やっとこさ見ました『U・ボート ディレクターズ・カット』。利用しているサブスクリプションに入っているのは知っていて、いつか見たいと思ってマイリストに登録していたのですが、なんといってもその時間。なんと怒涛の3時間28分! って、長いわ! 興味はあれどそうそう見られるものではなく、ずっと、ずっと寝かしたままになっていたのですが、ついに見る気になったのは、アズレンにヤツがやってきたから! この映画の主人公たる潜水艦、U-96が実装されたからでありました。
アズレンでU-96が登場するイベントやってた時に、たまたまGYAO! でこの映画を無料公開していたんです。この機会にせっかくだから見てと熱心におっしゃる方がいらっしゃって、あー、じゃあ見るかあ、とその熱意に押されて見ようということになったのでした。
しかし、すごい地味な映画! 冒頭とラストこそは陸にあがりますが、基本は海、U・ボートの艦内で話が進むものですから、情景は変わらないわ、男どもはどんどんむさ苦しくなっていくわと、目にも麗しい映像美とかを望む人にはちょっと勧めづらいかなあと思う。ですが、見ていて飽きることがありませんでした。
3時間半という長尺を感じさせなかった。ストーリーとしてはそこまで込み入ったものではなく、ですがそれでもあれだけしっかり引き込まれたのは、任務に勤しむ潜水艦クルーたちの置かれた状況。その過酷さ、戦闘の苛烈なる様相に、鬼気迫るクルーの表情、言動があったからだろうと思うのです。ほんと、敵駆逐艦からの爆雷に晒されるシーンなど、実際に映像として描かれない駆逐艦を、ソナー手の報告をクルーとともに聞きながら、想像に描いていくそのスリル。固唾をのみ、ただただ待つ時間の緊迫感。じりじりと引き伸ばされるかのような時間に、焦れる思いはいつしかクルーのそれと重なっていき、そして爆雷の衝撃に緊張感が一気に破断してパニックに移る、この静と動のメリハリ。もうたまりませんでしたね。
戦闘状況と日常の緩急、これも大きかったのだと思います。陸での馬鹿騒ぎ。艦内でもぶつくさ文句いいながらも、それなりに楽しみを見出してみたり、あるいはみんなでシラミに悩んでみたりみたいな、そんな様に彼らの人間臭さを感じて、そうすればいつしか気持ちも移っていく。だからこそ、過酷な任務、息詰まる危機にハラハラと絶望と希望のないまぜになったような苦しさも覚えることとなったのでしょう。
ラストについて、以前見た映画を思い出したりもしたのですが、それはちょっとネタバレがすぎると思ったので書かずにおきます。まずは見ていただきたい、そんな映画であります。
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