2020年8月2日日曜日

『まんがホーム』2020年9月号

 『まんがホーム』2020年9月号、一昨日の続きです。

『座敷童子あんこ』

帰省する幸太にくっついて祖父母宅へと向かうあんこ。今回向かうのは父方の祖父母宅で、それ聞いてたら絶対こなかった、焦るあんこですよ。これ、実際ヤバいんだろうなあ、なんせあの父の親だものなあ。そう思っていたら、祖母はそこまででもない? いやいやそんなことなかった。めっちゃヤバい。なんせ、持って出てきたスイカがなんか変。さらには祖母のいうすっぽん。どう見てもカッパとしか思えないの、とっつかまえて鍋にして食ったのか……。

途中、墓場で化けて出てきた祖父の方がずっと無害に見えて、いやこの祖父も生前はどれほどのものだったのだろうか……。なんせあの祖母とずっと暮らしていたわけだろう? なんだかよくわからないもの食べていたのだろう? いやはや怖ろしい家系です。

座敷童子は活け造り。えらいこという祖母ですが、今祖母が持って出てきた目玉のついてるそれ、なに? ほんと、なに? なんか食べたら、人であることをやめねばならんのではないか、そんなおぞましさある食べ物ばっかりで、ちょっとしたホラーですよ。

『甘党映画看板絵師』

映画館の客引き、宣伝、様々な企画。花を配ってみたり菓子を配ってみたり。今もいろいろプロモーションに力を入れていますけど、昔も同様だったんですね。限定のマッチとか、ああこれは確かに収集家には嬉しいわ。

今回の看板、大きな看板から俳優の顔だけ切り抜いて再利用するというの、ああ、なるほどなあ、顔だけが並んでるとか、確かにそういうのあった気がする。文字も看板絵師それぞれのオリジナル、独自の書体を持っていたりしたというの、なるほどなあ、職人の個性が生きる、そんな仕事だというの、よくよく感じさせてくれました。

看板絵師についての漫画。実際、看板の仕事に関する話がメインになるわけですが、それだけではない。今回は映画の客引きに芝居をやってみたりと、こうしたエンターテイメントの追求。むしろ今よりもゆるくて、アイデア勝負でなんでもやれる世界だったのかもなんて思わされるフロンティアの情景。伸びゆく時代の手探り感、そういうのが面白さになってると感じます。

『歌詠みもみじ』

前回、山城家に加わった新しい家族。犬のマックが大活躍ですね。ほんとにこいつは犬なのか? どことなくあやしさ感じるやつではあるのですが、家族からはおおいに可愛がられて、そして散歩で大興奮。こういうところは普通の犬っぽいな! うん、やっぱり犬なのかも知れません。

散歩と聞いて興奮するマック。もみじでは抑えられないくらいの勢いなんですね。リードを引っぱる引っぱる。ついには引き摺られるまでなって、大丈夫なのかもみじ。帰りたくないとごねるマックの様子もね、引っぱっても引っぱってもビクともしないから、ついには抱いて帰るとかね、これ、もみじ、ずいぶん鍛えられそうではないですか。

途中、いろいろよこしまな考え見せてくれる父がいいですね。SNS映えですか!? さらには愛犬家の女性にお近付き!? ヤバいな父ちゃん、娘の前やで? この人のこうした行動、そして決して成功しないというのがね、なんだか安心? おかしいんですね。

『うちの秘書さま』

おお、今回はメイド回だ。扉絵からもう最高です。

夏休み。夏休みといったら宿題ですね。もちろんはじめはほぼ手付かずのままに放置していて、まだまだ遊ぶ気でいたところ、七瀬が帰省で帰ってしまいました。メイドたちには手伝わないようにといい残して帰っていく七瀬。ああ、でもこのメイドたちは手伝ってしまうんだろうなあ。

とか思ってたら、まったくの予想外だ。手伝う手伝わない以前に、むしろ妨げになっとるぞ!

山田を呼んだら宿題そっちのけで遊んでばっかり。自分ひとりでやるとなっても、メイドが甘やかす甘やかす。寝てしまってたら起こしてといわれてたのに、目覚めたらベッドの中、しかもちゃんとクマのぬいぐるみも置いてくれててね、おお、いたれりつくせり! でも宿題は全然進まないわけですよ。

メイド連。厳しい七瀬には抵抗見せていたわけですが、手伝わないようにという七瀬の言葉どおりになっているわけで、結果OKなんじゃないでしょうか。応援するのも、ファイトの人文字とか。とにかく間接的。とにかく無害な感じ。でも、はじめのこと大好きで、ものすごく世話は焼いてくれるというところ、ちょっと過剰なくらいね、それが決してはじめのためになってないというのも、なんかいいんですよね。

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