2017年4月24日月曜日

『まんがタイムきららフォワード』2017年6月号

 『まんがタイムきららフォワード』2017年6月号、発売されました。表紙は『ゆるキャン△』、なでしことリンでありますね。ふたりでキャンプ。なでしこが飲み物、コーヒーなのかな? なんなのかな? ステンのコップに入れて持ってきてくれてましてね、手前のリンはといいますと、ほらあれですよ、焼いて柔らかくなったマシュマロをクッキー? ビスケット? で挟んだやつ、食べてるの。キャンプでちょっとおいしいひととき、吐く息も白くて寒そうではあるのだけど、寒さよりもほっとさせる、そんな感触の方がずっと強いんですよね。

『あんハピ♪』、体育祭、閉会ですね。前回、事故にまきこまれかけたぼたん。椿の活躍によって難を逃れたわけですが、そうか、ビンゴを完成できなかったか。棄権一組。よってはなこ、レン組は160位のブービー賞。ああ、残念だったね、そう思ったら、ああー、ここで前回のチモシーのアレが効いてくるのか! これでぎりぎり逆転とかになるのかな? そう思ったら、ああー、すっかり忘れてた。3倍ルールか! 大会終了後に明かされる、ぼたんが免除シールを使わなかったこと。ああ、ビンゴシートを手元に残したかったんだ。このひとり噛み締める達成感、ちょっと泣けるものありますね。そして椿も、この子にとってもいい体育祭になったようで、勝ち負け、ゴール、そうしたものとは別のところに得たものがあったという、この見せ方、とてもよかったですよ。しかし椿、まだ表には出られないみたいですね。ということは、まだまだこの子の物語、一段落までいろいろありそうでありますね。

『サクラクエスト』、これは特別掲載なんですね。あくまでも漫画は描き下ろしにての刊行で、けれどどういうものかわからないと買いにくかろう? といった具合でしょうか、アニメの第1話相当分が掲載されているんですね。アニメは見てますよ。なのでこの漫画がシナリオに極めて忠実であるということ、よくわかります。ただアニメだとさらっと描けるものが漫画だと尺をとってしまう。そういうのはうまいこと省略して、漫画としてのテンポを整えてあって、なるほどメディアの特性というのを実感させられました。しかしこの省略のおかげで、アニメだと理不尽で横暴で勝手でちょっと鬱陶しかった会長の印象が若干緩和されていて、いや、どうなのかな? アニメで先に見た分、慣れてしまってたのかも知れませんけどね。ともあれ、会長まわりは読みやすく、受け入れやすく感じたんですよ。

『春風ブライトネス』、ゲストです。写真ものですね。高校生春の写真コンテストに応募するための写真を撮ろうとしている慧美。しかしどうにもよい写真が撮れなくて、なにか足りない、けどその足りないものがわからない。問題は、その足りないと思ってるもの、自分が思ってるのではなく、そう指摘されたというところなのだろうなあ。自分で足りてる足りてないがわからない。そして指摘してくれた人は具体的な説明をしてくれなくって。今も友人の奈津子が手伝うとはげましてくれてはいるのだけど、感覚の人奈津子の言葉は理屈の人慧美には届かない。けど、これ、最終的にちゃんと慧美にもわかるんですね。いわば原点に立ち戻って、そして掴めた。そのこれというものを掴めるまでの紆余曲折。悩んだり迷ったり焦ったりという感情はよくわかる。そうした状態を脱するには、ただただ愚直に向き合って、行動するしかないのかもなんて思わされて、そして少しの踏み込みも。こうした展開、悪くなかったですよ。

『趣味ですが何か?』、ゲストです。四コマ漫画。パートの面接にやってきたのはフリフリドレスのお嬢さん、藤見きらら。面接を任された平山はきららのあまりに場違いな様子に絶句して、この人を採用していいのだろうか。迷って、迷って、けどこの人の迷ってたもろもろ全部、社長の一言で無駄になっちまいましたね。きららのフリフリ、これちゃんと理由があったんですね。とはいうものの常識にとらわれなさすぎるのは困りもので、かと思ったら平山さん、この人もキレるの早すぎるよ! ほんと、仕事は普通、それならそれでいいじゃん! いわゆるキレ芸ってやつなんでしょうか。四コマの様式で描かれた職場コントでありますね。

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