2020年8月23日日曜日

『まんがタイムきららMAX』2020年10月号

 『まんがタイムきららMAX』2020年10月号、昨日の続きです。

『のむラリアット!』

顧問登場だ! 元プロレスラー、というんだけど今はアル中なの? 朝練しようと部室にいったら、リングのど真ん中で空き缶に囲まれて寝てるっていうんですよ。いきなり不審者扱い。目を覚ませば不穏な発言。三週間くらいずっとふつか酔いしてたという発言に入ったつっこみに、なんと答えるかと思ったら、依存症なんだよ仕方ないだろ。もう駄目だ……。朝めしまで部員にたかる始末。部活ものの顧問は度を過ごした酒飲みがもはや定番って具合でありますが、依存症を自覚しているわ、酒につぎ込んでるんだろうなあ、食費も交通費もないわと、かなりのハイレベル顧問であります。

しかしハイレベルなの、人としての駄目さだけじゃないんですね。なりゆきで一年生たちの練習を見てくれることになった。技の威力は抜群。指導にも熱が入って、なんだ、ただの駄目な人じゃなかったんだ。と、ここでちょっと見直したわけなんですが、いや、ちょっと待って? 試合とかこれまた悪いこと考えてるのでは?

今回は一年生たちとの初顔合わせとなった顧問。今後、上級生のいる時に出てきたら、また違った表情? 言動など見せるのでしょうか。上級生はなにかしら顧問のあしらい方などわかってそうでありますね。

『ぬるめた』

またよくわからない導入だ! いきなりのもつ鍋。なぜ? 鍋の季節じゃないよ? いや、夏にもつ鍋を食べたら駄目って話もないな。しかしこれがただの導入にしかならない。本編は銭湯だ! というので、ちあきがすごく嫌そうにしていて、くるみとはたまに入ってるじゃないか、さきなとは昔入ったじゃないか。で、しゆきがすねるのな。この展開。うまいですよね。にやりとさせられるものありましたよ。

銭湯での情景、まるで色気もないっていうのですが、そうかちあきは大きいのか。しゆきのあの執着っぷりがものすごくて、抵抗するちあきの言葉の数々がもうほんとおかしい。今回はちあきが真っ当だったな。で、ここからのくるみの介入、これがもうまったく予想もさせないもので、いやはやおかしい。なんでもないようなことでも大笑いする、そんな年頃の娘たちの馬鹿笑い。その果てに、なんだか肩の荷が降りたちあき? かたくなだった気持ちがほころぶところなど、実にいいシーンだったと思います。

『初恋*れ〜るとりっぷ』

猫島にいきます。田代島。列車とフェリーを乗り継いでいくの? 鉄道が東北本線から仙石線に接続するというの、なるほど、こんな繋がりかたしてるんですね。分岐、仙石線に乗り入れる線路の様子あり、そして車両がハイブリットディーゼル。鉄道情景、その描写も充実ですね。面白かったです。

目的地は石巻駅。そうか、仙台と石巻をむすぶから仙石線か。ここでフェリーに乗り換えて、船上の情景なども描かれるのですが、ちょっとした事件が発生、それどころではなくなっちゃうんですね。そらが思い出の切符をなくしたことに気づいた。落としたのは改札を出たところ。ああ、これあとで拾えるのかな。そのままゴミとして捨てられてしまわないかな。ハサミの入った硬券だから拾っておいてもらえるかな。

切符が落ちる描写にそんなこと思っていたのですが、切符をなくして取り乱すそら。フェリーから海に飛び込みそうな勢い。どれだけ大事にしていたかがわかろうもので、それだけ切符のお姉さん、まひろ先生との思い出が大切だったんですね。それだけに、そらの落ち込みよう。心配になるばかりです。

『みわくの魔かぞく』

今回はビーに制服を着せる話でしたね。ミラから、ビーにも似合うよなんていわれて、照れ隠し? 思いのほかキツくいいかえしちゃってね、それでちょっと自己嫌悪してるんですね。そんなビーが制服を着ます。どうして? いったいなにがあって?

いやもうすごい力技だと思いましたよ。なんと、ミラとビーが入れ替わってるーっ!

悪夢と思って処理しようとするビーの冷静さが光ってましたね。でもって、学校休むのまずいから代わりに学校いってと懇願するミラ。楽しんでるだろうとビーからつっこまれてましたけど、本当に楽しんでましたね。その後、中身ミラのビーが制服着て学校にやってくるんですよ。おお、確かに似合ってる。クールで素敵な感じですよ。

ビーの中身がミラと知らないまいが抱きつきにいったりしてね、それでミラが赤面したりね、こうしたところも魅力的。入れ替わりはすぐに解決するんだけど、その後の始末がまたチャーミングな展開見せて、ミラ、まい、ふたりともに満面の笑み! 素晴しいな。

ちょっとした不思議なできごと。その顛末がすごく愛らしく描写されていたと思います。ミラもまいも、もちろんビーも、皆がもう魅力的だったのですよ。

0 件のコメント: