『まんがタイムきららフォワード』2017年6月号、昨日の続きです。
『ゆるキャン△』、これまた面白い構成でありますよ。冬休みに入って野クルの皆、バイト三昧です。なでしこは郵便配達。局に戻って内勤の恵那とちょっと話しして、今回、面と向かって話してるの、ここだけですよね。こんな仕事してる、あんな仕事してる、そうした話があると思えば、バイト代でなに買おう、あれ買おうって、そうした会話が実に楽しい。そしてここからですよ。ああ、今やスマートフォン、SNSでいいのかい? LINE? そいつでもって離れていても、自分のことをしていても、合間合間に連絡とりあって、ああ、ほんとこの感覚! これまでもこうした見せ方はあったわけですけど、今回はさらに発展させてきたという感触あって、面白かった。ただの会話なのに、それぞれの状況や心象? それが会話の背景に描かれることで、ただの会話にならないんだよ。すごいわ。それぞれの休み、それぞれの仕事の情景に、それぞれの個性、人柄、にじみ出るところがまたいい。そしてリン、磐田行きが決定。おお、ワンコ寺参り。やってましたね! そうだよ、なんか懐かしいな!
『はるかなレシーブ』。ヨウナ、カンナ組、すっかりようかんになってしまってるんですね。皆がビーチで練習に勤しむ中、ひとりあかりは別行動していて、あれれ、深い溜息ついてますよ。海辺に佇んで、いったいこの子、なにを思い悩んでいるというのか。ああ、本戦出場枠、これまでは2枠あったのが今年は1枠しかないんだ! となると、エクレア、はるかな、どちらか脱落することになる。部がバラバラになるんじゃないか、あかり心配しちゃってるんですね。でもこの心配、部のことが、部の皆が好きなんだってあかりの気持ちをよくよく物語ってますよね。そんなあかりの、はるかな、エクレアに向けたメッセージ、ゆうなの花をあしらったシュシュ。バラバラになって欲しくないという言葉に、心配しすぎだといいながら、皆でよりそって、親交を深めるその様。ああ、この子たち、とてもいいですね。
『なでしこドレミソラ』。あわゆきさん来訪にフリーズしてしまう美弥、よっぽどの衝撃だったんですね。この硬直を解いたのが、あわゆきさんのお土産、たい焼きっていうのがおかしくて、しかも大量! この人もなかなかにマイペースでありますね。あわゆきさんと握手して、すぐに手をひいてしまった美弥。この瞬間によぎった気持ち、これ、そうかあ、ただ照れたのでも、ましてや手汗のせいでもなかったんだね。この子のこうした気持ちの瑞々しさはまぶしいくらいで、そして差向いでの三味線の稽古。ああ、ほころぶ椿の花の、その印象が、ふたりの奏でる音を視覚に鮮烈に訴えて、部室に咲き誇る椿の花々。会話の果てに心も通じ、響く、その様も美しく素晴しかったです。
『こじらせ BOY meets GIRL!』、亨が順調にこじらせてますね。小犬のようにまつわりついてくる春日姉のこと、ずっと男の子だと思ってしまってた。その、かつがれたという気持ちが災いして、柚貴に対して素直になれない。嫌いじゃないんだ。ただどうしたらいいかわからないって、ええ、ほんと、亨さん、難しいのねえ。そんな亨が思い出した、柚貴が一度泣いた時のこと。そしてその記憶は翌日、他ならぬ柚貴の手によって回収されて、おお、脇腹に残る傷。許されはしたけれど、柚貴は自分のこと許せてないんだなあ。しかしそれで柚貴さん、私を殴れ! って、君、本当にすっきり、さっぱりしとるな! ええ、殴るのはちょっとアレだけど、亨ん、そんな柚貴に免じて態度やわらげていこうぜ。ええ、君ら、きっといい友達になれるって。そう思わせてくれるものありましたよ。
- 『まんがタイムきららフォワード』第11巻第6号(2017年6月号)
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