『まんがタイムきらら』2019年3月号、昨日の続きです。
『初春が咲く』。よいですね。喫茶店、好評。新庄のコーヒーが評判というんだけど、同時にバリスタ新庄もまた人気なのか。柚子、ピンチやんか! ここで柚子が手のまわらない喫茶にヘルプで入っていくの、よかったですね。頼もしい。もう自然に、なんら気負うことなく手助けする、この気さくさ、見つめる新庄くんもちょっと意味深、いいじゃないですかあ。その後の会話もね、苦手なことあったねって、くったくない柚子の笑顔。受ける新庄のあの顔、いいねえ、とてもいい。ふたりの互いに意識してる、そんなところと、でもじゃあつきあう? みたいにいかないスローな感じ、これがいいんですね。そして後半の勉強のくだり。ああー、新庄、自分もそんな感じだった。好きな教科はいいんだけど、それ以外が酷い。でも、それをいさめる柚子。かっこよかった。そうかあ、学年3位か。柚子、後光がさしてましたよ。
『城下町のダンデライオン』。帰国する機内で見た夢にあらわれた父の姿。ああ、これを見れば、父は娘アンジェのことを思いやっていることがよくわかる。簡単に能力を使ってしまおうとするアンジェに対し使うなという父の真意は、代償、記憶の消費されることを心配してでしょう。それがアンジェにもわかっているのかどうなのか。わかってないわけでもないと信じたいんだけどなあ。しかし今の父のアンジェへの態度、あまりに硬直的で威圧的、頭ごなしの物言い、これがどういう思いあってものなのか。支配的な父でありたいのか、いやそうではないだろう、と思いたんだけどもうわからない。こんな言い方したらアンジェは反発して、そりゃ能力でもなんでも使ってしまうだろう。おそれていたことが、おそれていたままにおこなわれようとしている、この緊迫のヒキ。もうほんと、アンジェはどうなるのか。ハラハラがとまらないです、これ。
My Private D☆V、『さかさまロリポップ』の春日沙生です。D☆Vポイントは、女の子×学生カバン。しかも、これ、面白いのが、ココスキポイントがですよ、カバンにくるんだ! ランドセルならもたれた時にできる肩周辺のスキマや底の金具。リュックなら肩紐長めに下げて背負ったその下あたり。スクールバッグならポケットときましたよ。面白い。カバンだけでは成立せず、そこに人が、女の子が関わることで成立するD☆V。こうした萌えというべきか、可愛いと思う感情は、ただモノだけでは生じることなく、また人だけでも弱くくすぶるばかり。ところがその二者が組み合わさることで成り立つ関係や物語が、一気に感情を萌芽させるのだということ、よくよく思わさせるものありました。しかしこのココスキポイント。ランドセルのガチャガチャした金属部品、あれ、なんかわかります。自分の感覚はちょっと違う、ガジェット趣味かも知れませんけど、あれがいいというの、なんかわかる気がするんですね。
- 『まんがタイムきらら』第17巻第3号(2019年3月号)
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