2020年8月27日木曜日

『まんがタイムオリジナル』2020年10月号

 『まんがタイムオリジナル』2020年10月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』。テーマは夏祭り? あるいは浴衣でしょうか。りんごあめ両手持ちの山下ナース。しっとりとした浴衣姿に、なんだかアクティブ? おっちょこちょい感あるそのポーズ。いいですね。山下さんぽさあります。『小森さんは断れない!』しゅりも浴衣。これはヨーグルト? アイス? ちょっと胸元がえらいことになってます。『らいか・デイズ』らいかはちょこんと座ってチョコバナナ食べてる、そのちんまり感、いい感じです。『わさんぼん』牡丹は、その手に和菓子を持ちまして、これは草太の菓子なのでしょうなあ。

今月は新作ゲストが1本です。

『駄目吸血鬼とチグハグ少女』

夜、突然自室に現れた吸血鬼。血を吸うのか!? と思ったら、いきなりフライパンで殴打されるというのね、それ、フライパン、手元に常備なの!? いや、それはつっこみとしてはおかしいか。

突然部屋に入りこんできた。それすなわち不審者として警察、救急に通報する。そんな小春咲のクールな振る舞い。いいじゃん! と思ってたら、表情に出ないだけで怖がりなのか。実際にはかなり怯えていた。でも、それがノータイム殴打に直結するって、ある意味頼もしい人だと思いました。危機に直面すると考えるより先に体が動く。生き残るには適した性格なのではないいか。だって、フライパンで殴打はとりあえず正しい行動でしょう?

吸血鬼、アルク=シルフィは牙を失って血を飲まない、ある種安全な吸血鬼なんですな。牙が削れた理由は微妙なんですが、この特性のおかげで主食がオレンジジュース。あれ? トマトジュースじゃないのか。しかし、この人、人じゃないけど、一日の食事がオレンジジュース3本でいいって、めちゃくちゃコストパフォーマンスいいじゃありませんか。

この部屋にわんさといる霊も祓ってくれて、咲にとってもありがたい? そんな関係になっていきそうですが、一日360円で食費が足りるなら、なんとなく夜勤のバイトでもしたら自活できそうなシルフィ氏です。

『となりのフィギュア原型師』

今回はフリーランスの厳しい現実描かれて、いつ仕事がなくなるかわからない、だから経費もろもろにはシビアに対応、とかいってた矢先に、半藤、仕事がなくなったっていうんですよ。版権元と色々あって、三ヶ月の仕事が消失。半藤の落ち込みようがものすごい。そうかあ、大変なんだねえ。

今回、代表のいっていた、三ヶ月の仕事を一ヶ月でやると収入三倍、同時に二件回せば二倍という理屈。これ、できる人はできちゃうんだろうなあ。きっとこの代表はできちゃう側の人なんだろうな。こういう手の速さっていうのも才能なのだろうなあ。

今回の嬉しいこと。ワンコの飼い主さん、リョウタロウのママさん再登場ですよ! やったーっ! 八重樫野路子さん。この子、めちゃくちゃいいですよね。真面目そうな子。で、口癖はいかがわしいやつですかなんですか!? せつかの自己紹介に、いかがわしいやつですか? 半藤の助け船に、いかがわしいやつ…ですか…!? いいなあ、この子、いいキャラクターしています。

リョウタロウのフィギュアを作ってほしいっていうんですね。それも半藤に依頼したいと。感動する半藤! 報酬はきっちり払いますって、ネットの知識ですけどとかいってますけど、いやあ、これほんといいお嬢さんだ。でもって、代表のいう報酬も締め切りもないと完成しないっていうの、代表の実体験なのかも知れないけれど、報酬が発生すれば責任も生じるってことでもありますよね。これもまたいい話だったのかも知れません。

斉藤の出した見積り、予想外の高さにくじけそうになる野路子ですけど、半藤の助け船で表情ががらっと明るくなるの、これほんと魅力的でした。完成品手にした時の表情も素晴しい。ええ、いいキャラクター。いいレギュラー追加ですね。え? レギュラーですよね? そうだといってくれ。

『僕は女心なんて知りたくない』

最終回でした。望美に能力を知られてしまった春喜。それでいったいどうなるのかと思ったら、望美さん、ノリノリだね? 自分も加えた超能力バトル展開を夢想して、キャラ案提出してきたり、さらにはお金稼ごうって! うん、この素直さ! これは望美の魅力だと思います。ほら、春喜も裏表がないって褒めてますしね。

春喜の能力を悪用、いやさ活用しようとする望美ですけど、制約いっぱいだからどうにも活用しづらいときた。結構強力な能力だと思うんですけど、それをこうまで腐らせてるのは、ひとえに春喜の人のよさがためだよなあ。でもってこの能力、樹里に夢乃に佐藤たちにも知られることとなって、おおっとピンチか!? と思ったら、わりと問題ないようで安心でした。

しかしこの漫画、いつか春喜に婚約者が! みたいになるのかなって思っていたんですけど、残念、そこまではいけませんでしたね。しかたないから、春喜は佐藤君と一緒になればいいと思います。

『カントリー少女は都会をめざす!?』

千秋と椎奈が八重の家で勉強をしてるというのですが、夏休みの宿題なのかな? 八重が以前やった宿題を見せて? とかいわれてますけど、そんなの残してないよねえ。と思ったら、絵日記は残してるんだ。ほんと、八重さん、自分大好きだよな。椎奈から黒歴史ノートとかいわれてますけど、八重にとっては黒歴史なんてことはまったくないんだろうなあ。半端じゃないポジティブ女子ですよ、八重さんは。

しかし、この絵日記、最初に紹介されたトピックが、電車に乗りました。そんな普通のこと? と思ったら、そうでした、ここではレアでした。千秋が心底驚いてるんですよ。対して椎奈の反応、ちょっと八重、千秋とは違うんですね。世間的には椎奈が標準だと思うんですが、ここではむしろ少数派。この常識がねじまがる感じがいいですよね。

常識がねじまがるといえば千秋の絵日記がまたすごい。毎日畑で遊んだが続くっていうんですけど、その絵、ちょっとずつ持ち物とか違うんよな。せめてものこだわりなのか、あるいはなにも考えてないのか。うん、多分考えてないんだと思う。だって、他になにがあっても畑で遊んだで描いちゃうんだもん。八重渾身のコンビニアイスも畑で遊んだに上書きされちゃうんだものな。ほんと、八重の都会愛もよっぽどですけど、千秋の畑愛も相当です。

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