『まんがホーム』2020年10月号、昨日の続きです。
『座敷童子あんこ』
DIYにハマる座敷童子、とかいってますが、とにかく無目的にただ作るという行為に夢中ってやつなんでしょうか。棚を作ったまではいいけど、続いて三角木馬っぽいオブジェとか、殺人パンダのライド? 他には拷問具の数々!? 実にわからぬあんこの趣味嗜好。こんなの家の中にあっても、場所をふさぐだけでなんの役にも立たないじゃん! と思った瞬間に、あ、今まさに会話しているあの父が使うのでは……。うーん、あんこ、それじゃ自滅ですよ。
このDIYかぶれ、なんとか映えみたいなやつなんでしょうか。オシャレな生活に憧れてとかいってますけど、それでいきついたのが木馬? わからぬ……。ランチプレートも憧れとかいってるんですが、最初こそは憧れをかたちにできてあんこもほくほくってな表情だったのに、すぐに飽きた? ただの大皿扱い! この興味が失われる? 水が低きに流れた感、これは面白かった。けどちょっと他人事でない感じもして、ええ、誰しもが経験することみたいにも感じたのですね。
そして最後の父からのリクエスト。座敷童子捕獲器。逃げ道作ったから大丈夫とかいってるあんこですが、あんこの気づかぬうちに逃げ道ふさがれてるし! これ、あんこ、わりとピンチなのでは? 油断して捕まってしまうのでは!? それはそれで面白そうだな、みたいにも思えるのがこの漫画ですよね。ちょっとそんな展開あってもよさそうです。
『歌詠みもみじ』
そうでした、もみじの父は大学教員。昨今の状況をうけて講義もリモート。仕事に出ず、在宅でいろいろやるから、母にとっては手のかかるのがひとり増えた! ってな状況で、あの母の鬼気迫る表情。ああ、きっとこういうの全国的に見られた光景なんでしょうなあ。
ママさん、夏休みのもみじに、リモートで家でごろごろしてる父と、そのどちらもに手をとられてこれは確かに大変そう! 洗濯だ掃除だと忙しいのに、なんだかんだと構ってもらいにくる! これも世のママさんの日常だったりしたのかなあ。いやもう、パパさん、しっかりしましょう。パパさんはパパさんであまった時間を持て余し気味? ごろごろしながら動画を見たり、オンデマンドで映画をザッピングしたりと、どうにも落ち着かない。うん、10分でぱちぽち切り替えてたら、そりゃあどんな映画も面白くありませんぜ。でもって、読書もスマホゲームのスタミナ回復アラートに集中力削がれてと、うん、このへんも現代人あるあるなのではないかと思う。
今回はいいことなしのパパさんだったけど、最後のカレーのくだりもね、いろいろ残念な結果になっちゃってますけど、それでもママさん、娘も手伝ってくれて、この一緒に作りましょうってなるところ、山城家は仲良し家族だなあって、ママさん、いいなあって思わずにはおられなかったんですね。
『うちの秘書さま』
七瀬が大旦那様から呼び出しなのだそうですよ。内容ははじめの件。はじめがなにかやらかしたのか? 心当たりがそれなりにあるっぽいのがはじめらしいですよね。しかも本人に自覚がないの、それもはじめらしいと感じます。
憂鬱そうに屋敷に向かう七瀬を、はじめ、メイドのふたりが追うんですね。黒服黒眼鏡のメイドさん! 素晴しいわ……。さらには本家のメイドたちも! 素晴しいわ。しかしどんだけはじめはメイドたちから愛されているのか。メイド長よね、あの貫禄? 落ち着きある人もはじめへのラブをあらわにして! いやもう、それだけに袖にされたのがショックだったのか。かつてのはじめの思い出が走馬灯のように駆け巡る! 大丈夫? ほんと、なんかえらいダメージでいらっしゃってよ?
結局大旦那様の用事、はじめに、孫にあいたいってことだったんですね。なので今回のはじめの尾行、結果よければすべてよし、なんだかんだで丸くおさまってよかった。手間もはぶけましたしね。しかし、孫から面倒くさいって思われたくない、そういって泣く爺さんと、その爺さんに共感してもらい泣きしてるメイドたち。あの図、素晴しかった。ほんと、この家ははじめラブで溢れかえってますね。
- 『まんがホーム』第34巻第10号(2020年10月号)
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