『まんがタイムきららフォワード』2020年11月号、一昨日の続きです。
『観音寺睡蓮の苦悩』
林間学校の行き先を決めようという委員会に介入を試みた睡蓮。全学年同じ行き先にすべく策を弄したその目的はというと、ただ紫陽花、椿のカップリングを愛でたい、眺めたい、それだけなんだけど、まさかそんなこと誰にもいえるわけがない。というわけで、第1学年主任の東郷和代からやたら警戒されてしまって……、これは今後、後を引きますかね? 今回のラストの不穏な動き。あれなんかもここに繋がったりするんでしょうかね? とはいうものの、後輩の女子ふたりとその身内と、ファミレスで食事しながら林間学校の班行動について打ち合わせしていただけ。なにも後ろ暗いことはしてないわけで、これがなにか睡蓮に不利益に働いたりするのかな?
いやはや、さっぱりわかりません。
さてさて、今回はそうした不穏な動き、いったいなにに関わるのかもさだかでない動きが見え隠れしたりしているものの、新たな登場人物として椿にべったりの紫陽花妹、林檎が登場。これが重大トピックでありました。
このちんまり可愛い、やたら行動力ある系のお邪魔キャラの介入に、やたら振り回される睡蓮ですよ。というか、あんた、めちゃくちゃ打たれ弱いよな! 紫陽花、椿のカップリングに対し絶大な支持を見せるのはいいとして、なんらの介入があるたびにめちゃくちゃ動揺する! 牡丹の時もそうだったけど、今回もなのか。しかも今回は牡丹の時より問題? いやいや、そうなの!? ほんと、お姉ちゃんの友達大好き妹と普通に仲良し姉妹じゃあきませんのん!?
ひとり内心でうろたえて勝利宣言してまた狼狽してと、睡蓮の一人相撲。紫陽花のささやかな傷心と、しかし友情を知ってほころぶ気持ちの揺れ動き、デリケートでナイーブな描写を前にして、副音声で大騒ぎして七転八倒、盛り上げるというか力強くコメディに邁進するというか、その勢いったらありませんでした。
『桃ノ木家の四姉妹』
外出したい、遊びにいきたい。そういって騒ぐニノの訴えが功を奏して? 甚平さんの新車で紅葉狩りにいくことになりました。山ではニノの無謀さが光ったり、一葉の巻き込まれ体質も光ったりして、実に生き生き、楽しそうにしていたのですが、そんな中、甚平さんと、ええと、小白井由紀さんよね? ふたりの関係が気になったりと、いろいろ見どころ? 引っ掛るところがあったんですが、いやいや、もっともっと意味深なことになってるよ? ええっ、これ初出情報じゃない? 甚平さん、桃ノ木家の管理人、いわゆる大家だと思っとったら、四姉妹の叔父なの!? いやもう、ラストに驚きの情報? しかも、これを一葉は知らなかったというのだけど、いや、一葉だからなあ。もしやドバイのくだり、甚平さんとシキの反応など見れば、四女はなにか知っとるのか!?
などなど、思いもしない情報受けて、ざっと1巻から読み直してしまいました。ちょっと急ぎ足だったからだいぶすっとばしてしまってるけどさ、ほんと、かなり初期の頃から仕込まれていた人間関係みたいなのも見えてきて、この漫画、ぱっと見以上に入り組んで、込み入って、手が込んでるね? ほんと、ここからまさかラストに向かうのでは? なんて心配もしちゃったりして、いや、ほんと、もっとこの四姉妹の様子、読みたいですよ。だから、なんだろう、なにかしら動きがあるのは間違いないとして、その先も続いてくれたらいいなあ!
『限界ゲーム飯』
会社の同僚、佐藤さん。あさぎの仕事ぶり、華麗なタイピングに憧れなど覚えたりして、その目に映るあさぎの姿、花を背負ったりして、見事に美化されているというんですね。お話してみたい。お近づきになりたい。意を決して話しかけてみたら、あらあ、あさぎったら勘違いしちゃいましたね。自分の秘密、自分がゲーマーであるということ、バレてしまったのではないか!? あまりのあまりに気に病むあまり、自爆するかたちで白状してしまった……。
なんで、なんでそんなことに……。
と思ったけど、佐藤さん、ゲームに理解があってよかったじゃないですか。むしろ、佐藤さん自身がゲーマー。コンシューマーゲーじゃなくスマホゲーメインのゲーマーだというんですね。
でもコンシューマーにも興味があったんですっていうの、それ聞いて、早速佐藤さんのことお招きして、センちゃんにも紹介。ええ、ゲーム仲間が増えましたね。
今回は紹介って感じで、打ち解けるのはこれからでしょう。そんな彼女らのゲーム生活、それからゲーム飯。どんなのが出てくるのか、本当に楽しみ。とりあえず、佐藤さんもごはん食べながらゲームしてること判明して、ほんと、ゲーマー、食よりゲーム優先感がありますね。うん、ゲーム飯なんてテーマが成立するわけだ……。
『あいらいく俳句』
めちゃくちゃ面白い……。やたら憔悴しているおにぎりですよ。なにか悩んでいる? とりあえず保健室に向かったおにぎり。残されたカバンからは意味深なウィッグが出てきて、ああ、なにか病気なのだろうか……。心配するわびさび部面々なんですが、これ……、これ……、おにぎりが隠してるグラビアアイドルのあれだ……。
今回、最終的におにぎりの秘密が明かされることになるんですけど、それまでのやりとりがもう本当におかしくって、おにぎり、いやさグラビアアイドル三浦ななこの写真を見るたび、おにぎりじゃね? 指摘していくりんに、都度否定していくうさこ。このやり取り、何度も繰り返していくのが最高で、そしてここにおにぎりの悩みがある。仕事が落ち目で、このところつまらない仕事ばかり。そのしょうもない仕事というのが、おにぎりを励ますためにアメリカンドッグを作るわびさび部の前にちらほら出てくるんですよ! で、そのたびに、おにぎりじゃね? ってなる。というか、おにぎりさん、仕事は選ぼうよ! 本当に酷いのばっかりで、悩むのもわかるわ!
この写真、おにぎりじゃね? のくだりで、毎回否定しながら写真をコレクションに加えていくうさこも本当に面白くって、その写真がカムアウトしたおにぎりの前に陳列されるのも! ああ、おにぎりにしたら結構な恥ずかしめじゃなくって!? ともあれ、ちゃんと受け入れられて安心のおにぎり。すかさず抱き付いて欲望満足させるうさこ。あちらもこちらもきれいに決着見せて、一件落着、一安心のくだりでしたよ。
- 『まんがタイムきららフォワード』第14巻第11号(2020年11月号)
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