2019年1月27日日曜日

『まんがタイムきららフォワード』2019年3月号

『まんがタイムきららフォワード』2019年3月号、一昨日の続きです。

夢喰いメリー』。前回、ケンとイチマがマナをくだしたことで、残る障壁はリコ、そしてヤエのみとなったわけですが、なるほど、並列して進行する事態、それがこうしてひとつずつ整理されていくことで、最後の戦いへと収斂されていく。見通しのつかない状況の中、あちらへこちらへと視線、意識がふられるためにずっと混乱していた、それがすっきりとして、ああ、すこし霧が晴れた、そのように感じるのですね。リコと戦うジョンとエンギも、一方的にやられるばかりではない? 今のところはリコ優勢、そのように見せていますが、なにかしらの仕込みがちゃくちゃくとなされている感じですね。ジョンの策略? いったいなにを見せてくれるのか、わくわくさせられますよね。そして、満身創痍の夢路にメリー。ふたりついに長女ヤエのもとに辿り着く。ああ、白儀の前に一戦まじえるわけかあ。ほんと、一息ついた、そう思ったところなのにまた息詰まる状況に突入。この少しも休めないという感覚、メリーたちの置かれた状況、まさに待ったなしの差し迫ったものであること、ひしひしと伝えます。

『スローループ』。小春、ついに一匹、釣り上げましたね。ひよりのアドバイス、アシストを受けてではあるけれど、見事にイワナを釣り上げて、それをすぐに調理。ああ、これはおいしそうな。黙々と、ガツガツと? 無心にイワナの塩焼きに取り組む小春の様子、これはほんとにおいしいんだなと思わせられて、いやあ、釣りは別として、イワナ食べたい。そんな気にさせられます。この漫画、釣りを描きながら、同時に家族ってなんだろう、そうしたことも語って、突然姉妹になったふたり。新しい母親、新しい父親との関係に迷うところを、たとえ本当の親子だとしてもそんなに簡単じゃないんだよって、恋の存在、いろんな家族の関係が思い込みを晴らして、一歩新しい関係に踏み出すための勇気を後押ししてくれたの、大変よかったです。そして夜空を見上げるふたり。その会話もよかった。今、そこにある関係。かつてあった関係。様々なことに思いをこらす。いい話だなって、ふたり、個性は違えど同じような境遇にあって、同じような悲しみを抱えて、そしてともに悲しみを乗り越えていこうとする。いい出会いをしたのだなって思わされます。

0 件のコメント: