2020年9月19日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2020年11月号

 『まんがタイムきららMAX』2020年11月号、昨日の続きです。

『いのち短し善せよ乙女』

今回、杏エリカはお休みなのか。しかし、エリカがいなくても普通に話進むな。乙女はエリカなしでも善行アイテム呼び出せるし、むしろエリカの干渉? 横槍? がないおかげでスムーズでさえある? いや、違うな。いつも別にエリカは邪魔はしてなかった! 特になにもしていなかっただけの気がする!

エリカ不在の中、乙女のミスで記憶なくした婆さんを助けることになるんですが、途中警察でデモニカと遭遇。というか、デモニカ、警官のおっちゃんにメシたかってるの!? しかもなにかしら展開に影響するのかな? と思ったら、ほぼなんも関与しないしー! この漫画、天使だ悪魔だと、それなりに対立する勢力が表に出てきとるのに、ふたりともなんかいなくても普通に話進むんだな。これ、杏エリカのピンチじゃないのか? 君がいなくても、乙女、ちゃんとやっていけそうやぞ?

この漫画のいいところといいますか、これまでに登場した人たちが、それなりに薄く関わりながら物語の展開に力を貸してくれるところですよね。デモニカもそうだったのかも知れん。石谷さんは間違いなくそうですよね。そしてポリスのおっちゃん! この人、有能やな……。ほんと、皆の力が乙女のもとに集まっていい話で終わろうというその瞬間、エリカがぶち壊しにしていく! ほんと、エリカ、君、存在のピンチやで!

『瑠東さんには敵いません!』

うぬぼれメガネ、めちゃくちゃ可愛いな……。基本可愛くて、デフォルメ可愛くて、そして表情豊か可愛い。和村千紘のそうした表情を引き出すのが瑠東さんってわけですが、秘密の関係、皆には内緒の交友関係、というのだけど、なになに? なんか、瑠東さん、訳有りなのか? なぜ千紘に興味を持つにいたったのか。ただ、飾らなくてよさそうな相手として選ばれただけじゃないんじゃないか? そんなこと思わせること多々あって、だって、自分が自然体でいたいだけじゃなく、千紘のこと観察しまくりじゃない!? さらにはやりすぎちゃって、千紘のこと怒らせちゃった? そう思って、しょんぼりしたの、なかったことにしたかったみたいだけど、違うじゃん! 絶対、ほんとは動揺してたじゃん!

この漫画、瑠東に振り回されて、気持ち揺れ揺れの千紘というのを押し出しながらも、実は必死なのはしれっと余裕見せてる瑠東の方じゃないのか!? そうした笑顔の奥に隠された気持ち。それがすごく気になるんですね。ええ、すごく気にさせるんですよ。

『ぬるめた』

うでマシンガン! くるみの趣味がわからない! いや、小学生男子みたいなもんか。そうだな、小学生男子みたいなもんだ。けど、くるみさん、たとえ弾が出ないとしても、銃器のかたちをしたものを人に向けてはいけませんよ。

なのでさきなの動揺は正しい。けど、やっちゃいけないことだったって後からちゃんとくるみが気づくの、それで泣いちゃうの、うん、さきなのいうようにメンド臭いんだけれど、考えたらちゃんとわかるのがいい感じ。考えなしに動いて、後から気づいて、それで気持ちが右往左往するみたいな、浮いて沈んでの緩急。空回りではあるんだけど、それでこんだけ漫画が展開していくの、キャラクターの個性もしっかり出るとこをもっても、コメディのよりよい見せ方って感じがして好感触であるんですね。

そしてちあきとしゆきの側もなんか面白い。しゆきさん、名前をちゃんと覚えられてないこと発覚ですよ。ショック! でも、その後のしゆきのアプローチ! 互いに微妙にブレーキかからんふたりですよね。ほんと、序盤ではなんか優位的状況にあると見えたちあきが、ことしゆきとなると情勢が変わる。というか、しゆきの関わり方、それがアレすぎんだな。いやもう、漫画じゃわりとアリに描かれるようなことがここまで拒絶されるの。うん、いいな。なんかちあきの人のありようがわかる感じで、しゆきに関してはやりすぎない程度にやらかしてくれるといい感じです。

『ななどなどなど』

そうか、小町ちゃん、補習なんか。つうか、テストあんなに駄目だったのに、ばあやさんにもあんなに怒られたのに、全然勉強してへんかったんか。あの、学校で床に転がってダダこねてるの、めちゃくちゃ可愛いんやけど、ほんと、なんか感情自由に表せるようになったねえ、小町ちゃん。友達ができたの、ほんとよかったなあって思うわけですよ。

でも、補習にはその友達がいない! ほら、だから勉強したらよかったんやん。補習には球技大会で登場してきた、なにやら小町ちゃんと因縁ありそうな彼女もいて、この子、宮前このみ、なるほど、小3の頃のご学友。500円玉に目がくらんで小町の家来にされていいように使われてたのを恨みに思っているのかな? これ、小町ちゃんのことずっと見てきた今だからこそわかるけど、小町にとっては愛情表現で、ほんと歪んでるなこの子、でも一般的にはこれイジメみたいに思われてもおかしかないし、調子にのってると思われてもおかしくない。そうか、これが小町ちゃんの人生の転換点でもあったんだねえ。

今回、このみと小町、結構いい感じにやりあえてたと思ったんですけど、小町にとってはもう本当に必死だったんですね。それだけこのみの言葉が効いていた、ってわけでもあるんですけど、これでこれからの2週間、小町は大丈夫なのかなあ。とか思ってたら、このみ、むしろ小町ちゃんのこと大好きじゃんか。小町が金の力とかでしか人間関係を構築できなかったように、この子にはリア充という価値観がいびつに絡みついて、普通にやればいいことを迂遠にしかできないっていうんですね。

思えば、小町の周囲にいる子たち、みなどこか不器用で、るるはともかく、萌もでしょう? 自分の本心、歪んだかたちでしか小町には伝えられていない。ええ、この子たち、いつか皆がそれぞれに素直な自分をあらわせるようになったらいいですね。そうしたら、きっともっと簡単に、スムーズにものごとは運ぶんですよ。ななどがいい取り持ちしてくれるの、そこに期待したくなりますね。

いや、このみについては、小町もこのみも、自分で頑張らんといかん気がするよ?

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