『まんがタイムオリジナル』2020年7月号、一昨日の続きです。
『カントリー少女は都会をめざす!?』
トランプに飽きてきてる大河さんですよ。対照的にトランプ遊びを極めている? いや、楽しみ方を極めているといった方がそれっぽいか、なにやるにしても生き生きと取り組んでテンションMAXな八重のその様子。ほんと、なにが楽しいのかどうかもよくわからない遊び方まで開発して、この子のこういうエネルギー。楽しむこと、愛することに燃やす情熱の火よ。素晴しいと思う。ちょっといきすぎることもある子だけど、八重の明るくポジティブなところ見るとこちらも元気になるんですね。
トランプの楽しみ方アレンジから、日本列島の覚え方やカレーアレンジに飛び火する、その話題の広がり方がいい。なんか自由、とらわれることなく刺激を受けて出てくる発想、その伸びやかさが気持ちいいよね。そして話はまたトランプに戻って、野菜の名前いいながらババ抜きとか、またなんかおかしいことになってますよ。で、知識をひけらかした八重が墓穴を掘る。あの、状況を読んだ八重のシリアス顔、これにかなりやられました。ちょっとギャップ萌え。
そしてラスト、落ちですよ。いつだってなんだって楽しそう。そんな八重が屈服した頭使わない神経衰弱。さすがの八重でも楽しみきれないことあるんですね。
『僕は女心なんて知りたくない』
未婚女性の心が読める春喜。そのせいで見事にネガティブになってるっていうのね、完全に女性不信だしさ、それが気の毒だったりおかしかったり。こと姫谷のこととなると、幻覚だよ! 夢見る友人でさえ斬って捨てる。ほんと、春喜の女性観に夢とか希望とか、そういうのはもうないのかも知れませんね。
バイトにいってからがおかしかった。結婚を夢見る樹里。相手はいない! というので婚活話になるんですけど、望美の経験したオタク婚活がすごい。ぐるぐる周りながら参加者全員と話をするっていうんですが、例えて超高速お見合い。なんと持ち時間は1人3分!
このデータをもとに樹里が婚活の練習してみるんですけど、ろくに話もできないわ、だんだん話した相手の情報がこんがらがってくるわで散々。目がぐるぐるになってしまってるところとか、めちゃくちゃ可愛かったですよ。そして最後に春喜がとばっちり。ええ、さすがの春喜もちょっと向かっ腹ですよ。
『大奥より愛をこめて』
御台様の飼い犬の御世話係になった蒔乃。ああ、これは昇進なんですね。御台様とも面識ある蒔乃だから、久々の再会もなごやかで、とてもいい感じ。犬のふさ姫との生活は、蒔乃にとってもリラックスして自然体でいられる、いい環境なんじゃない? ええ、大崎様が引退されてからどちらかというと不遇だったじゃないですか。それがやっと報われたと思える状況になって、ええ、よかったなあって思ったんです。
でも、蒔乃の出世を妬む女中たち、さすがにやっかみも酷くなって、風当たりも相当なもの。悪い噂をたてられたりしてね、と、それをそれとなく気にしてくれている菜々緒が頼もしい、そんな風に思っていたら、ああ、蒔乃その人を不審に思う人もあって、それが上司の高橋様だからもう大変。菜々緒がそれとなく庇ってくれたはいいけど、でも菜々緒も蒔乃の正体、表向きのプロフィールと実際の蒔乃の行動、言動、持っているスキルが違いすぎる! 疑いを持ちはじめているというんですね。
蒔乃を探ろうと動き出す菜々緒。そして蒔乃の手紙の差し出し先! まさかの外国船!? 幕府の内情を大奥から探るために潜入している、それが蒔乃の任務だっていうのかい? いやいや、まだどうだかわからない。でも、一気に状況きな臭くなってきましたね。ええ、風雲急を告げる、まさしくそんな状況になってきて、ああー、不穏、なんか心配でならないですよ。
- 『まんがタイムオリジナル』第39巻第7号(2020年7月号)
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