2021年7月16日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2021年9月号

 『まんがタイムきららMAX』2021年9月号、発売されました。表紙は『ぼっち・ざ・ろっく!』。背景にビビッドなピンクを背負って、結束バンドの4人、見事に勢揃い、一緒にジャンプですよ! でも後藤ひとりだけ転げ落ちるみたいになっていて、この子、自分の役割、見事に果たしてくれています。大きなリボンを蝶ネクタイっぽくつけた虹夏、ズボンにサスペンダーもマッチして、なんか可愛らしいですね。リョウの控えめジャンプも可愛いです。

今月は新規ゲストが5本です。

『お姉様のVな事情』

酒クズ系Vチューバーとかいうジャンルがあるのん!? 昨今人気の神酒シズク、酒にギャンブル、あまりの振舞いに中身はおっさんと噂されているVチューバーなんだけど、その正体は主人公逆瀬川マリナだけが知っている。お隣のお姉さん、苦楽園ミユキ、ん? 阪急今津線から甲陽線? ええと、まあいいや、文武両道容姿端麗、憧れのミユキお姉さんがその酒クズ系Vチューバーの中身だというんですね。

今回初回は、シズクの正体をマリナが知ってしまうところが描かれて、まさか接点などあるまいと思っていたシズクとミユキ、この両者がなんと同一人物だった。佃煮届けにうかがったお隣の開いた窓から見えたのは、安酒かっ食らいながら配信しているミユキお姉さん。えらいこっちゃ。なんで窓を開けたままに……。いや、放送前から飲んでたといってたなこの人。酔って失敗するタイプだなこの人……。

完璧で通っているミユキ。それだけに気が抜けない。たいていのことは思いどおりにいくせいで、確率に翻弄されるガチャやギャンブルに心動かされてしまって……。ほんと、これだけ聞くとなんかそういうこともあるんかなって感じだけど、同じ飲むならいい酒飲んでというマリナの叫びもよくわかる。こうした思いのミスマッチ? ついていくだけで精一杯って感じになってるマリナのツッコミ? サポート? それが面白いことになりそうですね。

『オウルデイズ』

半人半鳥なのかな? 人鳥と呼ばれる存在の通う学校に入学した鳥好き少女、小鳥遊蛍。あまりに鳥が好きすぎるせいで、人鳥を前に奇行が目立って友達作れないでいたのだけど、そんな彼女がこのたび知りあうことになったのは、シマフクロウの神威チカ。初対面でいきなり求婚とか、やっぱり奇行の目立つ蛍であります。

蛍とチカ、ちょっとベクトルは違うっぽいけど、コミュニケーションに苦手があって、いまだ友達を作れていない、そんなふたりがそれぞれに不器用ながら距離を詰めていこうというこの関係。なんとしても友達に、そう思うものの蛍の奇行にチカ、ちょっと引いてますやんか! ともあれそれでもちゃんと友達になれた。これ、チカの度量ゆえかい!? いや、それだけ友達欲しかったんだな。

合間合間に鳥の生態もろもろをもとにしたトピック差し挟みながらの不器用なふたりのガール・ミーツ・ガール。不器用ながら頑張ってコミュニケーションとろうとする姿、これは確かに魅力的。チカ、ほんとチャーミングだったと思います。

『コンビニ夜勤のあくまちゃん』

悪魔の娘、アルール。悪魔としては結構高位の存在のようだけれど、魔王復活に必要な陰エナジーを集めるために人間の世界にやってくるも、人間を侮って準備不足のまま来訪してしまったのが大失敗のはじまりで、楽勝と思っていたはずがまるで思うようにいかず、路頭に迷い、そしてついにはコンビニバイトで食い繋ぐまでおちぶれるはめに。

というか、駄目だった時は出直そう! しもべのカラス、イレイナのアドバイス、的確だからちゃんと聞こう! でも高位であるがゆえに侮り、高位であるがゆえに下位の意見を聞き入れることもできなくて、でもついには人間風情に土下座してしまったのか……。アルール様、それができるのなら、ちゃんとご家族に助けを求めましょう……。

コンビニ勤務はたまたまだけど、陰エナジー収集には打ってつけの場所というの、結果オーライ? しかしあまりにコンビニ勤務の闇っぽい話が描かれて、いやもう大変な職場ですよまったく! 陰エナジーたれこめる店内、それをばっちり収集すれば、店内はすっかり清められて、対してアルールは体がちんまりしてしまうんか!

これ、結構な超常現象だと思うんですが、バイトの先輩、光野天子は当たり前みたいに受け入れてる……。ただものではないなこの人……。うん、この人にもきっとアレなバックグラウンドがありますよ、そんな雰囲気漂わせて、ええ、そのあたりは次回以降になんかいろいろありそうな予感でありますね。

『乙女よ我に返れ』

花葉とあやめは幼馴染み。けれどここ数年、なぜかあやめに距離をとられていて、仲直りしたいと思い悩む花葉。そんなふたりに訪れた思いもしない展開。なんと、百合作家の楓のモデルをするあやめを目撃したのがきっかけで、花葉も百合漫画のモデルになることとなってしまった。

そこからのふたりの描写、確かにとてもよかったと思います。美少女と名高い花葉の影に隠れるかのような扱いにコンプレックスを深めてしまっていたあやめ。その冒頭に見せた様子から真面目一徹キャラと思われたあやめの意外な側面からが面白く、でもってそんなあやめにぐいっと踏み込んでいく花葉のセリフ、さらには見つめるその目の強さよ!

きましたね、きましたわ! ええ、大変よかったと思います。これ、さらなる発展、それを見ないことには収まらない感ありますね。

『おにこむそう!』

鬼の娘のオニ子と虚無僧やってるミロク。弱さを克服すべく上京してきたオニ子と、ありあまる法力でもって悪霊退治をなりわいとしているミロク。まるで違った背景背負ったふたりが、ニチ朝アニメを縁としてその仲を深めていこうというストーリー。

修行はいいんだけど、はたして今の東京に出てきて強くなれるのだろうか? という疑問はさて置いて、鬼の姿が秋葉原の風俗に溶け込んで、なにかのイベント? とかいわれてるのは面白かったです。

たまたま出会った虚無僧のミロクだけど、オニ子の姿を見て、オニレッド推しかと問うてくる。いやまさか、オニ子の格好、オニの集落に伝わる由緒正しい鬼装束とかじゃなく、好きなアニメに寄せたものだったりしたの! しかしここでちゃんとオニレッドにオニピンク、オニキュアトークがきちんと成立するのね、そうかあ、鬼の集落、テレビの電波届いてるんだ! 鬼の社会も意外や我々人の社会に近いのかも、なんて思っちゃいましたよ。

気弱な鬼と滅法強くて豪快おおらか大雑把な人との交流。どうにも弱気で、働くことにネガティブな印象持ってるオニ子を、半ば脅しでもって引き込もうとするミロクの強引さ! どっちが悪辣なんだかわかりゃしない関係、その転倒感が魅力です。

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