『まんがホーム』2019年3月号、昨日の続きです。
『ふみのさんちの大黒柱』。家庭訪問のシーズン、にあはちょっと憂鬱? 両親は不在で、理人が保護者として対応するのだろう。それがいやってことでもないんだろうけど、やっぱり親がいいって気持ちはあるんだなってわかる。なんとなく匂わせながらも、それを口にはしない。にあはにあでままならなさを抱えて、でも誰かの重荷になるのも嫌だから黙っているんだな。大人だよね。でも、もうちょっと子供っぽくってよいんじゃない? 家庭訪問、にあが離席。この場から逃げ出したかったのか、あるいは本当にりーちを迎えにいく、その使命あってのことか。ここからの熊野先生の葛藤と、そして保護者としての理人の顔。それを受けて教師としての自身を取り戻した先生の語ったこと。ああ、にあのこと、近くにいる大人がちゃんと見てくれている。それがいいなあって思ったんですね。と、いい話だけで終わらないのがこの漫画か。両親帰国! おおう、家庭訪問、どうなるんだ。一波乱なのかい?
『うちの秘書さま』。めちゃくちゃ面白い。はじめがバレンタインデーのチョコを作ります。そそのかした、いや、アドバイスした山田も手助けしてくれて、っていうんですが、山田、めちゃくちゃ面白いよ。庭師の田中さん目当てなんだけど、途中で本気になったというか、はじめのこと見てらんなかったというか、ついに本格的にテンパリングしだしましたねのくだり、もう最高に面白かった。シャー。あの孤独な背中に浮かぶ目覚めた職人の心意気。おかしい。ほんと面白い。その後の田中さんとの交流? も、いつもは見守られてるはじめが見守る側だよ! ほんと、いつもと立場が違う面白さ。ラストの七瀬も最高でしたよね。そんなにか、そんなにダメージか。ほんと面白かった。
『歌詠みもみじ』。こちらもバレンタインデーのチョコづくり。パパさんの昔語り。だいぶ美化したりと横着なことしてますけど、ママさん、適宜ツッコミ入れていきますねえ。で、若い頃のママさん、もみじそっくりやん! パパさんとつきあいはじめたころで、でも盛り上がってるのはパパさんだけっていうの、ほんと、さすがよな。チョコレート欲しがってるの知って、あの憂鬱そうな顔するところ、ほんと、最高だと思う。さらに、手作りするくだり、リカに手伝ってもらうのはいいけど、やること無茶苦茶! カカオ豆どこに売ってるのとかいいだすし、チョコレート溶かすのも、フライパン使おうとしたり湯に直接投入しようとしたりと、荒っぽいことったらない。あまりに手を焼いたリカが、お願いまず話を聞いて、音をあげそうになるところとか、もうめちゃくちゃ面白かったです。
- 『まんがホーム』第33巻第3号(2019年3月号)
0 件のコメント:
コメントを投稿