2019年1月21日月曜日

『まんがタイムきららMAX』2019年3月号

『まんがタイムきららMAX』2019年3月号、昨日の続きです。

『私を球場に連れてって!』。いよいよ開幕戦。それはいいのですが、皆の可愛さがアップしてるような気がするんですよ。猫子がのっけから可愛いやん? ファル子がまた可愛いやん? あの煽り顔も、バイト姿で登場した時も、いやあ、もうすごく力が入っていると感じますよ。そしてこの子たちのやりとり。すごいよね。ほんと、ほぼ煽り? ずけずけズバズバと遠慮のない言葉が直球で放り込まれてきて、レオナの留年疑惑の時もさ、猫子のそれ、めっちゃキツいよ! しかしこの子たちは、これがいいんですよね。遠慮ないところ。ファル子の開幕戦で勝つとビールが売れる発言、その溢れ出る現金さとかね。可愛い、それも魅力。さらにそこに重ねられるストレートな感情。最高でした。

『エンとゆかり』。まったくもって予想できない展開に翻弄されて、だって異世界にいってしまったゆかりから電話がかかってくるんですよ? 異世界でエンに助けられた。そして異世界研究者のハリマユムの助けをうけて、この世界に帰還する! っていうんだけど、その手段がなんとガチャ。スマホゲームとかでやるガチャ。社会悪であるところのガチャ。しかも、この眼鏡、優等生に見せかけて、とんだ娘ですよ。もうガチャは回さないって決めていたのにって、どんだけリアルマネーを溶かしたというのか。このくだり面白いんだけど、これ、ガチャはいかんよなあ! きららもガチャビジネスに両足突っ込んでるからなんともいわれんのだけど、やっぱガチャは悪い文明ですよ。ともあれ、あの、ゆかり周辺の物体がハズレとして召喚されていくの面白く、ゆかりの余裕? 飲み物やパンをチリとアメに送ってくれたりね、いや、ハズレを増やしてるだけじゃないのん? ともあれ、ゆかり帰還からエン巻き添えまでにいたるこの騒動。おかしくて、でも、ほんと、なんだこのテンション。眼鏡が熱すぎます。

『どうして私が美術科に!?』。美術科のいつもの面々が桃音の普通科の友人、鈴木朱花と遭遇ですよ。しかし、この子、ものすごい。ぐいぐいいく。蒼がころっと陥落したのはなんかわかるんだけど、そこからがおそろしい。それぞれの性格に応じた踏み込み方していくのね、朱花さん。蒼にはアメで、紫苑には言葉。すいにゃん先輩ともなれば、言葉に加えあの物理的距離を詰めるという戦略。蒼がいうには、全身から人を惑わすなんかが出てるらしい。さらに朱花からもみんないつもこうなってしまうという証言が出て、おそろしいな。危ぶまれた黄奈子との遭遇。はたしてどうなるのか。この子は朱花の魔力に抗えるのか。倒れたところにのしかかられて、ああ、あぶない、あぶない、でも素敵。黄奈子、ぎりぎりで踏み止まった!? と思ったら、桃音の写真で撃沈か。この朱花の無双っぷり。めちゃくちゃ面白かったですよ。

『のけもの少女同盟』。ああー、そうなのかあ。霞、文学賞の授賞式に出られたんだ。一瞬そう思いはしたのだけど、あ、違う、なんかおかしい。なんであなたそんなところにいるの? なんで受賞の舞台にすずめたちがいて、肝心のあなたが客席なの? ちょっと悲しい最終回になってしまいましたね。ぎりぎりまで、なにか奇跡みたいなこと起こるんじゃないか、そう思っていたのだけど、そこまで甘々にはしてくれなくて、けどすずめのあのスピーチ。この子が霞と一緒にいて、霞のことをよくよく理解してくれていたんだってわかったのがせめてものなぐさめのように思われて、ほら、客席の霞も嬉しそうだったでしょう。卒業後の皆の進路も、まさかそんなことに!? が多かったのだけど、すずめの選択、これには少し驚かされました。そしてまさかの霞との再会!? いや、やっぱり甘くはしないんですね。でもこの時のすずめの言葉、その対応見れば、霞との別れを乗り越えて、そしてあの頃をとても大切に今も思い続けているとわかる。ちょっとビターで、ほろりとさせる、そんな最終回でありましたよ。

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