『まんがタイム』2019年3月号、発売されました。表紙は『おとぼけ部長代理』をメインにしまして、カレー!? なんでカレー!? しかも、かなりからいやつ! 部長代理が火を吹けば、『花丸町の花むすび』花子も同じく火を吹いて、『おねがい朝倉さん』朝倉さんは真っ赤な顔して涙目。『ハニトラなんか怖くない!』綾小路は、なんだか山田さんに無理に食べさせられてる!? いや、食べざるを得ない状況に追い込まれて!? みたいに思わせるところあったりして、いやはや、面白い表紙になっていますね。
『良倉先生の承認欲求』。良倉先生、いい感じにおかしくて、今回は相談持ちかけられるんだけど、そんなに嬉しいのか。というか、先生人望ないもんな。その相談内容というの、SNS上でのつきまといなんだけれど、その悩んでる星畑の表情。よかったですよ。困ってる、けれど無下に扱って嫌われてもかなわない。その板挟みで、ゆううつで、ほんと悩んでいるというのがよくよく表されていて、だからこそですよね、先生の無情なブロック! この見事な割り切りが生きるわけですよ。でも、先生、なにも考えずブロックとかじゃなく、星畑のことちゃんと考えてくれてるんですよ。とか思って見直したのに、時々に現れる歪んだ先生のSNS観に苦笑。ほんとおかしい。しかもこの歪み、後々にまで効いてきて、おおっと、後半は星畑優位の展開だーっ! このどちらかが上ってわけじゃない、なんだか対等にふるまえるところ、とてもいいと思う。ええ、後半星畑、すごく頼れる、そんなところ、かっこよかったですよ。
『茨城ってどこにあるんですか?』。偕楽園の紹介ビデオを撮りますよ。多恵が主役に抜擢されてるんですが、この子明るくてすかっとして気持ちいいでしょう、いい人選だと思いますよ。けど、選ばれて承諾得るまでのあれこれ、なかなかに難航したようで、その様子がおかしかった。上司から動画を求められて、急に慌ただしくなる女性陣。私もなまってないけどからの、え? 4連発とか最高でしたよね。その後の多恵との交渉、しぶる彼女を落とした鈴子の殺し文句もいい。ほんと、鈴子がうまいのか多恵がチョロいのか。後者っぽいな。ほんとキャラクターも生き生きとして、見ていて実に楽しい、面白い。悪くないですよ。そして森戸。この子も実にいい。よっぽど多恵のこと好きですよね。
『八犬伝の義理娘』。やっぱり面白いなあ。この人の漫画の人情? 人となり? 独特のテンポや間でもって語られるちょっとコミカルで、親しみやすさ感じさせる登場人物のふるまいが見ていてとても面白い。馬琴、失明のピンチにあっても、頑固偏屈をこれでもかと発揮させてるわけですけれど、それがちゃんと頑固偏屈さを伝えつつも、決して不快にはさせない。追い出されてる彼らがどう思ったかはわかりませんけどね! ともあれ、義理の娘、ミチが代筆者に抜擢されてというの、この人の人柄、人徳だよなあ! そう思わせるところ多々あって、ほんと、まさかの抜擢に驚くところ、そこまでかい? あなたしかいないって、みんな思っていたよ。ええ、まさかの役割に戸惑いつつも奮闘することになるのでしょうか。八犬伝、誰よりもはやく聞けますね!
- 『まんがタイム』第39巻第3号(2019年3月号)
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