『まんがタイムきららキャラット』2019年4月号、発売されました。表紙は『恋する小惑星』。地学部の皆が、夜空を背景に5人揃って、ちょっと静かにしっとりと、落ち着いた印象。仲のよさから興味の向かうところまでが感じとれるようなよさがあるイラストです。そして、TVアニメ化決定の文言が! ああ、TVアニメになるのですね。天文、地質というわりかし地味なテーマ、でも実に魅力的なそれらを、彼女らの魅力とともに描かれるとしたらどんなに楽しみなことだろう。放送される日のくるのが待ち遠しいですね。
『あやしびと』。妖怪たちの学校に知らずまぎれこんでしまった言ノ葉アヤ。最初に出会ったのがぼんやり雪女の雪女原みぞれでラッキーだったのか? 人間を見るのははじめて。でもって、とりあえず人を害するような傾向はないみたい。人の姿に変化した妖怪、それが妖人(あやしびと)。サトリの校長がアヤを察知して助けにきてくれた。校長の、アヤがしゃべる前に思考を読んで、どんどん会話を先取りしていくの、合理的なのかどうなのか。でも便利じゃない? いや、知られたくないことまでどんどん読まれちゃうのは困っちゃう? あやしびとの学校で、ちょっと身の危険など感じながら、いかにアヤが乗り切っていくか。初回は、アヤのやたら妖怪に詳しいところとか、面白かったですよ。やっぱり知識は人を助けるのだなあ。なんの妖人かと問われて答える、枕返しでぇす……。ほんと、これ、おかしかった。無害なところ、人でもちゃんと枕返せるから誤魔化すのも大丈夫。いいとこついてきたなあって感心しましたよ。
『恋する小惑星』。みら、あお、イノ先輩、3人で初詣。古跡や天然石といった誘惑に流されて、なかなか本殿まで辿り着けない様子、この子たちらしくってよかったですよ。と、ここで問題は秘密を抱えてるあおです。引っ越しすることを告げられていない。それが心の重荷になっていて、そしてついにその秘密が明かされた。ショック受けるみらを制止するイノ先輩、さすがでしたよね。そして新聞部も巻き込んでの緊急会議。ああ、駆け落ち案まで出ちゃったよ! 小惑星を一緒に見つける、その約束を守るためにどうするかからはじまって、ついにはみらと同居で居残り大作戦にまで至る! みさ姉、無茶いう! けど、これはまさに希望であるなあ。さらにいえばみらとの同居成立!? 大逆転の目が出てきましたね。
『まちカドまぞく』。お困り狐のリコくんが、シャミ子のアパートに引っ越してきた。いや、喫茶あすらが移転してきたんですよ。もとはウガルルが壊してしまって、マスターが修理代払えなくなっちゃって、退去することになった。そんな彼らをシャミ子が引き受けて、この街のまぞくのボスとしての役割り、果たそうと健気で、ほんと頼もしい。しかし今回、まいりました。2本立て、前半にては空気読めないリコに精神削られる桃とか、そしてマスターの思いと喫茶店の繁盛。どたばたとしながらも、どこかほっとさせるものある、みたいに思ってたら、後半ですよ、後半。魔法少女、襲来! 結界のほころびから足がついたリコを退治しにやってきた魔法少女。でもあんまり強くなさそう? こちらの物騒魔法少女ふたりがなんとかしてくれるんかな? そう思ってたら、いやあ、マジかー、マスター、封印されてしもうたん!? これ、結構なピンチじゃないの? リコも自暴自棄よ? この一触即発の状況、シャミ子と小倉さんのタッグで沈静化はできたけど、ふたり以外は全員昏倒。はたしてどう決着つけようか。これ、きっといい方向に向かうだろう、そんな風には思うんだけど、ちょっと争いの気配強くって不穏、心配がつきないですよね。しかし、今回の展開、リコがマスターのこと、信頼してたんだってわかって、これはよかったなあ。ええ、他に、桃の満面の笑顔なんかも最高でした。
『アニマエール!』。新年、皆で初詣。こはね、黙ってれば着物美人! ひづめと花和は、黙ってなくても着物美人ですね。今回、こはね、さすがでしたよ。新年一発目からおみくじにて凶を引くも、あのへこまなさ! 本音トーク虎徹にして、ポジティブモンスターとの評価が出た。よほどの強さ、いや、たいていのことには迷わない、悩まない、ナチュラル自然体で前向きな明るさ、そのよさが炸裂していました。この漫画は、ちょっとネガティブ寄りのひづめを、こはねの超ポジティブでもってガンガンに照らしていく、そういうところがあるんだなって改めて認識させられた今回。ちょっとはぐれて、ひづめネガティブ。でも、そのおかげで花和は新年早々に大ラッキーだったようで、しかしあの表情はヤバいよね。どんだけ嬉しかったの? なるほど、スマートフォン使ってたから手袋はずしてたのか。直に手つなぎできて、いやあ、スマホ様々でしたね、花和さん! そして最後のこはね。あのあっけらかんとした様に、この子のポジティブの源泉、その一端が見えたように思いましたよ。まこと、あやかりたい所存です。
- 『まんがタイムきららキャラット』第15巻第4号(2019年4月号)
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