『まんがホーム』2020年6月号、一昨日の続きです。
『恋はリベンジのあとで』
梅原がいいキャラですよー。泉と石田が話してるところにお茶持ってきてくれた梅原。泉が、学級委員長の梅原だよって紹介するんだけど、眼鏡にマスクに帽子にと、外から見えるの鼻筋くらい? そりゃ石田もわからんよ。
この完全防備、花粉症対策なんですね。花屋に勤めて花粉症とはまた因果な。でもってこの人の語る石田のズボンおろされた事件のその後、面白くって、痴漢呼ばわりされる泉のこと守ってくれた!? と思いきや、それは正しくは痴女ですって、ほんと、こういうちょっとズレた反応返す人が出てくると、この作家の漫画はぐっと面白くなる印象です。
田舎のウワサネットワークとかもじわじわ面白くって、梅原もまたそのネットワークの始点であった模様という話。泉の婚約破棄、もう確実にネットワークにのってますなあ。
基本、人と人のやりとり、どこかチグハグだったりトンチンカンだったりするのが面白みになってる漫画ですけど、そうした最中に園芸店の存続にかかるやりとりとかね、ちょっとシリアス味があるじゃないですか。このふっと差し込む人の心の素の表情みたいなの、それがまた面白いと思うんです。ええ、いい感じにメンバー出揃ってきて、楽しくなってきましたよ。
『歌詠みもみじ』
風呂の追い炊きが故障したのでスーパー銭湯にいくことになりました。もみじの友達、千恵も誘ってっていうんですが、もみじの家、父、母、娘の構成でしょう? 思いっきり父が孤独になってるところが不遇で、でもってラストの落ちまでも不遇っていうね! ママさん、照れたの? って、そういうわけでもなさそうだな。
子供の頃は千恵よりも背が高かったのか、もみじ。それがいつの間にかいろいろ逆転されてしまってっていうの、結構気にしてるっぽいのかもみじ。いや、もみじはちっこいのが可愛くっていいと思うんだよ。あとその表情。豊かとかほがらかとかじゃないんだけど、でもなんかじわじわくるいい表情見せてくれるところな。ほんと今回もいろんな表情見せてくれて、赤ら顔って! なんか危ないな。ほんと面白かったです。
しかし今回、ママさんがやたらアクティブでしたね。卓球でもめちゃくちゃ活躍してっていうの、顔の基本はもみじと似てるんだけど、いろいろ違うお母さん。悪くないですね。すごくチャーミングでした。
『うちの秘書さま』
はじめの母、登場! 母の日のプレゼントとかいってたら唐突に帰ってきたわけですけど、明るくて元気で、いろいろ大雑把な可愛い人ではないですか。はじめのこと背が伸びたっていうのは定番だけど、ちょっと前までこんなだったって、いったい何年会ってなかったの? 秘書の七瀬とも初対面で、ということは実際結構会えてなかったのかな。いや、はじめの帰省に七瀬がついていってないとか普通にありそうだから、このへんはわからないな。
しかしめちゃくちゃパワフルな人ですよ。メイド連からはじめのこといろいろ聞いてるっていうの、七瀬に対するはじめの恋心とかも筒抜けなんだ! しかも七瀬のこと気にいってる? めちゃくちゃぐいぐい押していくのもおかしくて、ああー、はじめからしたら勝手に話を進めんといてー! ってやつだ。ほんと、ちょっとデリカシーに欠ける母。息子、大変やな! でも、なんか母親ってこんなところあるような気がする。
はじめの母、息子と一緒にゲームしてね、この息子の勘所がわかってるところはポイント高いと思います。若い母なんでしょうなあ。息子の遊んでるゲーム、ちゃんと区別つくタイプの母だ。一緒に対戦ゲームできるっていうのはいいよなあ、しかも母の方が強いの! これ、母がすごいのかはじめが弱いのか。うん、母がすごいのだと思う。ほんと、あのプレイ中の熱いやりとり、最高だったと思います。
- 『まんがホーム』第34巻第6号(2020年6月号)
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