『まんがタイムファミリー』2017年6月号、発売されました。表紙は『大家さんは思春期!』、チエちゃんが新聞紙でつくった兜かぶって、柏餅食べてます。ええ、こどもの日、端午の節句でありますね。あのセーラー服でちんまり座ってお茶してるチエちゃんの様子は、ちょっとお婆ちゃんぽくって、この子らしい魅力にあふれてますね。他に『軍神ちゃんとよばないで』、鎧兜着込んでちんまり座ってる虎千代、これも端午の節句でありますよね。『牧場OL』スアンさんは手に小さなこいのぼり! ああ、この屈託ない笑顔、実に素敵でありますよ。
『おしかけツインテール』。花梨さん、新境地ですね。雨続き、梅雨の季節。せっかくの土日が雨でつぶれて、さあどうしよう。そんな彼女にマスター・ゴロゴロが雨の日の心得を伝授する! まあ、俊郎なんですが。いつもダラダラゴロゴロしてる俊郎が、花梨をゴロゴロの沼に引き込んで、これ自分のゴロゴロを正当化しようという腹であります。しかし面白かった。まず第一に着替えない。パジャマにどてら。家事も最小限に減らして、そして布団でゴロゴロ。あの完璧な布団のセッティングっていうの、面白かったですよ。ついついスナック菓子に手がのびる。遠くのものを取るの億劫がって孫の手も用意済み。花梨、ちょっと堕落の楽しみを知ってしまいましたね。花梨はしっかりした子で、けれどそれがあんまりにもいきすぎてたから、こうやって息を抜いたりダラけたりする様子見ると、逆になんだか安心できますよね。ええ、花梨にとってのいい一日だったと思いますよ。
『妹のおシゴトは時給2000円』。ミエ子、貯金残高が6桁になったそうです。10万円超えたかあ。それもこれも友達と遊びにいってないからだ! 焦ってるわけですが、いや、見栄張りミエ子さん。見栄、はったりのためにお金浪費するの、よろしくない傾向よ。今回も、友達と遊びまくるのはいいとして、金ならある、なんでも奢るとか、よろしくない! よろしくないですよ! さて金に汚なく、歪んだ価値観のミエ子。そんなミエ子が熱出して弱気になってた只野のこと励ました。いったんは突き放した、そう見せて、金が絡まなくても心配する心くらいあるんだからな! ああ、いい子ですよ。いつになく言動のおかしかった只野のこと、家族みなで思いやって、看病して、そしてもしかしたら只野の過去には、なにか悲しいことがあったのではないか。ええ、ミエ子、只野という人に踏み込みかけてきてますね。そして恋人と勘違いされているという話。ああ、これ、いずれ勘違いじゃなくなるんでしょう? え? そういう予定はない? どうなんでしょうね。なんか、そうなるんじゃないかって思うんだけどなあ。
『うちの可愛い掃除機知りませんか?』。家電メーカー勤務の智枝が寮の自室に帰ったら、そこに謎の女の子がいたというんですね。ロボット掃除機に乗った女の子。名前はappVC-zero、通称アプリというのだけど、いったいこの奇妙な女の子、なにものなのか。最初、掃除機のつくも神とかそういうの思ったんですね。それこそ智枝にだけ見えるとかね、そういうのかと。けれど違いました。なんと、立体映像なのか。あくまでも本体は掃除機で、対話している相手はAI。そしてなぜこの掃除機が突然智枝の部屋に現れたのかというと、隣室の宮原透、開発部勤務の彼女が智枝をモニターとして採用。合鍵を借り、掃除機を置いていったというんですね。この女の子の姿、智枝の好みを反映したものなのか。しかしこの掃除機、電力をやたら食う。ブレーカーが落ちる、って、寮とかでブレーカー落とすと、智枝の部屋にとどまらず全室停電したりするんじゃないの? ねえ、これ、アンペアあげてもらいましょう!
『役職名はお嫁さん』。陽大が昼休みになにか書類を作ってる。仕事か? と思ったら、違った! 自宅にグリーンカーテン導入するための企画書なんだ! もうすっかり美如のやり方に染まってしまってますね。グリーンカーテン導入はめでたく承認されました。それからの展開、どうしても関わらずにはおられない様子の美如がおかしい。本人はさりげなくアドバイスしてるつもりだけど、めちゃくちゃ不自然にダイレクトなのがね、もう最高でした。そして今回は隣室の住人、小説家の彼がゴーヤに話しかけている陽大のこと、どんどん誤解していっちゃってるっていうのがおかしくて、オーソドックスというかあるあるなんですけど、その誤解が陽大本人とはかけはなれたものですからね、いい感じでした。また小説家氏、エレベーターで陽大と遭遇したとき、平身低頭謝ってくれて、ああいい人だ。ちょっと弱気そうだけど、いい人そうだ。この漫画、嫌な人、悪い人っていませんけどね。この小説家氏も今後、陽大、美如に拘ってくるんでしょうか。だとしたら面白さ、広がりそうですね。
- 『まんがタイムファミリー』第35巻第6号(2017年6月号)
0 件のコメント:
コメントを投稿