンを見ながらも、ちゃんと先輩として指導しようと思ってくれている。こういうところ、本当にスポーツものなんだなって感じるんですね。スコアによってレベルの差が明らかにされる、また技術の差も一目瞭然という残酷さ。後からはじめた人間に抜かれるなんてめずらしくもなく、努力が常に報われるわけでもない。スポーツっていうのはそうした世界でしょう。レイレイ先輩の焦り、内心ものすごく悔しかったりするのがわかる。けど、それでもちゃんと後輩を指導する、そのフェアネス。ああ、スポーツマンなんだな、そう思わせられるところが、本当に素晴しいと思います。まあ、ちょっとレンのストライクを自分のにしようとしてたっぽかったりしますけど、こういうちょっとずるいところはチャームポイントでしょう。スポーツマンとしての公平さに加え、人の成長を妬んだり、失敗を喜んだり、ちょっとずるをしたりという弱さなんていうのも持ち合わせてる。ただただ理想的な姿が描かれてるわけじゃないところが、ありそうな感じや、またキャラクターの個性を引き出して、面白さを支えていると感じるのですね。

『グラッチェ!』、読み切りゲストです。かけると美少女になる眼鏡を手に入れた女の子、都。どうもこれ、都には効果がないようなのですが、つかさがかけると効果てきめん。一瞬で美少女に早変わり。男の子なのに! この、自分の意思でではなく、外的要因で強制的に女の子に変化させられる、で、その変化をコントロールできるというのはいいですね。で、つかさが常識人で、この眼鏡を悪用しようと思ったりしないところ、それがよいなって思いました。むしろまずいのは都とつかさの姉、潤。つかさに女子の制服あてがって、そのまま学校にいかせて、女子として学校生活させる。女子つかさを、男子つかさと別人扱いのままで受け入れてしまう、この学校はすごい包容力ですよ。この漫画の軸は、都のつかさに対する気持ち、そこにありそうで、男女の恋愛コメディでありながら、女装男子的要素と百合的要素を内包する、なんとも欲張りな構造。うまくふくらんだら、結構いけたりするんじゃないかな、なんて思わされます。

『カラフルスナップ!』は、人型端末の可愛さで、がんがん押してくるといった感じですね。写真部部長も参加して、ネオンとミナモをしっかり愛でる。猫セット、猫耳、みんなでお揃い、写真を撮ってと、それだけったらそれだけ。けど、それだけのことがすごく楽しそうで、それはそれだけキャラクターがいきいきと描かれているからなんだろうなと思います。ちょっと危ないシーンもあって、ハッとさせられはするけれど、たいしたことない程度にとどめてくれて、こうした安心感をあたえてくれるところなど、とてもよかったです。

  • 『まんがタイムきららMAX』第8巻第7号(2011年7月号)

引用

  • みそおでん「ラッキーストライク!」,『まんがタイムきららMAX』第8巻第7号(2011年7月号),158頁。

2011年5月21日土曜日

『まんがタイムスペシャル』2011年7月号

『まんがタイムスペシャル』2011年7月号、発売されました。22日が日曜なので、一日早く出たんですね。さて、表紙のメインは『恋愛ラボ』、リコであります。傘の中、猫と一緒に空を見上げている。途中、雨に降られてしまって困ってる猫に出会った、そういうのなのかな。なかなかにドラマ感じさせる表紙。リコの大きな目も、すいこまれるように深く、ほんと、綺麗な子だなって感じさせられます。さて、この他には『トンネルの華子さん』、『笑って!外村さん』。来月頭に発売される単行本、そいつを後押ししているのですね。

しかし、巻頭外村さん、エレベーターのエピソード、面白いな。外が見えるからなのか。ほんと、この人、見た目と中身が全然違ってて、ほんと、めちゃくちゃ面白いです。で、『恋愛ラボ』、エノの乗り物酔い。いかす、ほんと。実は私、乗り物の中で気分悪くなった女の子を介抱するというのが憧れのシチュエーションなのです(本当)。鞄にはそのための袋など、もろもろ用意されてるというのに、ちっとも役立っておりません。てなわけで、可愛いリコ、マキ。そして憧れシチュエーションの成立。めちゃくちゃ面白かったです。

『ポンチョ。』。ポンちゃんのこの表情! いや、ほんと、嬉しさ、喜びをこれでもかと表現していて、素晴しいですね。カレシに傘を買ってもらった! すごく嬉しい! うわあ、この気持ちわかるわ。私も子供のころ、買ってもらってすごく嬉しかった傘があって、あんまり好きすぎて使われないままに今も残されたりしてましてね、その点ポンちゃんはちゃんと使うんだからえらいなあ。傘で気持ちがいっぱいっていうのがすごくよく伝わってきて、こちらもなんだかわくわくしてしまうほど。それで学校に持っていって、間違われてしまって、がっかりして、取り戻して、いや、ちゃんとは取り戻せてないんだけど、ポンちゃんはカレシにもらった傘って思ってるんだからいいよね。ほんと、替えのきかない大切な傘っていうのがよくわかる。そのポンちゃんの気持ちがいいなあって思うんですね。

少女カフェ』は、ちょっと成長したふたり? あんまり変わっていない、それがいいなあと思いまして、っていうのは、だって、急いで変わっていくって、なんかもったいないじゃないですか。っていうのは扉の話。本編は、お父さんのことが好きな女子高生、みのりさんでありますよ。真っ向からお父さんにアプローチするんだけど、全然通じてないっていうのね。あれ、天然のホストだなんていわれてるけど、はたしてそうなのか。たまたまなのか。実はわざとじゃないのか? いや、きっとそれはないんだろうな……。そして宮嶋さん、以前もそんなこといってましたよね。いや、もう、素敵。みんなで外で会おうっていうのにも、ちゃっかり参加するって、この人の真意はわからないんですけど、常連さんたち、みな仲がいいっていうのがいいなって思うんですね。

そして、ちょっとおセンチな葉月さん。なんでも冗談にしちゃうっていうの、それ本音だからなんだろうな。本当の気持ちを冗談ごとにまぎらわしてっていうの、その気持ちはよくわかる。わかるからこそ、いいなあって思うのですね。その気持ちを受け取ってくれる誰か、それが気になる人だとよいですね。そう思ったりするのですね。

『シュガービーチ』、なこの台詞! これは驚かされました。えええっ、こんなキャラなのか。っていうの、まさに部長の、ひいては作者の仕掛けた罠にはまって、うまいですよ。定番のキャラ付けして、定番の展開予想させて、思いっ切りはずして見せてくれる。やられました。でもって、部長、真面目な人。どうにもこうにも練習が第一、そんな真面目さの後のアルパカーノで一気にもっていかれました。なんともいえん人。大好きです。あとさ、カレーの事故。これはベタなんだけど、面白かった。で、カレーからカップラーメンでなこの興奮がエスカレートするっていうのも、実によかったです。

『ケータイしてね!』、ゲストです。人型ケータイ? と思ったら、そうじゃないのか。読み進めればわかる。なるほど、携帯電話擬人化もの。実際の姿は、普通の二つ折りのタイプであるのですね。携帯電話でよくあること。それを擬人化することで、コミュニケーション的な要素を付加しました、そんな感じであります。けれどそのよくあるということ、携帯電話を持たない私にも普通にわかってる感じのものが多くて、だからちょっと物足りない感じ。でも、着飾ってる他の携帯電話を見て、可愛くしてもらいたいと思う。そして、ちょっと飾ってもらえて、それを嬉しく思う。そうした様子など、ちょっとよいなって思いました。

  • 『まんがタイムスペシャル』第20巻第7号(2011年7月号)

2011年5月20日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2011年7月号

『まんがタイムきららMAX』2011年7月号、昨日の続きです。

『√中学生』、今回は眼鏡のお嬢さんがメインでありますね。いえね、先月、ちょっと作者について調べてみたんですよ。そしたら、この眼鏡に手榴弾の彼女は持ちキャラとでもいいますか、長いこと描かれてきた、そういうキャラクターみたいなんですね。名前は、鞘ちゃんって呼ばれてますね。図書部(仮)ただひとりの部員。ちょっとどじなのかな。あちこちぶつかったり、こけそうになったりしてて、そして虫が嫌い。蝶であっても駄目。虫を見ると華麗に身をかわし、手投げ弾を投擲するんですが、これ殺虫剤? と思ったら違うのか。虫除けの煙を出すだけなのか。しかし鞘ちゃんの虫が嫌いな理由。これが面白かった。怖い話が駄目。宇宙人とかも駄目。昆虫宇宙飛来説を知って、虫も駄目になった。でもこの説って、今では明確に否定されてるんじゃなかったっけ。というのは別にして、月たちの会話に怖れ怯えてる、それが面白かったです。いやほんと、勘弁してあげてください。

『放課後センセーション』、びっくりしたぞ。のっけから、誌面いっぱいにあふれんばかりの女の子ふたりの絵ですよ。定型をやぶってくるの、インパクトあるなあ。と思ったら、ページをめくってもめくってもインパクト。コマからはみ出るどころか、3段ぶち抜いた上、余白までも贅沢に使った立ち絵があるなど、いや、でも、これありだと思う。ネタで見せるという点では、ちょっと反則気味にも思うのだけど、絵を見せる、それも漫画の重要な要素です。うん、よかった。これって、今までもやってましたっけ。なんというのか、向こうから迫ってくる、押し出してくる、そんな感じがあったのですね。

『アキタランドゴシック』、この導入はなんともいえん味がある。アキタちゃん、ずっとモニュモニュいってる。ガム噛んでるのかなって思ったら、グミなのか。そしてはじまる、グミに対する愛の表明。これ、好きなグミについてただただ語ってるだけじゃないか、って思ったんですけど、それが面白いんだからしかたがない。あの、すっぱいの苦手なのよ! のダイナミックなポーズ。あれが好き。で、あの大キイ! 楽シイ! っていうのも、どうにも元ネタありそうな感じですが、それがわからずともなんともいえずおかしくて、ほんと、変に癖になる漫画ですよ。終盤の展開なんて、もう意味わからんのだけど、おかしくてしかたなかった。これ、強い漫画です。

  • 『まんがタイムきららMAX』第8巻第7号(2011年7月号)

引用

  • 器械「アキタランドゴシック」,『まんがタイムきららMAX』第8巻第7号(2011年7月号),125頁。

2011年5月19日木曜日

『まんがタイムきららMAX』2011年7月号

『まんがタイムきららMAX』2011年7月号、発売されました。表紙は『ホイップノート』。いよいよ温泉合宿突入!! の文字も力強く、どんだけ温泉、期待されてるんだ。そんな気がしてしまうのでした。さて、煽りは温泉、けれど表紙はクレープ食べてる下級生組3人ですよ。ふりむいてるるいせ、口元にちょっとクリームついてる。足の後ろにひょいと上がってるところもふくめて、元気のいい絵。背景に散らされた花の色、オレンジ黄色も手伝って、華やかさ感じさせられます。そして右下には『ご注文はうさぎですか?』。おおお、巻頭なんだ。そうなのか。人気あるのかな。思いがけない躍進です。

『ご注文はうさぎですか?』、扉の5人、それぞれの背景、色合いが淡く、透き通るようで、これはすごく綺麗。1枚1枚がしおりになって、それもフィルムしおりになったりなんかしてもおかしくなさそう。というか、ぜひなって欲しい出来であります。さてさて、今回はカップを買いにいく話です。というか、冒頭のアロマキャンドルが面白かった。可愛い女の子、綺麗な絵柄。それが目につくけれど、予想を裏切らないとか、この私が断罪してくれる! とか、特に後者、これはやられました。リゼの必死の否定がいかします。そして、ご飯にしか見えない、これは絶品。めちゃくちゃ面白い。いや、ほんと、みんな可愛いなあと油断してたら、どかんとくる、そんな漫画ですよ。

きんいろモザイク』は、扉のカレンが可憐すぎる! これ、髪の分け目が左右逆、鏡を覗いているカレンの視線に立ったイラストでありますね。さて、今回のテーマは円グラフだったわけですが、私が気にいったのは、しののですよ、あのチラシコレクション。これ、ものすごくわかるの。好きで、憧れで、けど手の届かない! みたいなものがあったら、チラシをもらう、パンフレットをもらう、それで、大事に残しておくんですよね。時折眺めて、いいな、いいなあ、そうして憧れを憧れのままに楽しむのですね。私の部屋のクローゼットあさると、古いチラシとかパンフレット、いろいろ出てくるんだよ。もう、ほんと、しのぶの気持ちがよくわかる。その宝物みたいなチラシを、お姉ちゃんに捨てられそうになって、ふて寝するとか、もう、どんだけ可愛いんだ、あんたは。それを陽子にあずけるっていうのもすごいなと。ええと、陽子がすごいよ。ほんと、いい人だなって思うんですね。こうした人の気持ちのおかしくて、けれどそれでも愛しくて、ほんと、すごくいい。面白い、それだけではいいつくせないものがあります。

で、そうしたチラシね、後から見ると、その憧れていた時の気持ちがしみじみ思い出されるのよ。だから、しのぶもそれを大切になさい。大人になってから見たら、アリスやカレンと過ごした今、綾や陽子とともにあった学校生活、それらが思い出されるから。まるで昨日のことのように、自分たちを包んでいた空気、その匂いさえもが、ありありと思い出されるから。

『こずみっしょん!』、これ、どえらい面白くなってきてますよ。不解部での活動、まずは部室の整備っていうんですが、部室に残る人のかたちをした染み。鈴子も臣美も寒気に震えるというのに、部長はまったくもって意に介せず。ゴシゴシ雑巾でこすって見せる、その不感ぶりが素晴しいです。地味に気にいった台詞は、臣美の鈴子に対する抗議、…なんで別の星で生まれただけでそんな物理法則無視できると思うのよ…。これ、なるほど正論であります。そして面白かったというの、ラストのあの展開ですよ。部長のコレクションが引き起こした悲劇。って、いやもう、暴走する部長と鈴子。そして鈴子の発見。いや、もう、面白かったです。狂乱を前にいくらうめこうと、まったく気にもとめてもらえない、彼の存在もナイスでした。

と、ここで『カレーの王女さま』とスペシャルゲスト『皆瀬家ガラパゴス』ですよ。まさかの、王女に納豆の組み合わせ。こないだの『ミラク』でのスイカといい、あいかわらず『きらら』系列誌では、信じられないようなネタかぶりが発生します。まさしく奇跡といってもいいくらい。驚きですよ。

さて、『カレーの王女さま』は前回書いたし、それに私は仏さんじょの漫画は面白いという前提をもって読んでいるからして、結局今回も面白かった、メリッサの人の悪さが素晴しいよね、そういう話にしかならないからとばすとして、『皆瀬家ガラパゴス』です。

ダンボールの中、親切な誰かに拾われることを期待していたお姫様。見た目にも姫といった装束で、しかもこれが本物。ファーランド国のティアミリア姫。行方不明、家出して冬コミに参加するつもりだったという、マニア、オタク姫であるというんですね。なるほど、台詞の端々、それに扉絵、プラモデル作ってる、そうしたところにも姫の性格、キャラクターが見て取れるというものです。かくして、王女はたまたま通りがかった皆瀬優人の家に転がり込むことになって、しかもメイド付き。まだ話は始まったばかり、ということでどういう風に動いていくのかっていうのは、次回に期待ってところなのでありましょう。

  • 『まんがタイムきららMAX』第8巻第7号(2011年7月号)

引用

  • 『まんがタイムきららMAX』第8巻第7号(2011年7月号),表紙。
  • Koi「ご注文はうさぎですか?」,同前,4頁。
  • 同前,6頁。
  • 榛名まお「こずみっしょん!」,同前,45頁。

2011年5月18日水曜日

『まんがタイムきららミラク』Vol. 2

『まんがタイムきららミラク』Vol. 2、一昨日の続きです。

『副33三色パンチ』は、美大に通う女の子三人が共同生活するっていう話なんですが、のっけからでかい落書き、それもカマドウマとか、ヒロインのひとり、木ノ下コウのキャラクターが強烈に顕示されましたわけですよ。この第2回目においても、同様に彼女らがどういうキャラクターであるか、それを押し出していて、しかしそれにしても、コウのそれはぶっちぎりであるな。アジサイの葉とか、食えるものを使えよ、という以前に、これ有毒なのか。知らなかった! 洋風バリバリの御子柴ゆかりもいい感じ。かと思うと、日向茜も和式のトイレが駄目とかね。こういう生活のはしばしに、その人のらしさを見せていくのはいいなって思います。

『きしとおひめさま』、驚いた。いえね、前回はタイミングが悪かった。なにせ、未曾有の大災害、そういってもいいような出来事のあった(しかも未だに継続中)直後でしょう、こうした天変地異っぽいのを描くフィクションは不利だよな、そんなことを思っていたんです。その第2回は時間がまき戻されて、あれれ、これは誰だっけ、最初繋がりがわかりませんでした。ヒロインつくよに挑む男ども。それでもって彼女の強さ、そして舞との会話で彼女と父との関係性なんかもわかるようになっている。なるほど、それであの異常事態に戻るのか。はしばしにコミカルな落ちが用意されて、シリアスを緩和しながらも、状況はなかなかに優しくなく、そして最後に現れた騎士。これもまた驚いた。まだまだ状況はわからないな、そう思わせるインパクト充分でした。

『びぎなーず9』は大変に素晴しい。女子野球部の設立に燃えるヒロイン。告知、呼び込みを工夫してみたり、そして興味を持ってそうな子、芝田初美との会話とかも、すごく面白かった。野球とソフトボールの違い。サードについての話は、以前聞いたことあるように思うのだけど、ショートの話とかスタベンとか、こういうのわからない。けど、わからないからこそ面白いように思います。わからないながらも、この子らの野球に対する思い入れ、熱意といったものが伝わるわけです。しっかりリアリティをのっけてきてるなって、そんなこと思うのですね。そして、元ブラスバンド、祖父がマイナーリーグでピッチャーやってた千賀竹なおが加わり、プレー経験はないけど見るのは好きという東条が加わり、 こうやってだんだんに部が育っていくという感じはとてもいいと思います。すごく楽しみに読んでます。

  • 『まんがタイムきららミラク』Vol. 2 (『まんがタイムきらら』2011年7月号増刊)

2011年5月17日火曜日

『まんがタイムファミリー』2011年7月号

『まんがタイムファミリー』2011年7月号、発売されました。表紙のテーマは、ええと、OLなのか? いや、エッセー企画を見るところ、お弁当だったりするのでしょうか。というわけで、メインはOLの制服着た『ぽちゃぽちゃ水泳部』カツ代とはっつー先輩です。カツ代のお弁当から、タコのウインナーを横取りしてる先輩なんですが、なななんだろう、この色っぽさ。本編を楽勝で上回っていますよ。もう、ほんと、これはマスターピース。あのポーズがよいのかなあ。それとストッキングの足。そういうフェティシズムはないんですけどね。そして、『リフォーム!』のカットもございます。単行本が発売されるんですね。

『チーフはかなめ!』、6月だから結婚式の話題っていうんですが、友人の式にただ参列するだけでなく、ヘアアレンジをまかされる、そんな話なんですね。ええ、チーフがですよ。高校時代の友人、キョーコが結婚するとなって、思い出された昔のこと。学校の屋上で、将来の夢を語りあってるところとかね、なんかすごくよかったんですね。美容師を目指したのは、キョーコの髪をいじるのが楽しかったから。そして、昔の約束。ほんと、いい話だったと思います。そして、最後の最後の後日談。ただしんみりさせて終わるんじゃないっていうの、それがまたよかったと思います。しかし、チーフ、可愛い人ですよ。

『ひめごとノート』、実によいです。良子に勉強教えてと泣きつかれた姫。しかし、そこで色んなこと教えてと乱入してくる先輩とか、いいな、これ。すごくいいな。といったわけで、うちで勉強会。先輩はこないんで安心です。それで良子に、姫の父親が小説家っていうのを隠すんですけど、そのせいで口説かれてるという勘違いが生じたり、それでものすごく動揺させてみたり、面白かった。この人の漫画は、キャラクターが動揺して変な挙動みせたりするの、それがすごくいい味、面白さを出して、よいんですよね。ほんと、良子さん、とてもよかったです。

『マリアに礼っ!』、ゲストなのかな? ヒロイン西園寺マリアは柔道部のマネージャー。しかし、いきなり朝練に寝坊してる。朝からメイドがアップルパイを持ってくる。なんとも不思議なヒロイン、マリアであるんですが、そのマリアの友人、武田花もなかなかに一癖ありそうで。見た目は眼鏡でポニーテールの可愛い女の子なんだけど、どうも実際はかなり強烈に攻めていく柔道家の模様。いいですよ。ちょっとのんびりした風もある漫画。そこに、キャラクターの表の顔、裏の顔、そうしたものが隠されてるっぽいと思わせてくれるところなんて、なかなかに面白い、そういう感じなんですね。次号にも載せて欲しい。今しばらく読んでみたい漫画です。

『はなとふたば』、いいですよ。アンニュイさを一杯にたたえたお姉さん。ユキがすごく魅力的。妙に乙女な弟タキもいいんですが、タキの片思いしてるのどかさん。こののどかさんはユキのことが妙に気にいってるぽいっていうのがね、すごくよくって、ああ、タキの恋はきっと実らないね! ユキはのどかさんに対して、コンプレックスといおうか、なにか憧れと、なにか引け目のようなものを感じてしまってるみたいなんですが、そうして思い悩んでるユキはすごく可愛くて魅力的。また、のどかがユキに興味を持つの、それはユキがのどかに自分にないものを見て、憧れたりする、そうした気持ちに似たものがあるんじゃないか。のどかもユキに、自分にないものを見て、それで憧れてるんじゃないかなって。そうしたふたりの、近付きたくて、けれどすぐには近付けない、微妙な距離感の感じられる関係が、すごくよいのです。

  • 『まんがタイムファミリー』第29巻第7号(2011年7月号)

2011年5月16日月曜日

『まんがタイムきららミラク』Vol. 2

『まんがタイムきららミラク』Vol. 2、発売されました。表紙は小波ちま『リリィ』、久美に後ろから手をまわしている、悪魔の、……、むむむ、名前出てなかったっけっか。久美の、明るく素直な感じに対して、悪魔の姉さんの妖艶な表情。なかなかにいい対照で、けどこのふたりがなかなかにいい関係作っていきそうな雰囲気ですよね。というのは本編の話。巻頭を飾って、これがなかなかに面白い。ええ、2号目にしてよい感触であります。

『リリィ』、悪魔に憑かれてしまった妹久美を心配する姉幸子です。復活をもくろむ悪魔が、力をたくわえるまでの間、妹の体にとりついて、なんて話を、若干シリアスっぽい雰囲気、姉と悪魔の対立なんかをまじえながら展開していくんですね。でも、合間あいまに、納豆食べて悶絶する悪魔とか、久美の馬鹿発覚とか、あと体育の授業の風景、あの組体操とか、ひとのジャージで顔を拭くとか、そういうコメディっぽいのがはさまれるのがいいなって思うんですね。悪魔は悪魔で悪いやつではなさそうだ。そういう回でありましたが、それでもちょっとは緊張感を残してる。そうした中、日常のおかしげな振る舞いなど描かれるのが不思議と面白いです。

『純粋欲求系リビどる』、これはほぼ完全にコメディタッチといっていいのだと思うんですが、お色気強めの戦うヒロインもの。ちょっとハーレムっぽいところなんかも悪くないですね。リビドーの強すぎる少年、枕井リヒトのリビドーが具現化して襲ってくる。それを倒すのが咲馬リク、空羽ルコ、井沼レン、三人のお嬢さんで、変身してリビドーの怪物を華麗に倒し、そしてリヒトのリビドーを摂取するっていうのが、かっこよくってちょっとエロいよね。エロだお色気だというけれど、戦闘の見せ方なんかがうまくて綺麗で、こういうところに作者の地力を感じます。

『夜森の国のソラニ』はファンタジー色強めですね。絵の雰囲気もそうした色を強めて、色ののせ方なんてね、すごく綺麗だと思うんです。さて、夜森の国にたどりついたソラニ。彼女をはじめとする、夜森の国にいる人たちは皆なにか現実を拒否しようという思いでも抱いているのか、そんな風であるのですが、そうした人たちを受け入れて、ふたたび目覚めるまでを見守ろうというのが夜森なのでしょうか。ソラニは夜森の専属コックとなって、それで夜森と知り合っていくのか。ちょっと夜森は、ソラニのなにかを知ってるっぽくて、こういうところもなにか興味深いです。

『Seed』は、なんというか、すごい世界観ですね。学校が勝手に歩いていっちゃう、そんな世界。風景は日本風ではあるんですが、日本なのか? 日本らしい意匠がちらほら。けど、奇妙な生物の闊歩する世界。おそろしいわ、そんでちょっと気持ちわるい。でも、その気味悪さといきおいが、癖になりそうな感じです。あの、月の基地に単身赴任でしたっけ、している、ええと、お母さんでしたっけ。あちらの飄々とした生活ぶりも面白くて、これ並行的に進めていくのかなあ。なにがくるかわからない、そういった感覚がよいです。

  • 『まんがタイムきららミラク』Vol. 2 (『まんがタイムきらら』2011年7月号増刊)