『まんがタイムオリジナル』2026年8月号、発売されました。表紙は『となりのフィギュア原型師』。まあ、かわいらしい姉妹ですこと! と思ったけど、違った。これ、せっちゃんと代表じゃん。顔つき、表情、似てないんだけど、こうして一緒に並ぶと頼りがいのある明るく優しいお姉ちゃんと、やんちゃで気まぐれ甘えんぼうな妹に見えますね! しかしふたりとも実にかわいい。『どうにも不器用な夫婦でして。』と『ふたりの距離の10年後』のカットもございます。
『となりのフィギュア原型師』
おこめ代表がスーツ! 就職活動!? と思ったら、倉田の依頼で講師をするのですか。粘土造形の特別授業で、半藤、オオタニとともに特別に教えるのです。
半藤の出身校なのだそうですが、素直な子がいるかと思えばやたら屈折した男子なんかもいて、でもこの屈折はわからんではない。男子たるもの、こうした屈折の一度や二度、経験するものなのではないでしょうか。
そして代表をおもちゃにするならず者が登場ですよ。菅木なる女子。半藤とつきあってるの? にはじまり、下ネタで遊んでくる。ほんと、代表には荷が勝ちすぎてる? と思ったら、休憩後に状況一変! 菅木が作ってきた代表いじりの造形を、アドバイスしつつちょこっといじる。それだけで一変する出来! これが、ならず者女子ふたりをしっかりわからせ、代表のファンへと変えてしまうほどの衝撃を与えたというのですね。
すっかり真面目な表情をするようになったならず者女子。いいキャラクターだなあ。屈折男子も素直台湾出身女子もすごくいい。この子たち、また出てきてくれたら嬉しいなあ! ええ、卒業後のこの子たちを見てみたい。活躍するくらいうまくなるといいなあ。
『うちこもり妻はコスプレ配信者』
いぶきの所持品のかたづけを手伝いにきてくれた亜子とひずむ。しかしかたづけは一向に進まず、コスプレなどして楽しんでいたところに突然やってきた駿の姉、凛。悪いことに6歳の姪っ子ちゃんも一緒にきちゃった!
ああ、悪いというのは教育にってことね。いぶさまのコスプレは6歳児にはまだはやすぎるのです。
しかし、今回、大名作だったのではないでしょうか。亜子ちゃん、大活躍。姪っ子、美羽菜ちゃんが亜子を見て、ここあちゃんと目を輝かせるんです。どういうこと? と思ったら、なんと、亜子の衣装に髪型、女児アニメプリラブのキャラを意識したものだったんですか。はじめて気づいてもらえた。ここあちゃんと一緒の格好したお姉ちゃんに会えて嬉しいみうなちゃん。気づいてもらえて嬉しいあこちゃん。ああ、ふたりはプリラブ! じゃないや、ふたりこれで仲よくなっちゃうってわけですね。
ジェネレーションギャップのくだりもめちゃくちゃおもしろかったんですよ。いぶきと凛のジェネギャ死とか最高だったんですけど、亜子ちゃんみうなちゃんの友情はそれをやすやすと上回りましたよね。
凛が辟易してる娘からのプリラブ強要。それを亜子は的確に、かつ高クオリティに応えてくれる。あのダンスのうたといわれて、即『サキガケ! プリラブティーパーティー』と出てくるわ、さらにはダンスもばっちりよ! 亜子、みうな、ぬいと並んだあの姿。最高かっこかわいかった。
みうなちゃんの亜子への懐きようとかいわれてましたけど、そんなん当たり前よ! あこちゃんすき、おひめさまみたいですてき。もう致死量超えの尊みですよね。帰るといわれてイヤと抱きつく姿も愛おしい。いやもう、今回、いぶきの変化への意識とか、結構内容的にも大きな転換点迎えてるとは思うんですけど、それらすべてを吹き飛ばすほどの威力が、あこちゃんみうなちゃんにはありました。
ほんと、あこちゃんとみうなちゃんのプリラブあわせとか、ぜひ見てみたいものですよ。
『クールな氷上さんは迫りたい』
氷上さんを結衣と呼ぶ謎の男が出現! 何者!? って、まあ兄ですよね。ええ、氷上さんの兄でした。
はいいんだけど、この兄さん、いろいろ難物だなあ! いわんでもいいこといっちゃう系なの? 氷上さんのこと、わりかしずけずけ無神経なこといっちゃう。男と出歩くような性格でなしまではまあいいとして、精一杯のおしゃれを浮かれた浴衣とか、穏やかな雰囲気ありえないみたいなことね、そりゃあ妹結衣ちゃんもおかんむりですよ! ええ、あれだけ冷たい対応しちゃうのもいたしかたなしってやつです。
しかし、氷上さん、常に死んだ目というの、前の職場でいろいろあったからとか思っていましたけど、そういうわけでもないのかも。兄が知ってる妹像がそれなんでしょう? ということは、就職する前から、そんな感じで自分を抑えて生きてきた。だとすると、なんだかつらいなあ! ええ、栗園課長。この子をしあわせにしてくださいよ!
兄との仲が悪いわけではない。しつこくて鬱陶しいだけなのだそう。電話ふくめ連絡手段はすべてブロック。よっぽどだな! はいいとして、氷上さん家、結構ないいお家? 家政婦さんがいたりとか、それに氷上さん、かつて還暦過ぎの男性に嫁ぐかもしれなかったっていうのね。これ、祖母が勝手に進めた話という氷上さんの話に、兄のいう結衣がそういったという証言加えると、どうも自暴自棄に決めた結婚話だったのかな?
家から自由になるには結婚でもして家を出るしかなかった? あるいは、祖母が進める話に抵抗するのも無意味と、自分を殺してただただ従っていた? この想像が当たってるかはわかりませんが、これがそうだとしたら、どちらにしたって氷上さんに精神の自由はなかったってことなのですかい!?
そう思えばこそ、氷上にとって栗園との出会い、その重要さがわかってきようもの。氷上が栗園を思う気持ちは、自分のうちに兆す自由な意識にこそ芽生える恋心。それを育もうとする氷上に、見守ろうとする栗園。そして兄、雪人。とはいうものの、兄様、まるで見守れてないですよ! いきなり雰囲気をぶち壊しになさっていましてよ!?
あの本気でお怒りの氷上さん。かつてない表情、かつてない雰囲気でしたね! ええ、よりいっそうに好きになってしまいました。氷上さん、最高です。
- 『まんがタイムオリジナル』第45巻第8号(2026年8月号)

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