2024年8月31日土曜日

『まんがタイムきららキャラット』2024年10月号

 『まんがタイムきららキャラット』2024年10月号、昨日の続きです。

『魔法少女は羞恥心で強くなる』

機器の故障で見知らぬ島に飛ばされてしまった真侑たち。いったいどこの島なのかと思ったら、真侑たちがもといた世界ですらない模様!? なんといっても出てきた生物が双頭の蛇! あやうくチラ太郎が食べられそうになって、すんでで帰還不能になってしまうところでした。

今回は、この無人島という危機をともに乗り越えることで、敵であるノクタンとも交流がはかれて、これはもしかしたら和解エンドもありえるのでは!? なんて思えたりもする展開でありました。一緒に遊んでみたり、またチラ太郎の作業場所を作ってみたりと、わけありとはいえ協力的でわりかし友好的はありませんか。

やっぱり見た目にかわいくて無害そうというのも大きいのかな。で、真侑の羞恥パワーをみんなして引き出して、というかやっぱり零との絡みが重要だったわけですが、無事に帰ることができました。

やっぱりこれ、ノクタンとの交流イベント、今後に影響したりするんじゃないかな。なんて思うのは、私のそうなってほしい願望が大きいのだと思います。

『おちこぼれフルーツタルト』

今回はクリームあんみつ回。とはいえ、一番リリが目立ってるのがさすがといいますか、この10年の世相の変化など盛り込みつつ、自分の需要を押し込んでくるところ、さすがでした。

といいたいのだけど、ママキャラ制服の需要は知ってたんですが、スク水人気がすたれてるっぽい発言が出てたの、これには驚きました。いえね、そっち方面に全然アンテナ張ってないこともあって、そうした傾向露知らず、このあたりリリフォロワー同様の感度なのかも知れません。

結構ショック。

しかし文化祭のチケット争奪、どうなるというんでしょう。劇中においても結果はつづく。ということは、リリがBANされた経緯も次回!? となりそうなところですが、なにもフォローされないままに流されてしまう可能性もありますよね! ということは次回、文化祭!? 誰がくることになるのか、割と重要な分岐点だったりしますか?

2024年8月30日金曜日

『まんがタイムきららキャラット』2024年10月号

 『まんがタイムきららキャラット』2024年10月号、一昨日の続きです。

『ずんだもんTV!』

大江戸ちゃんこの異能力によってコントロールされてしまったずんだもん。心配してGPSを頼りにずんこが追ったその先で出会ったのは、いつもとはまるで違ったずんだもん。自我をなくして、けれどちゃんこの征服の力にかろうじて抵抗を見せている、そんな状況下でずんだもんがずん子に呼びかけるんですね。

ずんこの弓矢でずんだもんを射るのダ、ってそれはあまりにあぶなくない!?

矢の先にずんだもちをつけて射った、その矢が、ずんだもちがちゃんこの異能力を無効化した。この浄化の力はずんだもんか、はたしてずん子の力なのかと、ここに新たな局面に踏み込んだこと予感させる展開見せてきたというのです。

ずん子に、あるいはずんだもんに異能力があるとすれば、きりたんやめたんたちにもなにかしらの能力があるというのでしょうか。そうした能力を駆使し、なんらかのトラブルを解決していく、みたいな流れになったりするのかな。いずれにしても、これまでとは違う展開を見せるかもしれない可能性が提示されて、さあどんな世界が広がることやら。であります。

『このままモブじゃ終われない!』

友人知人が幸運に恵まれるなか、ひとり不運に見舞われるピコ。見るからにボロボロになっているというのですが、駄目押しの胸公開、これ天下の往来でとかじゃなくてよかったじゃないですか。運が悪いにしても、最悪は回避できてる! 少しでも、わずかでも、いいように考えていきましょう!

さて、何度目でしょうか、漫画家になる夢が揺らぐピコであります。自分には向いてないのではないか。帰ってきてというファンクラブのラブコールに応え、地元に帰ったほうがいいのではないだろうか。ピコの迷いを前に、躊躇なく自分の欲得全開で引きとめ工作を行うコモナよ! おお、君は最高だ。このままいきつくところまでいってほしい! と思うのだけど、そのときにはピコはどんなことになっているのだろう。

この漫画は、夢を追うピコに焦点をあわせるべきか、歪んだコモナの恋情に注目すべきなのか。自分はどうも後者寄りなのですが、それでもやっぱりピコには成功してほしいと思います。もしそうなったら、コモナはどんな感情を見せるのでしょうね。

『ごきげんよう、一局いかが?』

新聞部から取材を申し込まれた千星と冴。文化祭の演劇が刺激となって、いまやペアが大人気。新生ペアの千星、冴ふたりに熱い注目が集まっているという、その学内のニーズに応えるべく新聞部が動いたというのですね!

といいたいが、取材におとずれた鷲尾由さん、この人も相当な千星、冴ペア推し強硬派では!? ふたりの関係性になにかを嗅ぎとり、そして気持ちが昂れば思わずシャッターを切ってしまう! 見た目おとなしそうに見えて、鼻息荒く千星、冴を追う。いやあ、いいキャラですよね。めちゃくちゃかわいいし。

と、それはいいのですが、冴には秘密がある。麻雀のことは誰にも知られたくない。秘密を守ろうとすれば、あちらこちらで口ごもらざるを得ない。千星との出会いは麻雀、普段やってることも麻雀、なにをやっても麻雀がついてまわる冴は黙らざるを得なくなって、と、そうした苦しい冴の立場と、ひとり防波堤となって冴を守ろうとした千星の気持ちが交錯するクライマックス。冴を思う千星と、千星を思う冴、ふたりの思いと思いが結ばれたかのようなあの一連のシーケンスと、辿りついた末の昂りワンショット! ああ、これは確かに昂りますわー!

ええ、最高に素敵な千星、冴。ありがとうございました。

2024年8月29日木曜日

『まんがタイムオリジナル』2024年10月号

 『まんがタイムオリジナル』2024年10月号、一昨日の続きです。

『アイドルはお忍びchu♡』

妹、木槿のレゼル入りをテレビで知った芙蓉。その見た目、声だけでなく足運びも特定情報にするのか! そうした忍びの特異性。はさておいても、なぜ、どうやって木槿はこの時代にきたのだろう。けれど、遠く江戸に残してきたと思っていた妹が、こうして元気な姿を見せてくれた。思わず涙の芙蓉に、妹を思う肉親の情を見て、ええいああ思わずもらい泣きなのでありました。

そして翌日はアイドルフェス。木槿のことが気になって、また一花との共寝の影響で眠るに眠れなかった芙蓉。ああ、これはステージで大きな失敗をしてしまうのではないか、心配してしまうのですが、よかった、一花から教わったじゃがいもの例え、は無理っぽかったけど、木槿のがんばりを思い出し、負けじとやりとげたステージ。いやもう立派でしたよ、芙蓉さん!

今回はこれ以上に木槿との関わりは描かれず、けれどいずれは出会うこともある? その時にはどうした展開が見られるのか。今からもう楽しみです。

『お憑かれですね杏子さん』

黒服でキメた杏子にアンブローズ、めちゃくちゃかっこいいですね! はいいとして、アンブローズの成仏をと、アンブローズとともに暮らしていた静音に会いすべてを伝えた杏子です。突拍子もない話だけれど、語る内容が内容なだけに信じてくれた静音です。そしてこのときの対話が、杏子に静音の思いを知らせるのですね。かつてはビビッドな色ものを多く着ていた静音が黒い服を選ぶようになったその理由。そこにアンブローズの死が影響していたと気づかされるのですね。

そして静音から語られるアンブローズの死の真相。って、そういうことでしたん!? まさかの餅! ああ、餅は危険! 思いもしない死因に驚く杏子ですが、ほんとこれ、誰にとっても驚きだったと思います。英国紳士に餅のとりあわせ。ミスマッチ? いや、意外とマッチするのかもしれません。

『ムクカノ:無垢で無口な職人彼女と、静かでにぎやかなふたり暮らし』

突如として賢太にキスをした椎奈。これ、ふたりにとっての日常なのかな? と思ったら、そうではなかった模様。動揺する賢太と、うつむいて照れを見せる椎奈。なんと初々しいふたりだろう。しかし、椎奈さんはなぜ唐突にこんなことを?

その理由が本編にて語られるのですね。

箒づくりの師匠さんに作品を見てもらいにいっていたのですね。椎奈が寡黙なら師匠も寡黙。言葉少などころか、まったく言葉を介していないのでは? と思うほどに言葉のないふたりのやりとりです。

でもこうしたスタイル、娘さんには思うところがあるようで、いわく母に甘えている。母の優しさにあぐらをかいているんだって、いたくお怒りなんですね。

でもここで母から知らされる、両親の仲の秘密。そうか、毎日キスとかなさってるのか! 親子とは違い親ふたりは、家族であり恋人同士でもあるという、そうした話を聞かされて、さらには昔のケンカの話なんかも耳にして、その夫婦仲の秘訣を今まさに賢太に対して実施してみんと行動してみせたのが冒頭の椎奈さんだったんですね。

いやしかし、一緒に暮らすことでだんだん恋人から家族になっていくのではなく、恋人でもあり続けるというそうした関係。このふたりに関しては、なんだかずっと大丈夫って感じもしますよね。

2024年8月28日水曜日

『まんがタイムきららキャラット』2024年10月号

 『まんがタイムきららキャラット』2024年10月号、発売されました。表紙は『ばっどがーる』。亜鳥と涼が笑顔で登場です! といいたいけど、これはカメラのファインダー、笑顔を検知する機能がついていて、亜鳥は98%の笑顔だけれど、涼は45%に?までついているという、この謎表情! ああ、これは笑顔なのかなんなのか。涼にはアトリニウムが効かない!? ゆえにこの表情? いや、効いたらこうじゃすまないんじゃないか!? ともあれ、ふたり一緒の自撮り。背景にはたくさんの風鈴があって、亜鳥、満面の笑顔。涼、ちょっと緊張ぎみ。ええ、この関係の答のヒントは、表紙をめくったそこにあります。

今月は新規ゲストが3本です。

『ココロ幼女』

これはさすがに即バレコースなのでは!? 二条みのりは高校生になったというのに児童向けおもちゃが大好き。トイマニアってわけじゃない。ただただ子供の心を持ち続けている、そんな女の子というのですね。お人形で遊び、変身グッズで遊び、振り返れば恥ずかしいけれど、遊んでいるときにはそんな意識はまるでなし。まさしく女児そのものであるというのですね。

でもいろいろと不注意です。スマートウォッチと間違えておもちゃの時計をつけてきたかと思ったら、スマートフォンもおもちゃスマホ。うっかり間違えたってんなら隠し通せばいいんじゃない? と思うも、がまんできずに遊んじゃう。そこを小学生にからまれて、と、もう本当に高校生らしくない子なんですね。

けれどこうした子供っぽさ、人には知られたくない。ピンチを救ってくれたくるみにはバレバレでしたけど、でも本人は隠したいと思ってはいる。ということは、みのりの秘密を隠すべく、くるみがいろいろフォローしてくれるって段取りでしょうか。

大人っぽい見た目に子供の心のみのりと、まったく逆のくるみ。くるみのがんばりに期待です。

『兄のカノジョが生意気だ』

兄へのラブを隠さない妹だりあが、兄の男女交際を阻止しようという話!? と思ったら、兄の恋人、るなも相当なクセモノなのか! 兄と一緒に、裸でいるところを妹に目撃されたるな。けれどまるで気にかけることなく、裸のままご挨拶。聞けばもうつきあって2年になるという。というけどこれが嘘! なんと、つきあって2日でしたか。スピード進展ですね!

この見た目完璧女子るなが、兄貴を攻略しただけでなく妹も攻略しようという話? 第1回は妹に兄離れを迫ったるなだったけれど、第2回では妹に急接近。というか、るな、脱ぎたがりなの!? 兄にも裸で迫っていたし、2話目も妹に裸で迫って、あらあら、これはどこまで突き進もうというのか。

重要なメインキャラのはずなのに、なんだか影の薄い兄貴です。兄貴はまったく蚊帳の外で、彼女と妹、ふたりメインのコメディになっていきそうな感じでありますよ。

『三姉妹が海に行く話』

彼氏を作りたい、その一心で妹ふたりを伴って海にきた姉高二。妹ふたりは典型的なインドアなんだけど、姉はちょっと傾向が違うみたい。いや、アウトドア派というのではなく、ミーハー? 彼氏というのも、いわゆるホスト的なイメージ抱いてる。

この姉ですが、妹と違いずいぶんミニマルでスレンダー。海へといってみれば、妹には声がかかるものの姉にはまったく。ようやく話しかけてくれる人が! と思えば、迷子と間違えられてという体たらくなんですね。

妹ふたりに出し抜かれたお姉さん。とはいうものの、妹たちは男どうこうに興味はない。結局姉妹で一緒の時間を過ごしてという、姉妹仲良しのお話でした。

2024年8月27日火曜日

『まんがタイムオリジナル』2024年10月号

 『まんがタイムオリジナル』2024年10月号、発売されました。表紙は『となりのフィギュア原型師』。作業着姿のおこめ代表でありますね。ベンチ、いや縁側か? に座ってこちらを見上げているその姿に、なにかやりとげたような高揚感と、そしてこちらに向ける親密さがあるという、なんか特別な雰囲気あるイラストにしあがっています。他に『ムクカノ』、『アイドルはお忍びchu♡』のカットもございます。

今月は新規ゲストが1本です。

『木桑夫婦はいつも仲良し』

なんだろう、かわいい夫婦がいたもんだ! 小学校からの幼なじみ。負けず嫌いであれやこれやと競いあってきたふたりが、ここにこうして夫婦となってなお続く競争意識ってやつですか。朝起き競争にはじまり、朝食準備競争、さらにはキスでも対決しますの!? ほんと、あらゆるところに争いの起点があって、でも喧嘩にはならない。相手の先手を打って、相手のやりたいこと、好みどおりのことをなす。

その根本に、相手のためになにかをやってあげたい、ひいては喜ばせたい、そうしたホスピタリティの気持ちがあるのが、ふたりの親密さ、仲のよさ、そしてかわいさを引き立てることになっているのだと思います。

しかし本当に仲良し夫婦。それに、どことなく似ている。お似合いのふたりってことなんだと思います。

『となりのフィギュア原型師』

うわあ、イスカって羞恥することあったんだ! というのもあんまりないいようですけれど、おこめ代表のもとにやってきたイスカの頼み、自分のフィギュアの原型師になってほしいという申し出を受けて、ここぞとやりたいほうだい好きほうだいやりまくるおこめ代表。ってことは、ダブ蹲やらせたんだ……。この場に男性陣は立入禁止! あまりのことに、あのはぐちゃんがあきれる、戸惑う。めったにないシリアスなお叱りがはいって、そうか、イスカがかわいそうだったか……。でもあのコミカルタッチ羞恥イスカはかわいかったですよ。

おこめ代表が反省してからは、ふたりのコミュニケーションレベルもぐっとあがって、まさしくひとつの仕事に取り組む仲間になっていきましたね。そしてできあがった原型は一級品! はいいのだけど、イスカ主導になるとおこめ代表はこんなに太っちゃうの!? いやほんと、どんなモチベーション管理なのか。成人病の危険ありです!

『かつては最強無敵の勇者様~姫には内緒のレベルダウン生活~』

チートパワーでもって、見事にやりとげたはずの整地。しかし依頼人であるミルにはいろいろ不足があるようで、シャベルを持ち出し手直しをしている。その様子を見たジュローは、いったいなにが悪かったのかと気になって、直接ミルに問うたらば、家畜のメエ、それぞれの個体に応じた工夫をしてやらないといけない。それも今晩中に、という言葉を聞かされることとなって、ジュロー、気づくんですね。自分がひよりよがりの仕事をしてしまっていたことに。ミルの要望を聞くこともなく、自分勝手にコトを成して、それでいいと思っていた。

ああ、このことに気づくことにできたジュロー、立派ではないですか。ここにいたってまだ気づかないなんて人はごまんといます。なのにジュローは気づいて、反省して、頼りのチートパワーを封じてまでも、ミルの力になろうとする。その真摯な姿、これは実に立派のものだったと思いましたよ。加えて夜中勝手に家を抜け出したことを、依頼人に添わぬ仕事をしたことをステラに詫びて、こうして頭を下げられるところ、本当にジュローの新しい人生に向けての第一歩が踏み出されたのだなと思わされる瞬間でありました。

これからジュローはいよいよレベルダウンに直面していくことになるのでしょう。そんな中、どんな活動を通し、どんな姿をステラに見せていくこととなるのか。不安もありましょうが、きっとジュローなら大丈夫だろう。そんな信頼が芽生えたエピソードでした。

で、どうでもいいことなんですが、ばんばんステラさん、めちゃくちゃかわいいですね。

2024年8月26日月曜日

『まんがタイムきららフォワード』2024年10月号

 『まんがタイムきららフォワード』2024年10月号、昨日の続きです。

『しゅがー・みーつ・がーる!』

美都の妹、幸町が、カンナと姉との秘密のやりとりを目撃してしまいました。ああ、これは大変。一目惚れの王子様が姉と恋仲!? 幸町のあこがれは露と消えてしまいますの!? と思ったら、全然そんな展開にはならなかった。

そうかあ、幸町にとっては姉様が一番。姉様大好きで、でもその姉様は自分よりよく知らない先輩のことが大事なの!? すっかり取り乱してしまって、このやりとりは美都にとってもショックだったようです。

幸町の乱れた気持ち。姉との溝、どうしずめ、どう埋めようか。そのチャンスがオリエンテーション? カンナと幸町が期せず一緒に行動することになったことで到来。そこでのカンナとの交流が幸町に姉の知らない側面、同時に姉が自分のことを大切にしていると確認させる。一旦は気落ちした幸町も、カンナからのはげましに元気を取り戻し、そしてついには姉のピンチに助けにはいる!

姉妹の仲の危機はこうして一件落着。美都は家族に秘密を知って守ってくれる人物が得られてよかったですね。この秘密の関係。美都、カンナのそれとはまた違う、そんなよさがありました。

『ネコかぶりアンコール!』

映研部の協力を得て上演された新作演劇『異世界ドア』。舞台の中央にあるドアを潜るたびに、世界が次々と切り替わる。このギミックはスクリーンへの投影と、そして各世界での自分を演ずる印たちによって実現されているのですが、次はどこへいくのだろう、そして早着替えの面白さが観客のわくわく感を高めそうな仕掛け。実際読んでいる自分も楽しく音子の経験するあれこれを追うことができました。

そしてこのエピソード、この漫画において結構な重要回ではありませんか。最後に異世界の自分と向きあることになる音子。世界ごとに性格を違える友人たちを見てどう思ったか。その答は脚本にはなく、音子が自分で考えることとなった。その音子が自ら導き出した答、それこそが、本当の自分と学校で皆に見せている演じられた自分、分かたれた自分という存在に対するひとつの解であった。そう思わせる描写となっていたのですね。

今後、音子がどういう戦略をとっていくことになるのか。それはまだ現状維持ではありそうなのだけれど、音子のいずれ自身に向けることになる視線、そこになにかしらの影響をもたらすターニングポイントとなる回なのかもなあ、なんてこと思わせられたのでした。

『異世界サウナへようこそ!~ルナちゃんはととのいたい~』

異世界への転生装置を修理する目処がついにつきました! かくしてルナの帰還を目指し皆が動いていくことになるのだけれど、いざ元の世界に帰るとなるとルナの気持ちに陰りが見えはじめる。あの暗く重かった日々に帰るのか。その実感がルナを苦しめて、ならいっそヌシさん、転生者である太田さんがそうしたように異世界定住するという手もあると、思い悩む日々が続いていたのですね。

そんなルナに転機がおとずれます。異世界からやってきた人がいる。突然の異世界に戸惑っているその人の助けになろうと飛び出したルナが出会ったのは、かつての友人? 岬であった。岬にここが異世界であると説明し、けれどすぐにも帰れるという状況において、まだ帰りたくないという気持ちを言葉にしてしまう。

離れがたいこの世界の友人たち。暮らしやすく充実したここでの毎日。それがルナをして帰国したくないと思わせるなら、同じく自分を待つ家族や岬の存在はルナにどう働きかけることとなるのか。今日のルナの心情が明日のルナの決断にどう影響し決定づけていくのか。まさしく山場直前といった局面にあると感じさせるシーンでした。

2024年8月25日日曜日

『まんがタイムきららフォワード』2024年10月号

 『まんがタイムきららフォワード』2024年10月号、一昨日の続きです。

『ウクレア!』

姉に身代わりを頼み、ライブ会場へと急いだ空子。ウクレレ部の皆といっしょに喜びを感じていたい、そう申し出る空子と、そんな空子を迎え入れる部員の皆であります。その時の表情、言葉を重ねずとも通ずるものがある。誰も欠けることなく、一緒に、皆で。その思いをともに立つステージ。切実で、けれどそれよりも気持ちの浮きたつ、高揚感ある空間が広がっていくのでした。

今回、ステージに出る前に皆がやった掛け声、レッツ! レアレア!! これの意味するところ。ハワイ語で、レアもしくはレアレアは「しあわせ」や「喜び」なのだそうです。すなわち、空子がいっしょに感じたいといっていた「喜び」。さらにいえば、この漫画のタイトル、ウクレアも、そこに喜びがあることを意味している。

ええ、この漫画のテーマである「喜び」が、こうして描かれた今回。歌う喜び、演奏する喜び、それは仲間がいればなおいっそうに強く大きくなって、そして聞くものも引き込んでさらなる広がりを見る。ステージの上の笑顔。客席にも笑顔が広がって、このしあわせの伝播しそして貝殻となって返ってくる。喜びが喜びを生む、その連鎖に胸の熱くなる思いのしたのでした。

しかしいいライブになりましたね。これが会長にも届いていてくれればいい。本当、かたくなな音羽の心を溶かす、そんな日のくることを願います。

ところで、PaloloとPua Carnation、すぐに楽譜が入手できなさそうなので、どうも聞き書きしないといけない模様……。聞き取りは苦手……。

『スローループ』

ヤバい子、藍子の登場だ! いや、最高ですよね、この子。二葉のこと好きすぎるあまり、自首しそうな勢い。いや、自首はしないですけど。でも二葉はひよりに、釣りに夢中で、自分のことなんて見てくれていないのかもしれない。千々に乱れる藍子の思いよ。二葉においてはひよりに敵わず、気を利かせてサンドイッチを作るもこちらは小春に先んじられと、なかなかいいところのないこの子をそっとサポートする恋先生が本当にすばらしい。ええ、恋先生、素敵なお姉さんぶりでありましたよ!

そして藍子さん、御乱心!? なんとひよりに釣りで勝負を挑みます! レギュレーションは!? まさかの生き餌縛り!? ともあれこの勝負が導く結果やいかに! 決して悪いことにはなるまいという、そんな予感があるのは大変いいことです。

『球詠』

天王学院との練習試合にて、やたらと気合いのはいっている新越谷の面々。夏のレギュラー枠を勝ち取るためのアピールタイムだと、一年生たちの間で話題になってる。もしかしたら自分たちもレギュラー入りがかなうかも、期待は膨らむのですが、先輩たちの勢い、パワーに気持ち負けしそうになっちゃってる。

と、こうした状況は、全部の芳乃の策略なのか! いや偶然? たまたま? いずれにせよ、この秘密は息吹だけが知っている。この状況が明かされるくだり、本当に面白かったです。

チームのしあがりがだんだん見えてきて、そしてライバル強豪校の様子もうかがう日々。夏の大会を前に、メンバーの思惑もいろいろ。ここで我らがヨミの活躍がさしはさまれて、今年こそはと期待も高まる。というところで、いよいよ主将岡田のくじ引き。くじ運が悪いと弱気を見せている岡田の、今年こそが最後であると実感させられるあの場面。いよいよ差し迫るシリアスに、緊迫感や、なおさらに高まるのです。

『魔法使いロゼの佐渡ライフ』

このところ体調を崩している紗菜。気掛かりは肩に浮かぶ謎の痣。いったいこれはなんなのか。倒れてしまった紗菜を介抱するそのときに、ロゼが目にしたそれは、魔力酔の痣。ロゼの世界の病気で、本来魔力のない人間には発病しないもの。それが今、紗菜の身にふりかかっていて、どうしよう。治療しようにも情報がない。どうすればいいのだろう。

悩んだ末に、ロゼが頼ったのが月渚。異世界を知る人物に助けを求めれば、そこにはときこもいて、痣のかたちに覚えがあるという。市野原の家に伝わる書物に、この痣に関する記述がある。この情報がロゼにもたらされ、さあこれからどうなるのか。深刻の度合いを深めるのか、あるいはこれが状況打開のきっかけとなるのか。

いずれにしても紗菜の置かれた状況。なんとか改善してほしいところであります。

2024年8月24日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年10月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年10月号、一昨日の続きです。

『わからせろ!ナマイキツネ様』

今回はプール&グランピング回! 登場するのは桜子、壱与様、そして刑部姉妹というのですが、やあかわいい子がいっぱいだ。マカロンちゃんは残念でしたが、しかたない。刑部姉がいれば自分は生きていけるので大丈夫です。

意外というべきか順当というべきか、高所が怖い壱与様がほんとに面白い。桜子と一緒にウォータースライダーに挑戦させられるのですが、途中で失神!? よっぽどなんですね。いえね、てっきり慣れたら面白かったってなるものかと思ったんですよ。

しかし今回、あのエネルギー切れで壱与、まほが背負われてる場面のこと。ほのかが姉としての苦労を語るところが実によかったです。そうかあ、お姉ちゃん、大変なんだな。確かに小さい子は、即回復、即全開ですもんね。

そして後半のグランピング。調子にのってイタズラしでかした壱与がですよ、さすがにしかられてわからされるのかと思ったら、むしろ泣きをいれられて、渾身の同情で幕を引くというの。なんともいえないわびしさが後を引く、複雑な読後感。なんかふふっと笑えてしまうのでした。

『てくてくっ!秘密リサーチ』

たからに呼び出されたひぐれ。たからとともに待っていたのは、岩戸あめ。内気そうな女の子でありました。待ちあわせの場所は柴又、帝釈天で有名な下町情緒残る町であります。有名な映画の話題が出たと思えば、矢切の渡しに舞台が移って、実際に運行されている都内唯一の渡し船。こうしたトピック、そりゃあ逃がせませんよね。

渡し船でも光るひぐれの土地知識。それを楽しそうに聞くあめ。この子、ひぐれウォークちゃんねるの視聴者で、ひきこもり気味だったのが、ひぐれの動画がきっかけで出歩いてみたくなった! ああ、ひぐれ、影響力ですよ! ひぐれの活動がファンの子の人生を変えたんですよ!

って感激してたら、なんとあめが西風ふうの幼なじみと判明。ああ、これはひぐれ、ふう、あめでのお出かけが確定でありますね!

『ラスボスは逃げ出した▽』

魔王を探すクエストを受けた勇者。楽な仕事と思っていたら、これがなにか大変な事実に触れるきっかけになってしまった!?

クエストの依頼者、前回登場したお姉さん、てっきり魔王の姉だと思っていたのですが、なんとお母さんでありましたか。けれど魔王は自分には母がいないという。と思ったら、即正気を取り戻して、母に会いたいという。

この矛盾する反応。どうしたことか!? と思わせてからの、意味深展開。魔王には秘密がある? 誕生の謎がある!? 魔王らしからぬ魔王にも理由が!?

ということで、その理由、次回にこそ語られそうですよ。少なくとも妖狐の介入がないかぎり、語られそうな気配です。

『ばーがー・ふぉー・ゆー!』

店長が異動になるかも知れません! なぜ? というと、店長が人手不足の原因になっているからというのですが、だからといって倉庫管理はつらい……。力を落とす店長のために、どうにか尽力してみようというこむぎと零なのですが、ここからのがんばりと空回り、さすがで、でもふたりの応対の様子、かわいくてよかったですよね。

ふたりのがんばりかなって、店長は倉庫管理ではなくエリアマネージャーに。この店はもいが引き継ぐことになるのですが、こうした変化のはしばしに描かれるこむぎと零の急接近! すばらしいのではなくって!? なんてこと思っていたら、もいさんも同じこと思っていらした! ああ、80pの本が出たら買いますよ、わたし!

なんてこといっていたら、なんと次号最終回! マジかー! こむぎゅ×零が好きだから結構ショックでありますよ!

2024年8月23日金曜日

『まんがタイムきららフォワード』2024年10月号

 『まんがタイムきららフォワード』2024年10月号、発売されました。表紙は『純情エッチング』。今月からの新連載。エッチング、エッチの進行形!? いや、美術ものなら腐食銅版画のことだよね! と思ったら、版画科学生の漫画ではないのですね。ただ舞台は美術校。美大にて黙々と絵に向きあう真面目な学生と、また切実に自分の表現に向きあう学生、ふたりの気持ちのぶつかりあう、そんな漫画なのですね。

今月は新連載が1本、新規ゲストが2本です。

『純情エッチング』

そんなわけで、真面目一徹の美大生、久留宮ハルは不真面目な学生が許せない。はやあがりする学生を見て、なんのために美大に入ったのか、ひとり憤るのでありますが、今日のハルには秘密がある。なんとカバンに、エッチな漫画の原稿が忍ばされていて、いやいやハルが描いたんじゃありません。登校時に、駅で拾ったんですね。

その原稿の主が卯月ノノと判明してからの顛末。エロ漫画を描く女学生の悩みを聞かされて、協力することになるハルであります。エロ漫画によくありげなシチュエーションに、なぜそんな展開が、なぜそんな反応が引き起こされるのか。実地に経験してみて知ろうという、その協力者、相方に仕立てあげられてしまうハルなのですね。

はじめての試みは成功裏に終わり、そしてこのふたりの関係はこれからも続きます。絵しか知らなかったハルが、また異なる表現に向きあうノノを知り、彼もまた変わっていくのでしょうか。いずれにしても少々多難そうなハル青年です。

『My Journey』

仕事をやめて、日本一周ドライブを敢行する千晴。仕事の重圧に押し潰されそうになっていたその反動か、悠々自適旅行に向けやたら晴れ晴れとした表情を見せています。

そんな千晴のもとに現れたのが、家出したという少女、葵。とっさにかくまうことになり、縁ができてしまった。その後も少し一緒にドライブする、その途上でいろいろ聞いてみれば、親が自分自身を見てくれない、跡継ぎとしての自分にしか興味を持たない。そうした不満を、鬱屈を抱えていたというのですね。

自分のやりたいことが見つからず、会社をやめた千晴と、自分の希望、大切なものに目を向けてくれない父との確執に苦しむ葵。ふたりの旅がはじまるのか!? と思わせて、世界のぱっと変わるような体験の後、無事に父親に連絡をとる。そこからの本音の語りあい。父娘のわだかまりも解消して、そして葵を自宅へ送り届ける。

こうした、旅先での人との出会いを繰り返していく、そんな日本一周の旅になるのかも知れませんね。

『ルカちゃん、みつかるといいね。』

生き別れの弟を探しているというルカ。しかし、本当に探しあてる気があるのかい!? 今日は生垣!? しかも自分がはまりこんで、いわくあほなのだそう。実際、探す場所というのがちょっと人探しするようなところじゃなく、草むら、屋根の上、木の後ろ、側溝の中。動物かと友人からツッコミ受けていますが、実際、この活動でなにか結果を出せているんだろうか?

と思ったら、なんか不思議な仲間をいっぱい集めちゃってる!

いろんな場所を探しては、不思議な仲間の不思議な行動で不思議な展開してみせたり、というか不思議な仲間以前に、ルカ自身が不思議な言動してるし、またエピソードごとのゲストもよくいえば個性的、ありていにいえば不思議なふるまいしてみせて、またもここに不思議な世界が生じるのでありました。

2024年8月22日木曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年10月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年10月号、昨日の続きです。

『追放令嬢は技能実習生になりました。~アーシャさまは野菜畑から逃げ出したい~』

なんだ今回、最高に面白いぞ。テーマは農家からの嫌われ者、ジャンボタニシ。稲についてるピンクのぶつぶつ、そいつが通称ジャンボタニシ、スクミリンゴガイの卵。なるほど、ピンクのうちは水に落とすだけで駆除できるのか。

農家としていかにジャンボタニシを対策するか、そういう話だと思って、興味深く読んでいたのですが、途中からちょっと方向性が違ってきて、でもそれがまた面白いんです。

ジャンボタニシを食べます。故郷で陸貝? を食べたことがあるというアーシャが、クロエに命じてそだちのためにジャンボタニシを調理します! 泥抜きに一週間! 寄生虫を怖れるそだちのため、10分茹でた上にクロエ渾身の浄化魔法! もうここからのテンション、ノリノリクロエとやけくそそだち。見てるだけで笑えてくる。

そして食べてみたら普通においしいというの。うん、こうやって見せられるとちょっと興味がわいてくる。だからぜひとも蒼にも食べていただきたい。食べてその感想、聞かせてほしいところです。

『さうのあっ!』

暑さにへばるリューディアです。いや、これはしかたないよ。日本生まれ日本育ちの自分でも、このところの暑さにはまいってる。日本より涼しい気候のフィンランド出身者が太刀打ちできる暑さじゃないですよ。

にしてもすっかり溶けちゃって、いつものかわいいリューディアの面目がありません。でも冷房入ればなんとか復活して、ここからはリューディアの家族についての話題で盛り上がります。妹さんがこかげとおなじくらいの大きさとか、そしてフィンランドでは親も名前で呼ぶとか、いろいろ知ることができて楽しい。

そしてここから、リューディア、こかげたちのことを名前で呼びたいというんですね。おお、呼び捨てイベント発生じゃないですか! からのちゃんづけありの呼び捨てありの、いろいろ試してついには呼び捨て。嬉しそうにしているリューディアが実に素敵でありました。

『性別不明な殺し屋さんがカワイすぎる。』

中間試験を目前として倫の留年を心配するこごみであります。放課後、勉強会をすると倫を焚きつけたら、ユーリも呼び出されての茶話会勃発。いや、茶話会じゃ駄目じゃん、勉強しないと。

カフェでね、いろいろ楽しそうにしてたのがよかったんですよ。コーヒーの苦さに負けるユーリがかわいい。加えてここにたぁ子の乱入、さらに勉強会から遠ざかるというのですから、こごみ、大変です。

カフェを出て次は図書館へ。そこで発揮されるユーリの有能さ。数学得意なんだ。さらには英語も話せる。たぁ子と英語で口論してみせて、そして追い出されるところまで、きれいな流れをなしていました。

今回の見ものは、まさかの昼日中倫の実力ですよ。なかば期待したのですが、実際こうして見せられると期待以上のものありました。倫の底知れぬところ、大好きです。

2024年8月21日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年10月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年10月号、昨日の続きです。

『エイティエイトを2でわって』

美弦と咲雪の交流、めちゃくちゃ面白いな。というかスマートフォンごしなのに、飛び出してくる美弦の圧がすごい。演奏動画をねだる美弦のメッセージ爆撃に折れて、自作の曲を送った咲雪の、メッセージくるとうっとうしいけど、返事がないとそれはそれで気になるというところ、もう本当にかわいくて、で、美弦に対しても思ったこと思ったようにいうようになってるでしょ? 煽ってみたり恩にきせてみたり浮かれてみたり、最高だと思う。咲雪は否定したがるかもしれないけど、美弦と咲雪、いい友達になってるんじゃないでしょうか。

そして、咲雪以外とのやりとりも。

ゆずのソロ、けれど自分には誰かと一緒に演奏するのが向いていたみたい。そうして自身の好み、方向性をはっきりさせていくところ、今がとても充実していると、素敵な笑顔を魅せてくれたところも素敵で、ああ彼女らはいい音楽ライフを送っているんだなって嬉しい気持ちになってくる。

誰かと合奏して楽しい。また、作った曲を弾いてもらう、それを聞いてもらうのも嬉しい。そんなやりとり。素敵だなあ、音楽っていいなあ、もしもピアノが弾けたならって、なんだか温かな気持ちになるのです。

『ななどなどなど』

後半のインパクトがものすごすぎて、前半の小町ちゃんのがんばりが霞んでしまいました!

いやね、体育祭の全員リレー、足を引っぱって負けた原因になりたくないと練習に余念がないるるですよ。ほんと、必死。小町とななどを誘って、バトンリレーの練習するんですけど、ここでね、ちょっと小町ちゃんの気持ちが変化してやわらいでいくのがね、よかったなあって思ったんですよ。

思ったんですよ!

なのに、後半、なにそのインパクト! 玉入れにて奮戦する嶺優子にななどだけれど、るるとデートをしただろうと高山萌の恨みを買っていたななど、本気の萌の猛攻を浴びることになるというのですか! と思ったら、嶺さん、やることが無茶すぎる! 上の服脱いで玉詰め込んで投げますの!? な、ななどさん、玉袋作戦はまずいですよ! で、ななども、他の子らも、一緒になって上を脱ぐ!?

な、なんだこのカオス。宮前このみよろしく、唖然とさせられた瞬間。いやもう、なんちゅう状況なんや。ほんと、あらゆる感想が吹き飛ぶ、そんな大パワー見せつけられました。

『コンビニ夜勤のあくまちゃん』

別系列店からの引き抜きにあったアルール!? よほどの好条件かといえばさにあらず、むしろ時給は下がるかも? って、そんな交渉に誰が応じるのん!? そもそもコンビニバイトの引き抜きとかあるんかな、と思ってたら、ああこれ普通のコンビニの話ではなくなっているんだ。

他店からのスカウト、なんと悪魔でありましたか。しかも強硬派。魔王を復活させ、人間世界を魔界とすべく活動する。その一員として、先行して人間界にて活動するアルールを誘い入れようというのですが、アルールはむべなくお断り。となれば時はやくとも魔王復活をと行動を起こしたものの、穏健派のみならず当の魔王本人からしても相容れぬのが強硬派と判明。かくして強硬派は退散となるのですが、その際のアルールの活躍。いつにない格好よさを見せてくれて、いやもうアルール、そんなにデキる悪魔だったんだ! かっこいいよ、最高に素敵だよ!

見事に幕を引いてみせたのでした。

魔王が脅威でないとわかって、手を引く天使エリエル。人間世界に滞在することになって、アルールと一緒にコンビニバイトをすることになった魔王様。いろいろ変わりはあるけれど、それでも変わらない日常もありそうで、その様子にほっとしたり嬉しくなったりでありました。

2024年8月20日火曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年10月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年10月号、昨日の続きです。

『ぼっち・ざ・ろっく!』

ライブにきてくれたAme。サインを貰ってすぐ帰ろうとするところを、なんとしても引き止めようとするぼっちのがんばりですよ。伝えたいことがある。その一心とはいえ、いつものひとりとは一味違う食いつきに、よほどの思いがあるのだと感じさせられる場面。続く、結束バンドメンバーとのやりとりにも、ひとりの意気込み、そしてそんなひとりを信頼するメンバーの姿が描かれて、いやもう前提はしっかりと構築されました。

観客席から結束バンドの演奏を聞くAme。自信を失い俯く彼女に向けて語りかける後藤ひとりの、おずおずとしながらも力強い精一杯のメッセージがまた泣かせてくれて、この演奏が、言葉が打ち破ったAmeのわだかまり。不信も不安も一切合切を吹き飛ばしてくれたそのパワーに、後藤ひとりという一人の人間のステップアップもまた感じさせられる、実に素敵なシーンであったと思います。

本当、後藤、強くなりましたね。

『神絵師のおしごと』

神様からアバターデザインの依頼を受けたもみじ。自由に描いていいのだぞ、そういわれるも、盛りし者祟りあり、強く拒絶することがある。ああ、なんという信頼感でありましょうか。もみじ、実に信頼のおける絵師であります。

さて、もみじの仕事の第一歩は神様、美美霹靂の人となりを知ることからはじまりました。で、最初の質問というのが姫ヤオの推しキャラが誰かってとこ。でもね、これ、結構正解といいますか、ビビ様のオタク語りから漏れてくる素の人柄。迂遠な聞きとりするよりも、ずっとビビ様という神様を知ることができている、そう思わされる一幕でありました。

そして様々な注文なんかも盛り込んでできあがるデザイン。思いつくまでは長いんですけどね、ビビビときたら後は速攻でかたちになる。かくしてできたビビ様アバター。しかもこれを動くよう2Dモデリングするよう依頼されて、いやもうもみじ大忙しはありませんか。

はじめてながらも、完成させたツバキ様の2Dモデル! って、まずは推しからか! で、続いてできたビビ様2Dモデルはデビューを果たしてはや人気を獲得しつつある!? いやあ、さすが神様。といったところですが、そんな神様を見守るもみじからにじむキショさ? いや! そんな酷いこといわないであげてください! もみじはキショくないよ! もみじはなにもまちがってないよ!

『スポチャン!』

めちゃくちゃ面白いな。あまりに面白いので、部長の半裸スタイル封印のくだりのインパクトについて触れる余地もないという。それぞれの部員が参加する各競技でですよ、誰がどう活躍するかというの。まずは基本動作有段者の部にて決勝戦に臨むあかりの気迫。この子がなにを苦手としてきて、しかし今年こそはきっと負けないと意気を高めてきたその結果。いやもう、あの満面の笑みに溢れるやりとげた感がね、最高だったんですよ。

お昼休憩を終えて、次は打突競技に移るのですが、そこで冴える部長レイの技! 小太刀の部で優勝を果たしたと思えば、二刀においてアメリアは3位決定戦に進出。見事3位を勝ち取って、続いての活躍は対ほむらに向けて技を練りあげてきたももに託される。ほむらは長剣フリーの部で優勝。その強豪を相手に、ももの技は通用するのか!?

勝負の場は武器自由の異種の部。部員皆の躍進を描き、我らが主役ももの活躍への期待を煽る今回。見どころあり、盛りあがりありの、本当に目の離せない回となりました。

2024年8月19日月曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年10月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年10月号、発売されました。表紙は『ご注文はうさぎですか?』。千夜とシャロ、ふたりが甘兎庵で一休み? レモネードフロートの千夜、クリームソーダのシャロ。ふたり背中をあわせるようにしてゆったりと涼んでいる、そんな情景なのですが、嬉しそうな笑み浮かべる千夜と対照的なシャロ。これ、照れ隠し的なやつなんでしょうね。シャロのフロート、アイスクリームについてる顔がかわいらしいワンポイントになっていますよ。

今月は新規ゲストが2本です。

『マジガワ!〜魔法少女のきぐるみ〜』

人間から外面を排除して、その飾らぬ内心、本音を露出させる外敵がやってきた! その名もホンネーダー? その危機に際し現れたのが、外貌、キグルミヒーロー。我らがオタクに優しいギャルを模するメノンのもとに、キランと現れ、ポコン、コロンと転がった、小さなかわいいぬいぐるみ。そのジッパーを引いたら世界が様変わり。メノンは魔法少女にきぐるみチェンジするのでありました。

主要登場人物は高校にしてギャルデビューを果たした? 朔桜メノンと、誰とも交わらぬ一匹狼、逢月見シキのふたりです。友達をじゃんじゃん増やそうと頑張ってるメノンが、人を避けるシキとも交流しようと接近してみたら、見てしまったその正体? なんとかわいい系女子を全力で推す、そんな活動している子だったというのですか。はいいとして、学校の踊り場でそんなことしとったら、そらすぐバレるよ!

ふたりともに外貌を被って本音を隠している。そんな女子がさらにきぐるみチェンジして悪と戦う? そんなストーリーなんでしょうか。いずれシキも戦士となるのか、あるいはきぐるみメノンを推すサポーターになるのか。とりあえず今は、メノンの初戦、その活躍に期待でありますね。

『セイユー・セイミー!』

声優、ヱ楠まきなとして活動している七巻とまる。デビューで主役を射止めるも、その後ぱっとしないのが悩み。端役と配信で食い繋ぐ日々を隠して、普段は地味な女子高生をやっている。そんなとまるの前に現れたのが、やたらキャラが強い子。とまるのデビュー作のキャラアクキーをカバンにつけたその子は、まきなのファン!? と思わせて、自称ライバル。本職のモデル活動を辞めてまで、声優になり、まきなに勝とうというんです。

その意気込みのすごさに反し、なかなか結果が出せないのは、規定に添わないその破天荒ぶり? いや、応募規定からはみ出すのは破天荒とは違う気がする。ともあれ、そんな癖強河合すずめの事務所入りが描かれた初回。無事すずめも入所、さらにはまきなへの宣戦布告を果たして、さあどれだけ活躍できるのか。

ここだけ見るとすずめが主役みたいだけど、主役はまきな、いやさとまる。すずめの存在が後押しとなって、とまるの活動もまた飛躍を見るのでしょうか。

『アイドルビーバック!』

メンバー間のあれこれを勘繰られてのフェス登壇? やたら不安がっている椿だけど、あんじゅたちはリラックスしたもの。アイビバとらぶふぇにの出番は8時間も違ってる。露骨にやりあったりすることはないし、アンチだってまずこないよって。むしろ一番心配すべきは無関心。実際会場を見てみれば、場所とり、時間つぶしをしている人もいる始末。登壇した出演者も、感心持ってもらえなくてつらい、誰もペンライト振ってくれなかったらどうしよう。まさしく、その一番の敵に向きあわんとしているのですね。

さて我らがアイビバはといいますと、むしろ闘志を燃やしている。あのピリっと電気発するかのようなじうじうの横顔、鮮烈! そして実際ステージに立てば、一気に観客を引き込みはじめるっていうんだからかっこいい! あのアイビバ登場のシーン、うわあ、キテるなあって思いましたよ。そしてそこからのじうさま。まさか最前で寝てる客にあそこまで煽りかましていきますか!? というか、これ、一生もんの思い出じゃん! じうさまにあそこまで注目していただけただなんて、一生の宝物にしていけるエクスペリエンスですよ!

かくして観客全員を引き込んで、自分たちの世界を作り出したアイビバ。これが歴感じさせる所以か! でも同時にフレッシュさ感じさせる。さらには次のグループの子たちへの気配りを忘れない。ああ、これはみんな好きになるわ。センターあんじゅのテンション高めプレゼンテーションと、クールじうさま、ふたりの個性がやばいな。人当たりよくアピールするメンバーがいれば、クールというかビターに引き締めてくる甘やかさないメンバーがいて、そしてこの個性の幅を纏めてつなぎとめるのがともこさまなのか。

その後の特典会の状況もめちゃくちゃ面白かった。じうさま、あの行動がヤバい。でもクセになるんだ。教育されてしまうのか、ファンたち! ああ、それもまたありだと思います。

そしてらぶふぇにに移ったひよがきてくれていたことに気づいていたあんじゅ。ともこさまには幻覚扱いされてますけど、近くで話を聞いていたひよ。気づかれていることを知ってドキドキしてるの。ああ、なんかいいなって思いました。今後が楽しみです。

2024年8月18日日曜日

今日は休みます

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2024年8月17日土曜日

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2024年8月16日金曜日

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2024年8月15日木曜日

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2024年8月14日水曜日

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2024年8月13日火曜日

『まんがタイムきらら』2024年9月号

 『まんがタイムきらら』2024年9月号、昨日の続きです。

『スミレとリリィ』

スミレに思いを寄せるリリィ。その恋心の帰着するまでが描かれた今回。実によいものを見ることができた、そんな思いに満たされる充実の結末でありました。

ピンチの際には助けてくれるスミレを王子様と慕うリリィ。その思いが、他の子のピンチにも同じく全力を出すスミレの姿に揺らいだ? 自分には特別なスミレ。けれどスミレにとって自分は特別であるのか? 他の子にとっても王子様、他の子にとっても特別なスミレに気持ちをザワめかせるリリィ。その波立つ思いの様に、この子の健気で弱気で受け身でいじらしい、そんな多彩な思いの綾を見て、美しいなと思わされたのでした。

そして、舞踏会のお誘い。いつまでも受け身ではいられない、リリィが勇気を出すのと同時にスミレからもお誘いの声がかかって、この互いに相手を特別と思いあうラスト、これがまた際立って美しかった。その描写の細やかさ、美しさもあわせて魅せる、素敵な漫画でありました。

『しあわせ鳥見んぐ』

海水浴場でのこと。人がいっぱいで鳥を見られないといって、スネてる翼がかわいいですね。けど、そんな中、ひとり思う様鳥を見る岬! 監視員のバイトをしている岬だけは、双眼鏡をフルに活用することができる!

って、コアジサシ見るんじゃなくて、ちゃんと海の安全を見守ってくださいよ!

コアジサシ見たさに双眼鏡使おうと騒ぐ翼とのコントラスト。いやほんと、今回は翼が実にかわいいエピソードでした。

My Private D☆V

『キミはあくまでも。』のあきらんぬです。

D☆Vポイントは、「いろいろと大きな女が好きです」。大きな女! 今、時代はまさに巨女ブーム! という理解でいいのかどうなのか。イラストではヴェネル様をちょこんと腕に乗せた巨大化エクールカがどーんと描かれて、ああ、やっぱり巨女ブームはきてるんだ!

いろいろとというのが重要なのでしょうね。思えばエクールカはメイド姿でもいろいろと大きかった。サラロットもいろいろと大きかったですよね。マ、マーシャは……、置いておくとして、いろいろと大きな女が多彩な誌面は、こうした好みの上に成り立っていたというわけですね!?

2024年8月12日月曜日

『まんがタイムきらら』2024年9月号

 『まんがタイムきらら』2024年9月号、昨日の続きです。

『キミはあくまでも。』

風邪がなおったヴェネル。喜ばしいことなのですが、反面エクールカのふるまいが気になるヴェネルであります。エクールカに避けられている。なぜなのか。考えてもわからないヴェネルは、手作りプラネタリウムを作ろうと思い立つ。しかもただ作るだけでなくエクールカが欲しがっていたたこ座をふたりで作ってみよう。

そうしてしあわせな時を過ごすも、そこでヴェネルの問うたこと、最近のエクールカがどこか変だと感じているというそのことが、エクールカの異質な行動をうながしてしまった?

けれど、その果てにエクールカの見せた笑顔。心からの親愛の情。それがヴェネルとエクールカのぎこちなさを溶かすのか、と思わせて、この展開! 倒れたエクールカ。意識も失って、これはやはり悪魔に禁じられた感情だからなのか。

本当、ささやかなしあわせを望むことが許されないとなれば、どれほどに悲しいことでしょう。ふたりのこれからに、なんらの幸いな展望があること、期待します。

『ほぐして、癒衣さん。』

富美子のカンフー人形、かわいいですね。さて今回は、富美子ふっきれながらもとっちらかる、癒衣さん自覚する、夏鈴さんごまかす、の3トピックが光るエピソードでした。

ダイエットを考える癒衣のために、求人誌運びや配布先の店舗まわりをつきあう富美子。癒衣が夏鈴と暮らしていることを知り、ショックは受けつつも気持ちの整理をつけた彼女がですよ、廊下の曲がり角で癒衣に肩を抱かれてみたり、冊子を運ぶ過程で癒衣の荒い息を聞いてみたりで、気持ちがどっちらかるというその様! 本当に面白くて、いやあもうこの人大丈夫なのでしょうか。

でも、その後の癒衣との対話でですよ、癒衣が夏鈴のことが好きと自覚する、その流れを作ったのが富美子なんですよね。いわば敵に塩を送るようなふるまい。これができたのは、富美子がもう納得しているから、っていうことなんですよね。そう思えば、健気な態度に涙ですよ。富美子は富美子で、しあわせになってほしい。本当にそう思います。

そして夏鈴のごまかし! これでごまかされるのは癒衣さんくらいだと思います。

『妄想アカデミズム』

一葉さん一家と親睦を深めた今回。それでわかったことといえば、一葉父母がとんでもなく浮世離れしているってこと。あと、莉子の妄想、わりと伝わっちゃってる? いやほんと、莉子との関係を問われてライバルと答えた未春でしたけど、その影で妄想を暴走させていた莉子です。それが通じたのか、あるいはその後のかわいい発言の顛末がゆえなのか、よい関係という感想にこめられた意味深さ!

いやだって、ゆうのこと家族だって娘一葉がいっただけで、結婚まで話がすっとぶご両親ですよ? このやりとりだけで、ふたりに届くペアグラス。すっかりカップル認定なわけですが、それと変わらぬ認定が莉子未春にくだされていたとしてもなんら不思議ではない!

模試の判定結果など東大受験に向けての進展なんかも語られた一方、それぞれのカップルの進展なんかも語られた、なんてこと感じさせられたエピソードでした。

2024年8月11日日曜日

『まんがタイムきらら』2024年9月号

 『まんがタイムきらら』2024年9月号、昨日の続きです。

『スロウスタート』

生徒会の挨拶運動。校門に立って、登校してくる生徒に挨拶をする活動なんですが、これを通じて判明していく様々な種類の人見知り。多人数相手だと大丈夫。逆に少人数なら大丈夫。対面でもお店のマニュアル対応なら平気だけど、ぐいぐい詰めてこられると無理。

そうした中、綴がひとり、多人数も少人数もどっちも駄目だと自信満々でいうのがね、ほんと面白い。それ誇っちゃあ駄目なやつだ。

苦手を前にして、どのように克服していくか。そうした心意気なんかも語られた今回。全体にフレッシュで、前向きな素敵エピソードだったのですが、周の突進がすべてを破壊する! いやもう、びっくりの突進でした。周囲見てません。

『ばくちぬぎ!』

謎の黒服に連れていかれようとする氷央を見捨てることができず、一緒にトラブルに巻き込まれてしまったミクルです。借金のかさむ氷央に返済を迫るべく、雀荘バイトに投入されたというんですね。で、ここまではいいのだけど、ミクルも一緒にバイトすることに。麻雀のルールもよく知らないのに!?

そういって同じ絵柄集めてるミクルなんですけど、東を4枚、一筒を3枚って、これめちゃくちゃの強運発揮してる場面みたいだな。残念ながら、それを生かす知識がミクルにないってだけで。

勝ち方を知らないために、ばんばん振り込んじゃうミクルに、氷央から振り込んだら脱ごうかと提案。いや、そんな提案に乗っちゃ駄目だよ! とは思うけど、乗るのかミクル。でもあまりの負けっぷりに、店長がついてくれることになって状況様変わり! いきなり天和を皮切りに、字一色の清老頭の九連宝燈のと役満を連発して見せて、勝ちまくり。お客さんにも好評で、バイトも成功。いいことづくめだったのですが、この先、ジョーカーを相手にするには運だけでは勝てない現実もまた突きつけられるのです。

氷央を破ったのもジョーカー。情報を得るも詳しいことはわからず、また幻のもたらした情報とも齟齬があって、いろいろ謎が深まるばかり。いや、氷央がジョーカーではあるまいな!? いやそれはないか。ともあれ、ミクルの特訓が約束された今回。しばらくは氷央相手に部内での対戦となっていくのでありましょうか。

『けいおん!Shuffle』

リサと真帆の関係、なんとも微妙な距離感ですね。リサは真帆のこと好きなのに、真帆もリサのこと評価してるのに、なのにどうしても素直に気持ちを出せないという。リサが素直じゃないんですよね。もってまわったいいかたするから、と思うんですが、それにむきになっちゃう真帆も真帆。互いに相手の心情わかりつつも、そのまま受け入れることができなくなっちゃうんですね。

で、それを調整するのが紫なんだ。ほんと、紫、有能だなあ。この漫画で一番地味めに皆を下支えしてる、そんな子だと思います。ああ、ドラムだから? いやどうだろう。ともかく今回もリサと真帆の間に立って、部内に不和が広がらないようにする。いやはやお疲れ様です。

からの、自分たちの演奏動画勝手公開を発見してからの展開のはやさ! ここは楓のお手柄でしたね。バスケ部の子らのやらかしでしたが、ファンがいることの嬉しさ知った真帆。というか、うっかりリサのこと褒めちゃってるよね! ほんと素直にばんばん褒めちゃえばいいのに。リサ、最高だーって。ね、そうしたらさすがのリサも白旗あげると思うんですよ。

2024年8月10日土曜日

『まんがタイムきらら』2024年9月号

 『まんがタイムきらら』2024年9月号、一昨日の続きです。

『ほうかごバスケット』

うわあ、あかり、めちゃくちゃかわいいなあ! はいいとして、初の体育館使用に沸き立つ同好会メンバーですよ。さあ、いよいよバスケ三昧だ! と思いきや、バスケ経験者のふたりには不満が。それは、床がきれいじゃなくてきゅって鳴らない。なので皆で拭き掃除からはじめます。

その後、何度かシュートを決めて、初心者代表のけいのスリーポイントシュートも披露されて、あかりたちにもその存在感を見せつけた! と思ったところで、ここからさらなる一歩を踏み出さんと、けいの導きにしたがい、いよいよバスケの世界に飛び込んでいくのですね。

それが筋トレ! プランク! ああ、もう、基礎トレーニングからやるとは真面目まじめな同好会。他の部からも疑問に思われているのですが、でも強くなるには基礎身体能力大事! ええ、厳しくも先を見据えた活動です。

『異世界魔王ごっこ~魔王は姫を倒したくない!~』

シエル姫の結婚式当日。幹部らとともに町に潜入した魔王たち。こそこそと情報集めたり、ウェディングケーキをすり替えたりと、地道な活動するのですが、そんななか、ひとり魔王は傷心で、結婚してほしくないという気持ちと、式を壊すことでシエルを悲しませたくないという気持ちの間で、揺れ動いているのですね。

と、ここでシエルと魔王が出会ってしまって、さあどうなる。魔王にはシエルに気持ち寄せると不調が生じる呪いがかかっている! という状況で、可能な範囲で話を続けていく。シエルへの好意を再確認する魔王乃々。好意はあれどそれを打ち明けることも、自分の気持ちに素直になることもできないという悲しい運命。その状況において、シエルからの頼みごと。今日一日は休戦協定をという望みを受け入れた乃々に生じた不調。これは呪いによるものか、あるいは失恋の痛みであるのか。

そのどちらともとれそうな描写。ああ、切ない、悲しい乃々であります。

『かみねぐしまい』

ツギノ、復帰しました! でもまるでその時間の記憶がない。ほこちゃんももういない。そして神様もいない。妹まえなに聞いてみれば、なんと帰ったという。まえなとほこちゃんから願われた、記憶を消すというミッションを達成したからなのか。

こうしてふたたびツギノ、まえな、ふたりで暮らすこととなったこの家。ここでツギノからのまえなへの八つ当たり。これ、ツギノの本心知ってみれば、まえながツギノを嫌がってることに対し、自分はまえなのことかわいいと思ってるのに、なにさ! みたいな気持ちだったりするんかなと思われたりして、ほんとそれで取っ組みあいになるのか。困った姉妹だな。ほんと、もうちょっと落ち着こう。

場面かわって今度は神様側の状況です。なんと、これまで神様がおこなってきた奇跡の数々は、お母様の助力あってのものだったのか。そして母からさらなる試練。神としての力を高めるために、自分のできる範囲で願いごとを叶えること。そして人間たちに願いをきいてもらうこと。

かくして次の課題を示された神様が、ツギノ、まえなのもとに帰ってきて、さあどうなるこの家のこれから。ふたたび穏やかな日々に!? といいたいけど、ギスギスは神様いても同じか。ともあれ、なにかしらまた予想もしない展開がくるのでしょうね。

2024年8月9日金曜日

『まんがタイム』2024年9月号

 『まんがタイム』2024年9月号、昨日の続きです。

『秘密のお姉さん養成ノート』

今回は、蛍さん、笑顔に幻惑されています。とはいえ、笑顔といってもはじけんばかりの笑顔があれば、苦笑、怒りを抑えた笑顔などなどいろいろあって、そうした表情の引き出しが、主に主任経由で供給されます。でも、たしかに主任なら、苦笑、軽蔑、呆れ、憐れみ、そうした笑顔もいいかも知れない!

嘘です。軽蔑は勘弁してください。きっと耐えられません。

今回も紀ノ川さんパワーがすごかったですね。みなぎる癒しパワーに、どんどん緩む主任です。さらには藤先生の想像、おへそも笑っていそうですねから、紀ノ川さんの喜怒哀楽カレンダー。ほんと、どんだけ紀ノ川さんのパワーは強いのか。一定数の需要が見込まれるという予想もまた驚きの証言です。

そして今月のだりあちゃん。なんですの、その肉の部位がプリントされたブタさん人形! ともあれ、なにがあろうとほたるお姉様のポジションが揺るぎないところ、だりあの強火のファンとしての面目でありますね。

『黒曜ちゃんと白玉くんの変わった関係』

女の子に戻った小太郎。その顛末を家族に報告するのですが、そこで語られる黒曜に対する気持ち云々。結構シリアスな場面だと思うのですが、そのたびたびにはいる無味乾燥な親父の感想がおかしくて、性ホルモンの影響だ。束縛するタイプか。ほんと、家族から、姉から大不評。でもこの素っ気なさが、この人の個性。いやだからこそ、母と仲を深めるのに、女性となった状況が生きたのかも知れませんね。

つまり、アコヤ様がいなかったら、白玉姉妹は生まれていなかった!?

そして学校に女子として登校した小太郎。今回はしっかり黒曜とつきあってること公言して、かくして名実ともに公認カップル。さて、ここまでこうしてしっかり状況が進展した今、これで大団円でなければこの後になにが起ころうというのか。

けれど、なにかしらあったとしても、もう揺るぎない、そんな関係が築けていると思うんですね。

『良倉先生の承認欲求』

良倉が風邪をひきました。すっかり弱気になってしまって、上枝からのメッセージ、なにか欲しいものがありますかに愛と答えてしまうって、ほんとすごい弱りよう! いや、日頃の承認求める姿は、求めて得られない愛の代替であるのでしょうか。わからんけど、生徒からも嫌われてると思ってる良倉です。そうした寂しい気持ちを埋めようとする、そんな心理的背景があったとしても不思議じゃないかもしれません。

でもね、今回は星畑はじめ生徒たちから親身なメッセージ寄せられて、ああ、熱に浮かされて書いてしまったこと、それがこうして果たされて、けれど正気となれば恥ずかしいというの、ほんと今回こそは良倉、すっかり調子を崩してしまいましたね。

けれど風邪のおかげで、生徒たちからの信頼厚いことわかったのは良倉にとって収穫だったと思います。けど、それが承認欲求を抑えることに繋がるかというと……、残念その線は薄そうです。

  • まんがタイム』第44巻第9号(2024年9月号)

2024年8月8日木曜日

『まんがタイムきらら』2024年9月号

 『まんがタイムきらら』2024年9月号、発売されました。表紙は『ゆゆ式』。ゆずこと相川さんが水着で登場、とはいいますが、ゆずこは大きめTシャツ着用です! でもなんでしょう、私がメイン被写体? といわんがごとく、きょとんとした表情見せる相川さんと、そんな相川さん見てすごく嬉しそうにしているゆずこ。これ、ゆずこ、自分も被写体であるという意識がゼロだね!? むしろあいちゃん見るのに一生懸命だ! ってなくあいに表情緩んで、でもその様子がまたかわいいんですよね。

今月は新規ゲストが2本です。

『ウチから何キロメートル?』

就職そっちのけで、ひきこもり生活を満喫している暦。ゴミ捨て以外は自宅から出ません! っていうの、いいなあ! と思ってしまうわけですが、実際にこういう生活になったらぜったい体が衰える。だからなんでしょうか、友達の真予が暦に贈った自転車。それ乗ってちょっとは健康になれってことなのかと思ったら、そこまでは考えていなかったのかな?

ともあれ、宝の持ち腐れになってしまっていた自転車。それが妹、歩の来訪でがらりと状況が変わってしまうんですね。妹は自転車大好き。姉を更生させにやってきたという妹に強制されるかたちで、自転車デビューすることとなった暦。いきなり遠出は無理だから、まずは自転車で散策。ポタリングっていうそうですが、軽く自宅周辺をまわってみることとなりました。

暦がもらった自転車。えらくスタイリッシュな折り畳み自転車ですが、車輪の大きさや構造など見るに遠出には向かないやつですよね。自転車乗るならヘルメット装備。軽く下り坂降りていって、途中いろいろ調節しながらの自転車散歩。強制されてのものだったけれど、これは姉にとっての楽しい時間になったのでしょうか。

とりあえず妹の攻勢をやりすごした暦。これで終わったかと思いきや、妹、一緒に住むという。ああ、これはもう姉に逃げ場なしですね。このまま健康になるとよいのです。

『魔王の私がメイドになるわけ』

地下牢に幽閉されていた魔王が、いよいよ世に放たれる時がきた。脱出? 再起? と思いきや、どうも状況はかんばしくなく、どちらかといえば見世物? いや、ペット扱い? 時の王子にメイドになるか処刑されるかと条件出されて、前者を選ぶことになったのです。

しかし、自分も最初は気づかなかった。あちこち見せゴマになるたびに出てくる●RECの文字。これ、王子が個人的趣味で録画しとるのかな? とか思っていたら、なんとまあ、国民に向けて配信していたんだ! かくして、今や魔王も国の人気者。人から慕われる、これまでにない経験に、魔王としてのアイデンティティもちょっと揺らいでいる模様です。

しかし王子の考え、いずれ王になった暁には、国の半分を魔王に任せたい。王としての仕事の一部を任せようとしていたんですね。魔王を慕う国民が増えれば、魔王の支配も恐怖抜きのマイルドなものになる? もし善政をしくとなれば、王子の策略、大当たりですね。

2024年8月7日水曜日

『まんがタイム』2024年9月号

 『まんがタイム』2024年9月号、発売されました。表紙は『大家さんは思春期!』。水鉄砲を手にしたチエちゃん、水に濡れていつになくアクティブ、やんちゃな感じが新鮮です。新鮮といえば、髪をうしろにひとつにまとめたポニーテール。これが不思議とこの子を大人びて感じさえて、なるほど元気で素敵な表紙であります。他には『ニセアイホンアイ』、『転生アイドルはご主人様にゴロゴロ鳴きたい』のカットもございます。

『ローカル女子の遠吠え』

りん子初の富士山チャレンジ。それがもう大変なことになっていて、遠くから見れば笠雲、けれど現場にいればものすごい悪天候。御来光を目指そうにも、目の前5mの視界確保もままならないときました。

八合目まできたんですけどね、水馬がSNSの富士山情報調べてくれまして、そしたら見通しよろしくなさそう。ここから先は寒い、暴風、悪くすれば遭難という悪状況が予想され、さあどうしようかというときに、りん子のいった下山という言葉。その決意、さすがと胸に響くものありました。

しかし撤退もまた地獄のようじゃないですか。ものすごい雨。ものすごい風。けれど以前地元に帰るか悩んだときのようなつらさがない。その、なぜ、にりん子が出した答、それが本当によくて、ああずっとここまでじっくり下地の作りあげられてきた富士登山。その時間にふさわしい決着、納得感あるエピソードでありました。

『スーパー恋愛タイム~現場でドSな彼女は自宅でデレる~』

ついにベルク登場回が放送。SNSのトレンドになるも、まだキャラの名前が浸透するにはいたらず、より一層の盛り上げを期待したいプロデューサーであります。マナにその悩みをうち明け、なにかアイデアをといったことで、マナの役者としてのスイッチが入ってしまうのですが、ひとり台本に向かい、そして皆との交流を避けるかのような行動をとってしまうマナです。ただ集中しようとしているだけかも知れないけれど、そこにずっとベルクであろうとしているという気持ちを読み取ったアツシが、マナを、マナとしてではなくベルクと呼ぶのですね。

それが突破口となり、マナの悩みも解消。演技もよりよいものとなり、プロデューサーの望みも果たされた!

ああ、こうして皆でチームとなって作りあげていくドラマ。その過程、その描写がまたドラマチックであるというの、とてもよかったです。

そして物語は次の展開へ。リナと変装したアツシに出会ったお隣さん。熱い気持ちを込めた、二人とも頑張ってください! との挨拶ですよ。ふたりとも!? ということは、リナとアツシの関係がバレてるーっ!?

いや、でもこのお隣さんなら撮影の、番組の妨げになるような行動はしないだろう。という安心感はあるものの、なにかしらの動揺はありそう!? ええ、やはり目が離せないのです。

『跳べないウサギと神の島』

大奥様、織子を仰々しく迎えての天啓祭決起集会。この祭に巫女と島の秘密があるに違いないと、ひとりシリアスな表情を見せるレオだけれど、他の大人たちはというとどこか気が緩んでいるというか、だってビンゴ大好きなおじさんとか、織子にしても競馬に夢中。リンコとツムギの母は、トゲトゲしく嫌味の応酬をしているときた。ほんと、ここの大人たちは大丈夫なんでしょうか。

けれど、やはりなにか鍵となるようなことは提示されるのですね。首藤家から連続で不跳兎神を出すわけにはいかない。そこで織子が出した名、理沙子とはいったい何者なのか。そして自由に飛びまわるリンコが向きあう大樹。多くの祠をしたがえたその木に、祠に、理沙子お姉ちゃんと呼んだ、その意味とやいかに!?

実姉? あるいは親戚のお姉さん? 今はわからぬ、わからぬながらも、この島の、この島の巫女の秘密におおいに関わる名前、人物であろうこと匂わせて、さあ理沙子のなしたこととはいったい。そしてリンコとの関係は!? そこにリンコのしあわせになれる道があればと思うのだけど、その道は織子たちの求めるものとは対向する、険しいものとなりそうな予感がします。

  • まんがタイム』第44巻第9号(2024年9月号)

2024年8月6日火曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2024年8月5日月曜日

『押しかけギャルの中村さん』

『押しかけギャルの中村さん』、今月分を読みました。

『押しかけギャルの中村さん』

第48と49話

秋山さん、カリンパパさんのおヒゲにめろめろ!? いや違うのか、ダンディヒゲオジに夢中なんじゃなく、自分もヒゲ生やしてみたい。でも似合わないかな? って、やってみたら、試してみたらいいんですよ! でも、秋山はなんとなくきれいに生え揃わない気がする。

この発言にびっくりする中村にまたびっくりですよ。秋山にヒゲ生えないと思ってた! この件に対する秋山のつっこみ、中村の男に対する解像度が「女性慣れしてない男子」そのものってのが本当に面白くって、いやもうほんと、こんだけ一緒に過ごしてきてそのへんわかっていないの、よっぽど秋山がつつましく気を使ってきたんだなってのがわかるエピソードだったと思います。

ところで中村さん、秋山のシェービングフォーム見て、それで脇シューしてるところ見せてくれっていってますけど、秋山さんはそっちは剃ってないんじゃないかなあ! ええ、やっぱりちょっと解像度が甘いっぽいです。

今回はこういう解像度の話でいくのかと思ったら、終盤で想像もしない展開見せてきて、いやあ中村さん、そのジョリジョリはいけませんよ! ほんと、秋山さんがガマンできなくなったら大変ですよ!

でもって続いて49話。朝からいきなり秋山の寝床に潜り込む中村! おおう、一線を超えているのでは!? いやもうほんと、中村さん、秋山を信頼しきっています。秋山のこと、お兄ちゃんかお父ちゃんと思っているのかい!?

さて、寒いと思ったら今日は雪。ということで雪だるま作りたいという中村なんですが、町の中ではさほどの雪が集まらない。どうしても泥がついちゃって残念、ってなってしまったところに、後藤兄からのお誘い、ゲレンデにいこう!

ああ、ゲレンデでの秋山はどうなりますか。意外と滑れたりする!? いや、やっぱり運動は苦手。はてさてどうなりますでしょうか。

というの全部置いておいて、今回の中村の意味深発言! 秋山の匂いは落ち着く!

ほんと、なぜゴールしていないのかわからないふたりです。

2024年8月4日日曜日

『まんがホーム』2024年9月号

 『まんがホーム』2024年9月号、昨日の続きです。

『カワイイだけでは飼えません ~さくらば動物病院カルテ~』

ちっちゃかったチワワのココアちゃん、再会したらびっくりするほどまるまるした子になってました! の巻です。いや、成長したわけでなく肥満です。あまりの太りぐあい、具体的にいうとボディコンディションスコア5。ちょっとダイエットしたほうがいい。

ということで、飼い主さんにもアドバイスするのですね。

この太った過程、ご飯を我慢できない犬の特性が語られて、って、待てできるよね、犬って? そういうのとは違うのかな。対して猫はご飯をあとで食べるからと置いておける。そうなんだ! こういう特性とかまるで知らないので、個体差もありそうな話題ではありますけど、勉強になりました。おもしろい。

そしてダイエット手段として投入された知育トイ。早食いを抑制するためのおもちゃなんですが、こういうのもあるんですね! とまた面白い。飼い主さんも理解してくれたみたいで、成果が出るか楽しみ! なのですが、ここで厳しい表情で語るくまちゃん先輩。まあ、ほんと面白い。冒頭扉でのくまちゃん先輩も面白かったです。

『うちの秘書さま』

こわがりなのにこわい話が好きなはじめ様。ホラー映画に肝をつぶされてから、ちょっとこわい話を敬遠しています。

で、迎え火が怖い、お盆が怖い。あの世からご先祖様が帰ってきますからね。こわさをまぎらわせるために山田を呼んだら、なんとテレビの心霊特集を見たいという。なんとか回避しようとしたはじめだけど、田中さんも見るからとリビングの大画面はこわい話に占拠されて、なにをやっても裏目なはじめです。

今回は、はじめから厚い信頼を得ていることを知り感涙するメイドたちが最高でした。そして、廊下でビビったはじめの手を引いてくれたおばあちゃん。この懐かしさをもって思い出すところなんて、ほんとよかったなあって思われて、というか、はじめが七瀬にひかれるのはおばあちゃんを思い出させるところがあるからだったりしますか!?

いずれにしても、夏らしいちょい怖、それでいい話の好エピソードでした。

『歌詠みもみじ』

もみじさん、赤点とって補習です。みんなでいこうといってた海は延期、先生からも恨み言のべられて、そりゃもう大変、って思ったら、今回のメイン話題はなんと恋愛ネタ! 補習仲間の阿久津と一緒にファストフードにいったらば、宇賀神ちゃんに見られてしまって大惨事。仲睦まじいふたりとかいいふらされたもんだから、臨戦態勢の千恵と咲子が駆けつけてきて、阿久津火だるま、集中砲火を浴びるというのですね。

今回の被害者はまぎれもなく阿久津。勝手に恋愛の嫌疑をかけられ、その気もないのにもみじからは袖にされ、さらには本命まりなに誤解される。完全についえた恋愛の糸筋。まあ、本人が踏み出せないのもいかんのですけどね、というのが描かれたラストに涙さそわれるわけですが、それ以上に興味は千恵と咲子の恋愛の行方。ああ、こちらの恋模様のより深まるところも見てみたいです。

2024年8月3日土曜日

『まんがホーム』2024年9月号

 『まんがホーム』2024年9月号、昨日の続きです。

『スナックあけみでしかられて』

今回は駄菓子の話題です。大人、大盛り上がり! 取り残された感ある乃里ちゃんはちょっとご機嫌ななめになって、そんな乃里ちゃんをおもんぱかってか、あけみさんが駄菓子の買い出しに誘ってくれました。

私はリアル駄菓子屋に触れることのできた最後くらいの世代だと思うんですよ。実際、店のたたずまいとか品揃えの雰囲気とかよく覚えているんですが、自分はあまりお菓子は買ってなくって、ほぼガチャガチャ、今の何百円とかするやつじゃなく、20円でできるやつが記憶に残っています。だから紐のついた飴っていうのは覚えになくて、でもの黒い猫のガムとか丸ふたつの絵のガムとかは覚えています。

そうした懐かしさ感じさせてくれるところ、ついつい思い出にふけってしまうところなど、なるほど大人が夢中になるわけだ! ええ、乃里ちゃんよりもずっと大人がエキサイトした今回。ちょっと甘ずっぱい乃里ちゃんの気持ちなんかも実によかったんですが、騒ぐ大人を見やる乃里ちゃん、この感覚がとてもよかったと思います。ええ、乃里ちゃんや、子供時分を遠くに見るほどに、こうして子供の気持ちにふけるものなんだと思うんですよ。

『へなちょこお嬢さん世話焼きオネェさん』

あかん、やっぱりへなちょこうずちゃんが好きすぎる。今回は初っ端からゴミ拾いしつつゴミ撒きしちゃったうずちゃん。いいことしてる、意気揚々とスミレさんに自分の成果を見せつける。でもゴミ袋の底に穴が開いてて、そっからゴミがボロボロと……。

これ、ゴミ袋をひきずっちゃったのかな? って思ったんですよ。でも違ったんですね。野良猫にバリっとひっかかれたのが原因か。新たなゴミ袋をさずけたスミレですが、放置しておけばまた猫にやられそう。見るに見かねて、うずちゃんのこと手伝ってしまうというんですね。

前回ラストでスミレという名で角田を呼んだうず。今回からはそれで定着するのかと思ったら、相変わらず次々違う名で呼んでいて、この子は洞察力が足りてるどうこうではなく、物事に注意を向ける意識がないんじゃないかって。普通、名前を覚えなかったりしたら人は不機嫌になるんですよ。けれどスミレはむしろそれが心地よいといってくれて、というのはかつて自分に向けられた好奇の目、本当の自分をではなく属性でもって評価する決め付けからうずが解き放ってくれるから。

そうした自由さを得て気持ちを軽くするスミレがまた素敵と思える漫画なのですね。

そしてうずに「スミレ」と呼んでほしいといったスミレ。アンタがつけてくれた名前よ。その言葉に感じるスミレの気持ち。それが沁みたのですね。

『はなまるゲーセン飯!!』

高梨紗季子、大活躍! お祭り屋台のお好み焼き。そのお品書きを書くのですが、字がきれい! 何度も賞もらってるし! って、いかん、これは好きになっちゃうパターンだ! いやね、字がうまい人にはやっぱりあこがれるものですよ。

お祭りが近づくにつれて、盛り上がる気持ち。準備も余念がなく、と思っていたら園香、風邪をひいてしまいました。それを知った紗季子が、園香のためにクレーンゲームに挑戦する。狙うは園香も好きなキャラクター、ペンタゴンなのですが、なかなかうまくとれなくて、そこに樺恋のアドバイスもあって、ついに獲得! ああ、これでふたりでお見舞いに向かえます。

そう思ったら田貫とパ宮もペンタゴン持ってお見舞いに向かっていて、この4人合流しての園香への呼び掛け。いい友達だなって。ええ、この友達という関係が鍵になっていた今回のエピソード。ええ、やっぱりあがいんは紗季子にとってのオアシス、仲間、友達とともにあれる憩いの場になっていくのですね。

2024年8月2日金曜日

『まんがホーム』2024年9月号

 『まんがホーム』2024年9月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』。ついにこの日がきてしまったというべきでしょうか。最終回! 21年間ありがとうございました!! の文字が踊るこの表紙。らいかと竹田は卒業式の正装で、卒業証書の筒を手にしてすまし顔。彼らはこれから遠く離れての生活となるわけですが、その日々を超えた先にどのような未来を描くのか。そうしたこと感じさせてくれる表紙、そして最終回でした。

『らいか・デイズ』

『らいか・デイズ』の衝撃は今もなお覚えています。こんなにうまい漫画を描く人がいるのか! シンプルで、けれどその内実は際立って充実して、まさしく巧手。キャラクターそれぞれが担う役割を充分に演じて、きびきびと無駄なく、シャープにエッジの立った四コマの連続に、それはそれは舌を巻いたものでした。

当初は漫画を駆動すべく役割に徹していたキャラクターたちも、次第にそれぞれの個性を色濃くまとうようになって、顕著なのはやはりらいかと竹田でしょうかね。大人顔負けの天才児と一歩及ばない負けず嫌いの秀才だったふたりは、そうした個性を内包しつつ、より人間らしい幅を持つにいたって、いつか恋仲に。そしてこの度迎えた最終回においては、未来を思いつつ別れをしのぶ、そんなふたりにまでなったのですね。

この変化。変化なのか成長なのか、それはわからないけれど、四コマ漫画がキャラクターによるドラマを求められるなかで対応し、そしてらいかたちはその傾向をまさしく牽引する一群をなしていた。やっぱりトップランナーだったなあって振り返ってなお思わされる子たちでした。加えていえば、最終回と聞いたときの、え!? 終わるの!? なんで!? という驚き。だって、いまだなんら衰えることなく先頭に居続けていると思っていたんですから。だからこそ、有終というべきラストになったのだと思います。

しかし『らいか・デイズ』が終わるとは。四コマ漫画の景色がまた変わります。

『孔明のヨメ。』

長沙に向かう関羽。その胸中にはいかな思いがあるのか。劉備にはひっかかるところがあって、その心配から孔明をともないこっそり関羽に同行。そして関羽はというと、甘夫人の病状を危惧し、劉備を奥方のもとにはやく帰らせるべく、急ぐ気持ちが収まらない。

ええ、この焦りをこそ劉備は気にしたというのですね。

さて、長沙にて関羽を迎え撃つのは黄忠です。47歳関羽を小童呼ばわりする老将ながら、その腕前は健在。関羽を前に一歩も引かず、むしろ一合一合打ちあうほどに互いに相手を讃える気持ちを深めていく。さあ、この戦いの行方やいかに。今後のためにも黄忠を生かしたいと思う関羽と、主君の命により得意の弓をもって関羽を討つのか黄忠。

戦いは次号。はたしていかなる結末を迎えるのか、こうご期待です。

『ガチ恋カウント2.9』

リコ、やりました。根性、あるいは恋情でもって食らいついた練習生試験。ついに合格となって、ああ人生の転機ですよ。評価されたのは、短期間での成長もさりながら、メイデンや琥珀に与えた影響。総合的にリコという人間が評価されての合格だったのですね。

さて、これからが大変です。仕事を辞めねばなりません。ああ、あの上司さん、もう出てこないのかな……。はいいとして、梓、ひなせ同様に寮に入ることになりました。そこで密かに葛藤していたメイデン芽生子の内心とか、地味に面白くって、ほんとこの人、リングを降りたらかわいい人です。

メイデンとの祝勝会で、不安を感じていたリコがメイデンの言葉に腹くくるとかね、こうしたやりとりやっぱりよくて、と思ったら、オタク仲間の山田さんからのメッセージ見て、リコに男性の影!? 慌てる芽生子。このギャップよ! ほんと、芽生子はかわいい人です。

さあ、これからリコの練習生生活がはじまりますよ。同期の梓、ひなせとの仲も深まろうという予感が嬉しい。でも、プロテストは来月。ってこたあ、さすがにこれには挑戦しないだろう! とは思うんですが、どうでしょう。なんせリコに関しましては、なんら予測も予感もはたらきません。むしろ無謀にも突き進んでほしくさえあります。

2024年8月1日木曜日

今日は休みます

今日は休みます。