2019年3月1日金曜日

『まんがホーム』2019年4月号

 『まんがホーム』2019年4月号、発売されました。表紙は『らいか・デイス』らいかがメイン。桜の下、ちょっとおめかし、おだんごを食べているらいかです。『孔明のヨメ。』は孔明、月英夫妻が、これは桃ですね。桃園の誓い? いやそうじゃなく、孔明の時代の中国で春といえば桃、ということなんでしょうか。美しく、晴れやかなカットです。他に『河原課長とギャル部下ちゃん』、『キャバ嬢とヒモ猫』のカットもございます。

今回、新規ゲストが3本。そのすべてがワイド四コマで、また内容もこれまでまんがタイム系列では見なかった、そんなテイストが感じられます。本当に試行錯誤、どういう四コマが受けるか模索、挑戦しているという感じですね。

ゲスト1本目、『BL漫画家と受けダンナさん』は、新婚夫婦を描いたもの。はいいんですが、交際0日で結婚したふたりというの、出会ってすぐということなのか、あるいは友人関係から一足飛びに結婚することになったのか、どちらなんだろう。前者のような感じがする。理系の夫とBL漫画家やってる妻。そんな妻が、夫の風貌に萌えて、というのも理想の受けを体現しているから!? なんだかホクホクの妻と、女性との距離感に戸惑ってる夫と、ちょっとチグハグ? これからだんだんにふたりの関係深めていく、そんなちょっと特殊な夫婦ものですね。

『2年B組オネェ先生』。休職した担任にかわりクラスを受けもつことになった教師、姉崎宗次郎はオネェ。オネェっぽいんじゃなくて、本当にオネェなのか。化粧までしている。そんな姉崎教諭が学校を案内してくれと頼んだのが、主人公である名取浩介。日直だからというのだけど、なるほど本当はそうじゃなかったのか。本当はふたりは幼馴染み。つまらなそうにしているコウのこと、見てられなかったのか。教師と生徒ものというよりも、年の差幼馴染みもの、でもってちょっとオネェ要素、って感じに見てやるとしっくりいく感じ。トリッキーな設定にも思えたりするけど、基本のところは結構オーソドックスかも知れません。

『私の姫は王子様』。これは、なるほど女装ものなのか。自分好みの動画配信者を求めて、探せども探せども見当たらぬ理想の娘を、ならば自分が生み出そう。自身の推しポイントを列挙して、少しでも理想に近い娘はいないものかと、自身の周辺をチェックするも見当らず、と、そこで白羽の矢が立ったのが、学園のプリンス。知れば知るほど理想に近い。ならばいっそプリンセスに改造してしまえ! という、今回はその導入でした。

『孔明のヨメ。』。前回は、三顧の礼、孔明にとっての大きなイベント、それだけに孔明その人の心情もろもろが主に描かれて、それはそれは圧巻だったわけですが、今回は妻月英にスポットライトが当たりまして、全体にちょっとゆるめ、コミカルな要素も多めでありました。とはいえ、月英の父との対話、これすごくいいですね。父の娘に対する思い、それがよくよく描かれて、自慢の娘婿との別れができなかったこと残念がったり、そして娘の健気さ、改めて知り、もう心底骨抜きにされたり。そんな感情豊かな父がですよ、娘との別れ、本当はつらいだろうのにぐっと胸に押し隠して、月英が孔明と離れ離れになるよりもよかったと、送り出す。あれは本当に感動的でした。龐士元との会話も、そして義弟夫婦、均と林に月英のかけた言葉も、皆の気持ちのよくよくゆきかう、しんみりと、けれど暖かさ感じさせるものでありました。ああ、これで、ひとつの区切りがついたのだなあ。そんな感慨の溢れた今回。けれど最後の最後、なんだかんだでまた農作業にいそしんでる孔明! あれ? 思ったほど状況変わらないのかな!? なんて思わされてびっくりでしたよ。

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