『まんがホーム』2019年2月号、一昨日の続きです。
『おんなのおしろ』。猫に翻弄される飼い主の姿。これって、よくある話なんでしょうか。明らかに人を見ている。おちょくってるというか、七海に対する態度がとにかく雑。これまで猫らしい気まぐれなのかと思っていたら、去勢の手術のためにいった動物クリニック。そこだとお利口さんにしてる。実際、こういうことあるんだろうなあ。猫、かしこいというか、なめられると大変というか。でもって、この飼い主、七海はどうにもなめられそうなタイプというか、猫もそうだし、前の彼氏もなんかね。今回も合鍵回収できてないし、しかもなんか心配してもらって気持ち揺らしてますよね。
『孔明のヨメ。』。劉備、ついに孔明とあえましたね。出迎えた月英がね、劉備がかつて荘園にあらわれた不審者と気づいて、そっと後ろ手に暗器持つところ、ハラハラさせられる展開です。そして劉備と孔明の対話ですよ。つりこまれる孔明! 劉備の人たらし力というの、その実際を目の当たりにして、しかもその武器となるところ分析して、そうしたら劉備も孔明のこと見てたっていうんですね。そりゃそうかあ。この対話、ただ劉備の人となりを知るというだけでなく、胸の奥底にある思い、それを知ることができたこと、共感するところもあったのだろう、そのふたりの共鳴する様、実にドラマチック。見事でした。そして孔明の提案ですよ。天下三分の計! ああ、時代が動いていきます。
『広島さん、友達になってください』、最終回でした。ああ、キミちゃん、ハワイ移住のピンチですか!? いやいやまさかハワイはないでしょう、そう思うのだけど、過去これまでがあるからさ、キミ、本当に不安。そして紅にもショックだったようで、そこでまさかのキミとの喧嘩ですよ。ああ、キミ、咄嗟に出た言葉が広島弁よ。その言葉聞いて、紅、思うところあったんだろうなあ。いい表情だったよ。そして父ちゃんですよ。妻から、ふたりの娘から、辛辣に口撃受けてボコボコじゃないか。というか、やっぱ父ちゃんあかんよ! 娘の傷ついてきたこと、ちゃんと受け止めてない!? と思ったら、よかった、ちゃんとキミのこと見ていてくれたよ。広島のこと、そして友達のこともね。ちょっと過剰、オーバーかも知れないけど、でもこれが親心だろうなあ。キミの仲直りもよかったよ。紅ー! 目が3 3になってるよ。それくらいキミと別れがたかったんだなあ。でも、あんなこといったの、キミのこと信頼してるからかあ。友情の空回りだといえばいいのか。ともあれ、ふたりの気持ち噛み合って、ああ、いいラストでした。ふたり、いい表情見せてくれました。
『うちの秘書さま』。はじめが夜中、庭に見た大勢の人影。はじめは幽霊と主張するわけですが、まるでとりあわない七瀬が見事です。幽霊を信じていないのか、はじめを信用してないのか、あるいはそもそも霊が怖くないのか。これ、きっと雪像かなんかだな。でもって七瀬が庭で見つけた不審な人影。あ、きっとあの人だな! もうまったくもって予想どおりだったんですが、この、きっとこうなって欲しいというのがそのままどんと叶えられるの、気持ちよささえありますよ。でも、壁際に追いつめられた田中さんがシャベル手にしたの、あれはおかしかったなあ。だって、暴力沙汰かと思いますやん。田中さんが雪像作っていたの、あの理由がなかなかに切なくて、ああ、この人も人恋しかったのかい。いや、庭愛か? ともあれ、最初はなかなか打ち解けなかったこの人が、今はこうしてもう皆と一緒に歓談できる。よかったなあ。そう思いながらも、皆の雪像ですよ、七瀬がどすこい! いやもう、いい話にしみじみしてたら、えらい面白いの放り込まれてきました。ラスト一本も本当に面白い。意外や強い田中さん。素敵です。
- 『まんがホーム』第33巻第2号(2019年2月号)
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