『まんがタイムスペシャル』2017年6月号、昨日の続きです。
『ちんまり経理のヒメ先輩』。ヒメの学校での様子。面白かったですよ。そうか、家業を手伝ってること、皆は知らないんだ。水着忘れた、取りには帰れない、それで家に電話をしたい。その過程でやたら特別扱いされてるヒメがおかしくって、職員室では大事な業務連絡なんだろ? 先生がどんどん背を押してくれて、電話したら電話したで、若林に水着のこと話すのは恥ずかしい。それで社長呼び出し。一緒にいた友達がやたら困惑してるのが本当に面白かった。そして若林さんが水着持ってきてくれて、執事? 彼氏? 婚約者!? 混乱する教室とかね! そしてラストの怒っちゃうヒメまで、この子のいろんな表情、言動見られて、大変楽しいエピソードでした。
『お役所忍務のススメ』。へー、甲伊賀のお祭り、新月の夜にやるんだ。そういったこだわり、またいろいろ工夫された食べ物もね、力いれてるなあ、楽しそう! ただ忍者で有名だからというだけでやってるんじゃないですよ。忍者に関しては手を抜きませんから。そうした意気込みがひしひしと感じられて実にいいですよ。そしてしのぶ。おお、10年皆勤なのか。でも今年は祭を楽しむ側ではない。とはいっても、10年目の記念景品がふいになるの、ちょっと残念だなあ。しのぶの友達の勘違い、しのぶが忍者課に入ったっていうの、まさかのコスプレ認定! 今回もといったらいいでしょうか、先輩の言葉、とてもよかったですね。仕事をちゃんと伝えていきたい。ああ、この仕事に誇りと愛情持ってるんだなあ、そう感じさせてくれるもので、そしてしのぶがしっかり共鳴するんですね。ほんと素直でいい子だわ。そんなしのぶの成長、ずっと見てたいって思わされますね。
『まちがいだらけの恋愛道場』。おおう、芝ちゃんも若いといったらいいのかのう。仕事での出会い、オタク趣味に理解がある、というか本人がオタクという好条件の物件をですね、ものにできる!? いいところまでいったというのに、うかうかと手放してしまうってえ話ですよ。そのお相手、結構な好青年。見た目も悪くない。いや、芝ちゃんからしたらなんか立体的ってなレベルにとどまってるんだけど、というか、芝ちゃん、ヤバいな……。趣味に理解があり、強く干渉してくるところもない。この青年が好条件たりえたのは、ジャンルが違っていたためか!? いや、ほんと、そのとおりでした……。同ジャンル解釈違いで衝突、論争、喧嘩別れ! って、そこまでいくもんですかい!? いやいや、腐女子界隈においては受け攻めの解釈違いで絶交にいたるまでの諍いしたり云々って話は聞いてます。でも芝ちゃんもいい大人よ? 相手の男もそうよ? それこそこれって、解釈違いがあったとしても、拙者はこれこれこのように読み解いてござったが、なるほどそうした解釈もござったか。いやはや、奥が深うございますなァ! ってな具合になるじゃん、普通! でもそうやってすますことができなかったんだなあ。これ、不自由と思えばいいのか、頑なと思えばいいのか。ほんと芝ちゃんは若いなあ。みたいなことをいって芝ちゃんを理解しない自分はすでに情熱を失ってしまったのかも知れませんね。
『メェ〜探偵フワロ』。のっけからフワロ氏が危ない。前回のリスのお嬢さん、リズにすっかり骨抜きにされたんですなあ。さて、そうした導入から男友達の話に移行するの、すごいですね。ものすごい切り替えなのに、自然にスムーズな移行だ。そして今回のメインはラウール。いや、もう、あのラウールがショック受けるのよ。友達だと思ってたフワロ氏にコバーン少年、ふたりともに邪険にされて、え? 俺、友達いないの? アーサーにも視線そらされて、ああ、あの落ち込んだラウール。ものすごい珍しいもの見た思いがします。アーサーの友達、というか公民館のサークル仲間。皆で黙々と模型づくりにいそしむ、あの感じすごい! 最低限の会話しかしないのに、いや、これ、仲いいよね。わかるわ。このバランスをさらりと表現してるこの漫画、すごいわ。そしてアーサーたちの交流、そのスタイルを理解できないラウール。そんなラウールにアーサーの言葉がズドンといきましたね。あの虚をつかれたラウール。これもきましたよ。読んでる私にドスンときましたよ。でもって、ラストね。ええ、ラウール、よかったじゃん、友達いて。ねえ、よかったですよねえ。
- 『まんがタイムスペシャル』第26巻第6号(2017年6月号)
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