2011年5月21日土曜日

『まんがタイムスペシャル』2011年7月号

『まんがタイムスペシャル』2011年7月号、発売されました。22日が日曜なので、一日早く出たんですね。さて、表紙のメインは『恋愛ラボ』、リコであります。傘の中、猫と一緒に空を見上げている。途中、雨に降られてしまって困ってる猫に出会った、そういうのなのかな。なかなかにドラマ感じさせる表紙。リコの大きな目も、すいこまれるように深く、ほんと、綺麗な子だなって感じさせられます。さて、この他には『トンネルの華子さん』、『笑って!外村さん』。来月頭に発売される単行本、そいつを後押ししているのですね。

しかし、巻頭外村さん、エレベーターのエピソード、面白いな。外が見えるからなのか。ほんと、この人、見た目と中身が全然違ってて、ほんと、めちゃくちゃ面白いです。で、『恋愛ラボ』、エノの乗り物酔い。いかす、ほんと。実は私、乗り物の中で気分悪くなった女の子を介抱するというのが憧れのシチュエーションなのです(本当)。鞄にはそのための袋など、もろもろ用意されてるというのに、ちっとも役立っておりません。てなわけで、可愛いリコ、マキ。そして憧れシチュエーションの成立。めちゃくちゃ面白かったです。

『ポンチョ。』。ポンちゃんのこの表情! いや、ほんと、嬉しさ、喜びをこれでもかと表現していて、素晴しいですね。カレシに傘を買ってもらった! すごく嬉しい! うわあ、この気持ちわかるわ。私も子供のころ、買ってもらってすごく嬉しかった傘があって、あんまり好きすぎて使われないままに今も残されたりしてましてね、その点ポンちゃんはちゃんと使うんだからえらいなあ。傘で気持ちがいっぱいっていうのがすごくよく伝わってきて、こちらもなんだかわくわくしてしまうほど。それで学校に持っていって、間違われてしまって、がっかりして、取り戻して、いや、ちゃんとは取り戻せてないんだけど、ポンちゃんはカレシにもらった傘って思ってるんだからいいよね。ほんと、替えのきかない大切な傘っていうのがよくわかる。そのポンちゃんの気持ちがいいなあって思うんですね。

少女カフェ』は、ちょっと成長したふたり? あんまり変わっていない、それがいいなあと思いまして、っていうのは、だって、急いで変わっていくって、なんかもったいないじゃないですか。っていうのは扉の話。本編は、お父さんのことが好きな女子高生、みのりさんでありますよ。真っ向からお父さんにアプローチするんだけど、全然通じてないっていうのね。あれ、天然のホストだなんていわれてるけど、はたしてそうなのか。たまたまなのか。実はわざとじゃないのか? いや、きっとそれはないんだろうな……。そして宮嶋さん、以前もそんなこといってましたよね。いや、もう、素敵。みんなで外で会おうっていうのにも、ちゃっかり参加するって、この人の真意はわからないんですけど、常連さんたち、みな仲がいいっていうのがいいなって思うんですね。

そして、ちょっとおセンチな葉月さん。なんでも冗談にしちゃうっていうの、それ本音だからなんだろうな。本当の気持ちを冗談ごとにまぎらわしてっていうの、その気持ちはよくわかる。わかるからこそ、いいなあって思うのですね。その気持ちを受け取ってくれる誰か、それが気になる人だとよいですね。そう思ったりするのですね。

『シュガービーチ』、なこの台詞! これは驚かされました。えええっ、こんなキャラなのか。っていうの、まさに部長の、ひいては作者の仕掛けた罠にはまって、うまいですよ。定番のキャラ付けして、定番の展開予想させて、思いっ切りはずして見せてくれる。やられました。でもって、部長、真面目な人。どうにもこうにも練習が第一、そんな真面目さの後のアルパカーノで一気にもっていかれました。なんともいえん人。大好きです。あとさ、カレーの事故。これはベタなんだけど、面白かった。で、カレーからカップラーメンでなこの興奮がエスカレートするっていうのも、実によかったです。

『ケータイしてね!』、ゲストです。人型ケータイ? と思ったら、そうじゃないのか。読み進めればわかる。なるほど、携帯電話擬人化もの。実際の姿は、普通の二つ折りのタイプであるのですね。携帯電話でよくあること。それを擬人化することで、コミュニケーション的な要素を付加しました、そんな感じであります。けれどそのよくあるということ、携帯電話を持たない私にも普通にわかってる感じのものが多くて、だからちょっと物足りない感じ。でも、着飾ってる他の携帯電話を見て、可愛くしてもらいたいと思う。そして、ちょっと飾ってもらえて、それを嬉しく思う。そうした様子など、ちょっとよいなって思いました。

  • 『まんがタイムスペシャル』第20巻第7号(2011年7月号)

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