2011年5月2日月曜日

『まんがホーム』2011年6月号

『まんがホーム』2011年6月号、発売されました。6月号、季節先取りですね。表紙には傘やあじさいが見てとれて、ちょっと梅雨の風景? 『らいか・デイズ』をメインに、『そよ風そよさん』、『夫婦な生活』、『椿さん』、『うさぎのーと』のカットが表紙を飾っています。椿さんの傘は、いつもより多めに回してるっぽいんですが、あれ、あじさいとかてるてるぼうずとか、なんだか可愛いですね。

『紫乃先生〆切前!』は、なんと、清野さん、知ってたんだ。紫乃先生が別名義でエロ小説書いてる。でも、このこと、意外に知られちゃってるというか、かまかけられて漏らしはしないものの、態度でばればれになってるとか、ほんと、隠し事に向かない人だな、そんな話です。けど、紫乃さん、外の人に対してはこうだけど、弟和泉に対してだったら、しれっと平気で嘘をつきとおせるんだろうな。そんな風に思えてならないんですね。しかし、清野さん。なかなかにいう人ですね。ほんと、おそろしい。

『センセイあのね?』、なんと、つぐみさんばればれなんじゃないですか。つぐみの反応を面白がって見ていたマリだけど、そのマリの反応もまた薫子に面白がられてという、こういうの見ても、三人の関係、よいものになっていきそうなんじゃないかな。そう思えていい感じです。っていうか、薫子さん、友達いないって先生から心配されてたんだ。クールに見える人だけど、こういうのに悩みを感じたりしてたのかな。なんか可愛いなって思えます。そして、つぐみに対する薫子あらためルコの反応。わお、これはなんというの、素敵! ええ、面白い。これは見逃せない、これは期待してしまいます。

『恋に鳴る』。「カッコー カッコー」は青信号 「カッコー カッコー」は「進め」の合図ってのはいいんだけど、今回の話はつまり「行きはよいよい帰りはこわい」だったんじゃあないですか。でも、そうした状況にあったヒロインが、気持ちを改める、そんな展開はよかったですよ。でも、今回で一番よかったのは、ちょっとしたことで気持ちがつながった、そう思えて付き合うようになったのが、ちょっとしたことで気持ちが離れた、そう思えてしまって破局にいたってしまった。それは不幸なことなんだけど、そうやって気持ちが浮き沈みするっていうのがね、なんだかいいなって思ったんですね。失恋したいわけじゃないけれど、なにもない、穏かな日常を求めてる私が失ってる感情、それが描かれてるなって思ったんですね。

『腐女子主婦がゆく!』、これはなんかすごいぞ。青沼貴子の大告白。BLが好きだったのか。って、今となっては別に普通の告白とも思うんですが、いやしかしBLを描こうという、その道のりを描くっての、ほんと先が見えなくて、変に面白いと思ってしまいました。芳文社なら『花音』があるから、そっちに応援求めたりするのかな。最終的に、BL誌でデビューしてもできなくても、ネタになることは間違いない。そんな感じだから、無難といえば無難な企画かも知れません。申し訳ないのですが、私は青沼さんのBLはちょっと読みたいと思わないんですけど、どうせならそんな失礼なこと思ってる私が、まいりましたといってしまう、そんな結果が出たらいいななんて思ってます。

  • 『まんがホーム』第25巻第6号(2011年6月号)

引用

  • 山名沢湖「恋に鳴る」,『まんがホーム』第25巻第6号(2011年6月号),126頁。

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