『まんがホーム』2017年5月号、昨日の続きです。
『敗者復活戦!』。いろいろ変わっていくんですね。前回の月穂サマのハウスダストアレルギーの件。それをもって引っ越しすることになりました。それでニーナにとっての思い出の場所がなくなったりして、さすがのニーナもちょっとセンチメンタル。同時に打算的なところものぞかせるのが、この漫画の味であり、登場人物のよさだと思います。今回はそうしたネガティブな面、ダダ漏れにしちゃった人がひとりあって、それは桑原先生。あの温厚な、優しそうなあの先生が、姉、すなわち月穂サマのひっかきまわしに御冠。問題おこした生徒の引き受けに、怒り心頭で到着しちゃうことになるっていうんですね。結果的によかったじゃないですか。でも、この人たちの家族問題に関してはちょっとよくない。私は月穂サマの肩を持っちゃうなあ。月穂サマが好き勝手にひっかきまわした、それは桑原先生の主観で間違っちゃあいないんだろうけど、月穂サマには月穂サマのそうせざるを得なかった理由やなにかがあるのだろうし、それだけの過去を抱えちゃってるんだものなあ。本編のキーイベントでもあった目録。ここにも月穂サマの奮闘がある。戦って、それで勝ち抜いてなんてもんじゃないけれど、そうでもして生きる、生活することに懸命なのかもなあ。ええ、やっぱり月穂サマの肩持っちゃうのですよ。
『マツ係長は女ヲタ』。よいですね、マツ係長。しろたん大好き。営業に出てる先でも思わずしろたんのこと考えちゃって、にへらにへらしてしまう。ちょっと気持ち悪い。でもそんなマツ係長が可愛いと思う。でも、この人がめんどくさいことは否定しませんよ。アイドルのライブに一生懸命で、やたらヒートアップしちゃってるわけですが、ウメ君にはその熱意がわからない。普通の人の感覚はこうなんだって説明してみても、どうにもマツ係長には理解が及ばないようで、強引に誘う。でもちゃんと批判されたら応えるんですね。よかった、良心が残っていた! けど、ウメ君、結局ライブに同行することになって、ああー、営業ペア解消はよっぽど嫌なのか。そんなにマツ係長のことが好きなの!? と思ったら、違った! これ、仕事のやりやすさの話だった! ウメ君のライブにいくという返事をもらった時のマツ係長、めちゃくちゃ可愛かったですね。もう、最高ですね。最高だと思います。
『マチ姉さんの妄想アワー』。クニ姉さんがやばい。この人、レンジャーといって紹介されてますけど、自分の考えるレンジャーとは随分印象が違って、というか、クニ姉さんは、ヒャッハー! って感じのアレですよね? さて、本編ですよ。白鳥の主張! うおお、これはいかす。訴えます! おお、ほんと、しびれる展開です。太陽と北風、ふたりの間にいつしか育まれていた友情の行方! 泉の女神の見る目の確かさにいじきたなさ、最高です。そしてシンデレラの待機組。これ、めちゃくちゃ面白いわ。ほんと、よくこんなこと思い付きなさる。でもって、デレラ姉さんって呼び方! 落ち込む人魚姫も最高でした。いやもう、この漫画、面白さのアベレージが高くてすごいですよ。
『うちの秘書さま』。皆でお花見にいきます。荷物持ちとして呼ばれた山田の運んでいた荷物の内訳がおかしい。ぼっちゃんが快適に過ごすためのいろいろ! 開けてみれば無駄な荷物ばっかり! いや、メイドさんたちには必要な荷物だったんでしょうけどね。今回、徹夜で場所とりしてたメイドさんにはじめがかけた言葉、これよかったよ。思わず泣いちゃうメイド嬢もとてもいい。今回はメイドさんたち、輝いてました。反対にふんだりけったりなのが山田で、荷物ははじめのためのもろもろ。食べ物も、はじめが好きなものばかりで、期待のごちそうじゃないっていうね。メイド連、飲ませると花よりはじめになっちゃうとか、これはいつもどおりか。しまいには酔い潰れちゃったメイドたち。そうなると、持ってきた荷物がちゃんとおさまらない! ああ、有能メイドたちですよ。いつも仕事がんばってくれてる、その労いみたいな話でしたよ。
- 『まんがホーム』第31巻第5号(2017年5月号)
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